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願いが一つだけ叶う券1
25歳の一人暮らし会社員に届いた封筒の話
「ん?なんか…入ってるな。」
いつもの癖で、家のポストを見てみると、中に一つの封筒があった。
何も書いていない封筒を少し雑に破って開けてみる。
「願いが、一つだけ叶う……券?」
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「なんなんだこれは…こわいな」
表には、明らかに手書きで書かれている「*願いが一つだけ叶う券*」という文字。
裏には右下に小さく、「※一度限り有効」と書かれてある。
封筒の中には他に何も入っていない。
「…どう考えても、なんかのイタズラだろ…。」
というか、使い方が書かれていないじゃないか。
使いようもないものをわざわざ届けて…これがいわゆる愉快犯というやつなのか?
「ハァ…願い事が叶うってんなら、ぜひお願いしたいけどねぇ…」
最初に封筒を開けたときは「もしかして…」なんて期待もあったのに、だんだんと夢から現実に戻ってきてしまったような気分だ。
せっかくの仕事終わりの金曜日なのに、こんなイタズラで気分を落とされるとは…
「……寝るか。」
封筒の中の紙を机に置いて、俺はソファーから立ち上がった。
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その日は夢を見た。
夢の中で俺は、今はもういない妹と会った。
『…結衣、か?』
『お兄ちゃん、久しぶり!』
妹は小さいころに交通事故で亡くなっていて、今生きていたら、ちょうど20歳だ。
その妹は俺に話しかけた後すぐに、
手を振って、《《あっち側》》へ行ってしまう夢を見た。
『待ってくれ、行かないでくれ…結衣!!!!』
「………!!!」
目が覚めた。時計を見ると、時刻は午前3時。
「まさか、この年になってあの夢を見るとは…」
あの券を見たから?それとも俺は、ずっと引きずっていた?
両方かもしれない、なんて思った時。
ふと頭を触ってみると、寝汗でかなり濡れていた。
「土曜のこんな時間に起きたくはなかったが、仕方ないか…」
二度寝は諦めて、朝の支度をすることにした。
読んでいただきありがとうございます!
見切り発車過ぎてこの先の展開考えてないです…!!