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入試試験 1
ころけん
#糸菜#Side
--- 教室 ---
先「はぁ〜いみんなおはよぉう。
今から進路希望書を渡すから真面目に書いてねぇ。じゃあ後ろに回しちゃってぇ」
担任の先生によって配られた紙に名前を書いて第一希望の欄に【雄英高校!】と大きく書く
誘拐されたあの日から私の夢はとっくに決まっている
(イレイザーさんのようなかっこいいヒーローになる!!)
小さな頃はすぐに切れてれてしまっていた風糸も今では練習したので太さも強度も自由自在だ。
ただそのかわり使うほど眠たくなってしまうのはもうどうしようもない雄英でアドバイスをもらおう!
その時ふと自問が頭をよぎった
・・・イレイザーさんは私のことを覚えてくれているだろうか。風の噂で雄英高校の教師になったと聞いたが所詮噂。いない可能性のほうが高い・・え、いなかったらどうしよう、泣いちゃう
んん・・・うん、うじうじ考えてもしょうがない!とりあえず雄英に言ってプロになれれば会える可能性が広がるんだから!頑張ろう!
勉強も死ぬほど頑張ったし(ほんとに死ぬかと思った)
--- 入試試験当日 ---
(やっっっっっばいめっちゃ緊張してきた死にそう・・どうしよう死んじゃう)
筆記は問題なかったと思う。死ぬほど勉強したからわかないところも空欄もなかったけど時間だ足りないところがあったから見直しがあまりできていない。凡ミスだらけで落ちたら脱水症状が出るまで泣きつくそう
次は実技試験だ
プレゼント・マイクの説明を受けそれぞれ会場に移動する(くっそ広いのでバスで)
「うぅ、めっちゃ酔った最悪」
車酔いがひどいので自分で行きますって言ったのにだめですよ〜って言われて無理やり乗せられたんだけど
ほんと悲しい、泣いちゃう、泣いちゃった
『よーい!スタート!!』
スピーカーからプレマイの声が聞こえた
(そんな簡単に始まるの!?)
とりあえずダッシュで走って会場内に入る
2ポイントロボみーっけ
風糸を使ってぐるぐる巻きにして空中に上げ地面に叩きつける
「よし、ちゃんと壊れたこの調子でどんどん行くぞ」
「ねっむい」
だんだん眠たくなってくる。瞼も閉じちゃいそう・・んー、もうちょっと稼ぎたいな
今何ポイントだっけ20ポイントぐらい?・・分かんなくなっちゃった
しぱしぱする目を気合と根性で耐えながら他にポイントロボがいないか探す
するといきなり目の前が薄暗くなる
「・・え??」
自分のよりはるかにでっかいロボが表れる、冷や汗がどっと出てきた
「待って待って、でかい怖い無理無理無理」
とーりあえず・・逃げよ!!
ダッシュしようと足に力を入れよとすると視界の端に女の子が見えた
「え!?」
あの子なんで逃げないの?・・ん?
よく見てみると瓦礫に挟まっているように見える
助けたほうがいいかな・・でもロボがもうすぐそこに迫ってる
だって合格したいし
・・・・なんかヒーロー志望なのに情けないな
助けたほうがヒーローらしいじゃん!それにイレイザーさんみたいになるんだ!
Uターンして女の子の方に行く
「大丈夫!?怪我、してない!?」
やばい自分から言ったのに怖くて膝震えてる、かっこわる
女の子「え!?いいよ!先言ってて!ウチ頑張って自力で抜け出すからさ!」
#糸菜#「いいから!ちょっと痛いかもだけど、我慢してね!」
女の子「え?う、うん」
私の風糸を瓦礫の中に通して糸を思いっきり引くと瓦礫が飛び散っていく
自分でやっといて何だけど・・大雑把すぎて破片で自分のほっぺた切っちゃった!めっちゃ痛い!
女の子が抜け出せたのを確認してまた風糸を発動させ、電柱に巻いて女の子持ち上げて一緒に急いで逃げる
#糸菜#「ここまで来たら大丈夫かな」
女の子を下ろすと終了のブザーが鳴る
えっっ、終わっちゃった合格できるかな、ちゃんとポイント稼げたかな
ぐるぐる考えてると女の子が頭を下げてきた
女の子「えっとまずごめんね!ウチに時間取らせちゃった・・そんでありがとう!ほんとは抜け出せそうになかったから助かったよ」
なに・・この子・・
めっちゃいい子!!!しかもさっきは必死過ぎて分かんなかったけどくっそかわいい!!
イイヨ!許す!
#糸菜#「いいよいいよ!気にしないで!だってヒーロー志望だし!」
ぐっと両手で力拳ポーズをやると女の子がクスクス笑ってた
女の子「んっふふ、アンタ元気だね。あ、ウチは耳郎響香!よろしくね」
#糸菜#「そ、そんな面白かった??#風鈴##糸菜#です。こちらこそよろしくね。響香!」
その後はまたバスに乗って酔いながら連絡先を交換した
そして門で分かれるので一緒に合格できるといいね!って言ってハグして帰った
家に帰るとすぐに両親が迎えてくれた
母「今日は#糸菜#が好きな食べ物フルコースよ〜」
父「今日はもう食べて風呂入って寝てゆっくり休め!!」
お母さんの美味しいご飯を食べてお風呂入ってベットに入って秒で寝た
--- #糸菜#が寝たあとの両親の会話 ---
母「ほんとに秒で寝たわね〜」
父「よっぽど疲れたんだろうな・・誘拐されてから10年か・・」
母「早かったわねー、まさか本当に一途に目指すとは思ってなかったわー」
父「・・・・・もし」
母「ん?」
父「・・もしもだよ、・・雄英に受かるのはいいんだ、もちろん、応援もしてる」
母「えぇ、そうね」
父「雄英に本当にイレイザーがいたらどうしよう!!」
母「・・・・・そんなこと?」
父「そんなこととは何だ!!#糸菜#は一途だ!いいとこだよ!でもさ、未だに好きとは思わないろ!」
母「呆れた・・まだそんなこと言ってるの?いい加減娘離れしな」
父「やだよ!!ヒーローって言たって全然情報ないじゃないか!ほんとにヒーローなのか!?」
母「あんた失礼ねー。アングラ系ヒーローでしょ?事情があるのよ」
父「うぅ母さんはどう思ってるのさ!」
母「そりゃ私は#糸菜#の味方だもの、応援してるわよ。残念でしたねー」
父「うわーっ裏切り者ー!!」
#風鈴#家に父の声が響くのでした。
久々の更新・・
今日から定期的に更新がんばりまっす
更新する日とかは2日に一回とかにしようかなって思ってます
ですので次は金曜日に更新です!