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エピローグ
夢みたいな出来事だった。
名前も顔も知らなかった、9人の同い年の子。
その子たちと、人狼ゲームをした。
最後は、わたしたちが勝利した。
あのあと、マイページにダイレクトメッセージが届いていた。
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ご参加ありがとうございました、サクラ様。
不登校の子たちを立ち直させるためという、国が支援したプロジェクトにご参加いただきました。参加していただいた皆様には、同じクラスになるよう調節させていただきます。
ぜひ、学校に来てみませんか?
幸せを掴めるように。
イト
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あれから、わたしはチャットサイトを閉じた。
少しは、外の世界に目を向けてみよう。
また、人狼ゲームに誘われるかもしれないから。
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少し窮屈な制服に体をおさめて、お母さんに声をかける。
「いってきまーす」
学校に着く。
クラスを確認する。
最後、仕切ってくれた、軌跡よつば。
ゲームマスターのことを言った、田中葵。
騎士だとわたしだけに明かした、中田愛。
チャットサイトのことを言い出した、猫山田萌。
霊媒師で高音を押し返した、林真綾。
占い師と立候補した人狼の、藤原由紀子。
不登校だと切り出した、本田楽奈。
特徴的な名前の占い師の、雷雲麗羅。
そして____
ゲームマスターの、糸崎高音。
「おはようございます、」
そう言って、教室に踏み入ってみる。
「糸崎先生っ!」
また、この10人で人狼ゲームをしよう。
もちろん、カードゲームのほうの。
これにて完結〜〜っと。
9月まで、またサイドストーリーでもやろうと思います。
軌跡よつば&猫山田萌→8月29日
中田愛&林真綾→9月5日
藤原由紀子&本田楽奈→9月12日
雷雲麗羅&桜井岬→9月19日
田中葵&糸崎高音→9月26日
みたいな予定表。
できるとは言ってないからね?
リアル人狼のリメイクに踏み入ってみたのも、旧リアル人狼を応援してくださった方々のおかげです。また、新しくなってわたしの技術も上がったリアル人狼を楽しんでいただいたら、こんなに嬉しいことはございません(いやまあ、ドラえもんとか東方のグッズとかも嬉しいけどさ、そういうことじゃないんだよ)。
もう少しばかり、サイドストーリーにお付き合いいただけると幸いです。
ご愛読いただき、ありがとうございました。