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ドリームルーム
<「何ここ…」
「ゲームセンター?みたいな」>
えー…橘弓架、17歳
友達の礼那と一緒に変な空間にいます
ゲームセンターみたいなのになんか古そうだし
所々は錆びてるし色変色してるし
あまりにもおかしい!
なんか不協和音な童謡みたいなの流れてるし…
不気味すぎるでしょ!
<「とりあえず…た、探索する…?」
「そうだね…?」>
<「で、でも…普通のゲームセンターじゃない?」
「…あれ見ても?」>
指の先を見ると触ってない筈のクレーンゲーム機のガラスが割れて…ぬいぐるみが…立った
<「待ってまってまってこわいこわいこわいこわいこわい!」
私は礼那に抱きついて腕を力いっぱい掴んだ
「だ、大丈夫だよ!落ち着いて…」>
すると礼那の言葉に返すみたいにぬいぐるみが走ってくる
<「なまかまたかたやさはやはや」
「いやいやいやいや何その呪文⁈」>
そのまま礼那が手を引きながら走ってくれながらぬいぐるみから離れていく、意外と遅くて助かった感じが強かった
<「ぅ〜…ありがとう…」
「まぁまぁ…大丈夫?」>
<「うん!ほんとにありがとう…まじで神様ぁ…というか、なんでそんな余裕そうなのさ!」
「いやー…可愛かったし…」>
<「…まぁ、ぬいぐるみ好きだもんねぇ…礼那は」
そう、礼那は極度のぬいぐるみ大好き!
今まで何度私にクレーンゲームで取ったぬいぐるみを渡したり
ちょっと所々縫跡があるリサイクルショップで買ったやつお裾分けしてきたり…
ほんっとに大好きなのが丸わかり!
「とりあえず、ここから出たい?」>
<「そりゃそう!出口あったの?」
「多分?行ってみる?」>
<「うん!」
礼那が見つけた扉はめっちゃくちゃ目立つ!
とにかくカラフルだしなんか…レ◯みたいな…
<「え、ほんとにこれだよね?」
「うん、それとも行かないの?」>
<「え、いや…うん、い、いくよ!いく!」
渡った先は…無限ジャングルジム?
ネットのこんな感じのあったよね?
所々に穴が空いてて、下にいけるのかな?
<「穴の下いく?」
「そうだね、いこうか」>
2人で息を合わせて穴を見つけては落ちていく
何回も落ちてもあんまり終わりが見えないけど…
多分大丈夫かなって思いながら
カラフルなネットの穴の中にまた入る
穴を見つけては落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけては落ちる
穴を見`つ`けて落ちる
穴を見つけては落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけては落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけては落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を見つけては落ちる
穴を見つけて落ちる
穴を
穴を
穴を
穴を
穴ヲ
穴を
穴を
あなを
…頭がおかしくなりそう
<「礼那」
「どうしたの?弓架、やっぱりきつい?」>
<「…うん、休憩したいかも」
「わかった、ここら辺で休もっか」>
一旦考えるのをやめて腰を下ろす
そこからは最近の話が始まった
<「そういえば最近、私達会えてなかったね…寂しかった?」
「そうだね、寂しかった」>
<「礼那のこと考えちゃってぬいぐるみ、家に増えちゃったから、ここでたらもらってくれる?」
「もちろん、弓架がくれるなんて珍しいね」>
<「まぁいつも礼那がくれてたもんね!」
「そうだね、いまも家にあるの?」>
<「もっちろん!…まぁ、あのリサイクルショップで買ったって言ってたやつはちょっとぼろぼろになっちゃったけど…」
「それでも、実家じゃなくて家に置いてくれてるだけ嬉しいよ」>
<「…あれ、言ってたっけ、一人暮らししたの」
「あぁ、友達から聞いたんだよ」>
<「そっか!ならいいかな?」
「そうだよ、だって私と会えてなかっただけでみんなとは会ってたでしょ?」>
<「うん、最近なんかほら、炭戸がさ」
「あいつ、フラれたんだってね」>
<「そう!そりゃああんな縛りつけてたら無理だよ!」
「縛りつける(物理)ね」>
<「そう!物理物理!」
「最近だと亜美も」>
<「そう!亜美っちも彼氏に捨てられたーって!」
「まぁ亜美ちゃんはいっぱいお金使うしね」>
<「将来の夢はお金持ちのお嫁さん!だっけ」
「そう、お、か、ね、も、ち、のお嫁さん」>
<「そうお金持ちが大事!」
2人で笑いあって笑い疲れるまで話をした
友達の話
家族の話
美味し `か`ったものの話
行きたい場所の話
