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かなうねがい、かなわぬねがい。
短編小説
「……っ!」
憧れの学校の校庭で、
必死で探した。自分の番号を。
4128……4128……
無い。何処を探しても無い。
落ちたんだ。私。
中学受験に落ちた。
「……大丈夫よ。菜乃。高校受験があるから……」
小5から塾に通った。
理不尽に思うこともあった。お父さんが私の成績が落ちたことをからかった時は結構殺意も湧いた。
親の希望で中高一貫校を単願で受験した。
お金もかからないし、私の家庭があまり金持ちとは言えないのは知っていたから、何も言わずに受け入れた。
そして、それがこの結果。
学校と塾の先生、受験する事を伝えた他のクラスメイトにはどんな顔をして会いに行けば良いんだろう。
「あ、見つけたよ!さきの番号!」
「やったー!!りん、ここ行けるんだー!!」
「よっしゃー!!」
「あ、一緒に受かれたな!今度からは同級生だ!」
合格者の声だけが聞こえる。
不合格者もかなりの数いるはずなのに。
耳障りな雑音にしか聞こえなかった。
「……行こう。お母さん。」
「……わかったわ。塾の先生にも報告しなくちゃいけないからね。」
駅に向かって歩いた。ここに私は居ていい存在では無いから。
ーEndー
星宵セカイです!
本作はコンテスト出品用に書き下ろしました!!
中学受験のお話です!
読んでて察した方もいるかも知れませんが、私中学受験経験者なんですよね。
菜乃ちゃんと同じく落ちてしまいましたが、当時の経験を参考に書かせて頂きました!
ご閲覧ありがとうございます!