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第八話
【前回のあらすじ】
灯和の家に突然爆音が響き渡った。
その音の主は、猫葉と名乗る猫又の少女だった!
最初こそ猫葉に警戒されていた沙雪だったが、
沙雪はナデナデによって猫葉はメロメロにしてしまうのだった…(?)
猫葉「んにゃ〜そこじゃそこ〜////わかっておるのぉ〜♪」
沙雪「そうですか…?嬉しいです…!」
スリスリ…
天舞「…猫葉、お前沙雪にベッタリじゃねーか。」
竜翔「さっきまでの威嚇はなんだったの…?」
猫葉「ん?別にいいじゃろうが!」
ヒョイッ
猫葉「……ふぅー!おぬしなかなかやるなっ!気に入ったぞっ!!」
べしべしっ!
沙雪(…痛い……)
竜翔「まあ、仲良くなれてよかったね…?」
天舞「珍しいな猫葉。お前がそんなすぐに警戒解くなんて。」
猫葉「天舞!沙雪のナデナデ?を舐めるなっ!!」
天舞「えー…」
猫葉「とにかくっ!!これから頼むぞ沙雪っ!!」
沙雪「よ、よろしくお願いします…?」
とりあえず、猫葉ちゃんと仲良くなれてよかった……
なんだか妹みたいで甘やかしたくなるなぁ。
……ん?いい匂いがする……
__スーッ…__
火影「とりあえず夕飯は無事だったから温め直してきたぞ。」
灯和「猫葉、おさかな焼いたけど食べる?」
猫葉「!!よこせっ!!」
**ガッ!!**
灯和「うわっ!?」
猫葉「おぉー!!これはまた美味そうじゃな!!」
火影「……お前は礼儀という文字を知らないのか…?」
猫葉「そんなもの知らんっ!いただきまーす♪」
天舞「おいそれ結構熱そうだ
**ガブッ!**
猫葉「…ってあっづ!!?」
灯和「だ、大丈夫…!?」
天舞「言わんこっちゃねーよ…」
竜翔「あーもー慌てすぎだよ!火影、水とってきてくれる?」
火影「わかった。」
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猫葉「あつかったぁ……」
沙雪「大丈夫…?」
猫葉「舌火傷した……」
火影「猫舌のくせに急ぐからだぞ?ほら水。」
猫葉「ん……」
少しかわいそうに思えてきて、私は魚を一口サイズに分けて冷ました。
沙雪「ふーふー…はい、どうぞ。」
猫葉「!!あー!」
パクッ
猫葉「……ん〜!やはりここの魚は美味じゃの〜!!」
灯和「美味しいよね!」
天舞「なー俺らも食おうぜー。」
竜翔「そういえば忘れてたね…」
灯和「それじゃ改めて……」
**一同「いただきます!」**
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天舞「……あ。猫葉、そういえばよ…」
猫葉「ん?はんひゃ?(モグモグ)」
天舞「聴き忘れてたけど、お前なんで急にこっち来たんだよ?」
猫葉「あー、ほへははー。はひほやははほはへはははひゃ。(もぐもぐもぐ)」
火影「飲み込んでから離せ。なんて言っているか全くわからん。」
猫葉「へんほふはいほー…」
ごくんっ
猫葉「だから、ワシの山が取られたからじゃ!」
沙雪「!?」
突然の言葉に、少し頭が追いつかなくなる。
山を取られた。
それはすなわち、自分の土地を奪われたということだ。
火影「…またか…」
天舞「あー…なるほどな?」
灯和「じゃあ家がなくなって逃げ込んできたってこと?」
猫葉「そういうことじゃ!だからしばらくは世話になるぞっ!」
竜翔「えぇ!?急すぎない!!?」
猫葉「む、仕方がないじゃろう!ここ以外に行くところがなかったんじゃ!!」
__沙雪「……ねぇ、猫葉ちゃん…?」__
猫葉「なんじゃあ?」
沙雪「……平気なの?自分の居場所を取られたのに…」
猫葉「ワシは元々野良じゃからのー。縄張りを奪われるなんて日常茶飯事じゃ。」
沙雪「あー…確かに……」
天舞「しかもお前騒がしすぎてすぐに追い出されるもんな?」
猫葉「なんじゃとー!?」
ガシッ!
竜翔「はいはい喧嘩しないのー。」
火影「ご飯中に騒ぐな。」
天舞「ほーい。」
猫葉「それもそうか…あ!沙雪!その魚もふーふーしてくれ!!」
沙雪「ふふっ。いいよ。はい!」
パクッ!
猫葉「にゃあ〜♪美味いの〜!」
沙雪「すごく美味しそうに食べるね…!」
灯和「おかわりもあるからねー!」
一同「はーい!」
こうして、この家にまた一人新しいメンバーが増えたのだった…
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第七話 〜完〜
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