公開中
止まない雨
はい。
るぅとside
莉「俺が、代わりに死ねば良かったんだ、」
莉「俺なんか、ジェルくんに助けてもらう資格なんて、ッ」
莉「…ぅ、ッ”…オェ”ッ、ゲホゴホッ」
な「莉犬くん、…サスサス」
莉「ごめん、ら”さ、ッ…オェ、ゴホッ」
な「…大丈夫だから、ね?サスサス」
さ「…」
こ「…」
る「…」
ザアアアアアアアアア…
外を見ると、大粒の雨が降っていた。
そこに、地獄のような音が響いた。
バシャンッ、バシャアアアアアアアアアアアアンッ
な「…っ!?」
莉「ッ!」
さ「嘘だろ、」
こ「早く逃げなきゃ、!」
る「みんな荷物持って行きますよッ!」
僕らは、慌てて走った。
大量の雨で地面に水が溜まっていて、足はくるぶしくらいまで浸かってしまっている。
転びやすいので、莉犬の手を掴んで走る。
僕たちは逃げたが、他の人たちは波にのまれたりしていた。
キャアアアアッ、ウワアアアアアアッ…
ザパッ、バシャアアアアアアアアアアアアンッ
莉「は、っ…は、ぁ…」
る「どうにか、ですね」
ザアアアアアアアアア…
莉「…っ…ハックシュッ…」
る「なにか雨宿りできる場所ないんですか、」
さ「俺探してくるわ」
こ「ぼ、僕も…!」
な「なるべく早めにお願い、」
さ「ん、ころん行くぞ」
こ「うんッ…!」
ザアアアアアアアアアアアアッ…
さ「…っ…雨強いな、大丈夫か?」
こ「ッうん、大丈夫…」
ザアアアアアアアアアアアアアア…
さ「…くそ、ねぇな」
こ「…っあ、あれって洞窟じゃない、!?」
さ「……そうだな、ころんはここで待ってろ、メンバー呼んでくる」
こ「…うん、」
タッタッタッタ…
こ「…ッ…僕、ここに置いてかれたりしない、よね…っ笑」
こ「…ううんッッ、仲間は、信じなきゃ…ッ…笑」
ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ…
こ「…雨、強いな…」
こ「さむ、っ…」
こ「………莉犬くんたち、大丈夫かなぁ…はっくしゅッ…」
さ「ころんっ、大丈夫か!?」
こ「さとみ、くん…はっくしゅッ」
な「あ、洞窟だ…!」
る「よく見つけましたね」
莉「早く、行こ…っ…」
こ「うん、」
ザアアアアアアアアアアアア…
さ「…雨やまないな」
こ「ね、」