最後にしたのは好きな人の話
<「ね、礼那」
「なに?弓架」>
<「好きな人、できた?」
「…相変わらず恋バナ好きだねぇ」>
<「できたの⁈」
「そーだね、いるよ」>
<「だれだれ⁈炭戸⁈」
「ない」>
<「じゃあ歩他⁈」
「いやよあんな歩く産業廃棄物みたいな変態」>
<「じゃあじゃあ埼村⁈」
「いいえ」>
<「えー…じゃあ、新しいお友達?」
「いいえ」>
<「…じゃあ、誰なの?」
礼那は何を言わずに微笑んだだけだった
「もうそろそろいこっか」>
<「…教えてくれないの?」
「大丈夫、いつかわかるよ」>
それだけ言って次の穴を潜る
それを追いかけていくとパッと新しい場所にでる
<「…綺麗」
そこはたくさんの花が咲いた広場みたいな場所で
周りには
頭が割れたり首に花が咲いた不気味だけど可愛らしいお人形と
パステルカラーの屋根のお家がたくさんたっていた
少し歩いていくと礼那が立っているのを見つけて堪らず抱きつく
<「礼那」
「どうしたの?弓架」>
礼那は綺麗な薄くて長い桃色の髪と赤と紫のグラデーションみたいに混じった瞳のタレ目の女の子
どうしても周りに広がる桃色の霧や流れている子守唄みたいな音楽で儚さに拍車がかかってしまう
<「…ううん」
「…大丈夫だよ、弓架、私は消えないから」>
礼那はそっと頭に手を置いて撫でてくれる
<「…大丈夫だよね?」
「うん、私が弓架みたいな可愛い子、置いてくわけないでしょ!」>
<「私、別に可愛くないよ⁈」
「可愛いよ!ふわふわの長めの黒髪も、くりくりなホリゾンブルーの目も!私よりも低くてぷにぷにな体も…私は大好きだよ」>
<「…そう?」
少しだけ笑った顔が怖くなって手を離す
前も、こんなだったっけ…
<「いこ、道なりでいけるかな?」
「うん、いけると思うよ?」>
広場の真ん中にできていた芝生のない土色の地面を無言のまま進む
所々に黒く滲んだ場所や芝生の中に埋まった人形の手足や目が血の色をしたぬいぐるみの頭が落ちていたりと進んだ分だけ不気味なものがでてくる
扉が見えるほど歩いた先、扉の後ろには大きなお家が見える
<「おっきい…家?」
「そうだね、大きい…綺麗な家」>
礼那の顔を見上げると目を細めて微笑んでいて
ゾッと鳥肌が立ったのかただ恐怖を感じたのかわからない感覚がして顔から血の気が引いて青くなる感じがした
「…ねぇ、弓架?」>
<「…な、に?」
「次はどんな場所だと思う?」>
<「え」
「ほら、どう思う?」>
<「え、えと」
「早く答えないと…あの子達、追いかけてきちゃうかも」>
そういって`ま`た微笑んだ瞬間
進んできた道の方からボコボコっと音が鳴って
振り返ると
道にいた人形やぬいぐるみが走ってくるのが見えた
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人形やぬいぐるみ達が口々に何かを喋りながら追いかける
それが怖くなって腰が抜けそうになると礼那に手を引かれて扉の先に行ってしまう
<「礼那…?」
「次は水の場所みたいだね」>
<「礼那!」
「…どうしたの?」>
<「さっきの…」
「あぁ、さっきの?気にしない方がいいよ」>
<「でも、でも…」
文字化けみたいな意味不明言語、その言葉の中で少しだけ聞こえた
「逃げろ」
「その女はまともじゃない」
…これが礼那の事だったら
私はどうすればいいんだろう
「気にしなくていいよ」>
<「…うん」
礼那の顔が目の前にきて咄嗟に離れてしまう
そっと手が伸ばされかけているのが見えたけど私はそれを気にしずに周りを見回すと
今度はたくさんの水に埋め尽くされた場所で
壁は真っ白で床はプールサイドみたいな場所と少し遠い場所には真っ黒な穴が空いた場所が見える
「見えないね、扉」>
<「…うん」
「歩く?」>
そう言われて2人で歩き出す
アラームのような音が鳴り響いて私達が歩いているから鳴る水の跳ねる音だけがなる
「ね、弓架」>
<「…どうしたの」
「ここから出たい?」>
<「え、うん…?」
「どうしても?」>
<「…なんで、そんなこと聞くの?」
「…なんでだと思う?」>
また目を細めて光が見`え`ない微笑みを見て
私は走り出した
パシャパシャ
パシャパシャ
パシャパシャ
1人分の水の音だけが聞こえる
礼那の音は聞こえない
気になって振り向くと
私の後ろには化け物がいた
<「ひっ…!きゃあああああああ!」
黒い手足に小さすぎる頭と骨のような胴体
焦げ`た`臭いがするその姿に私は混乱して走った
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
走って
はしって
はしって`?`
はしって
はしって
はしって
はしって…
どこにも出口は見えない
礼那の姿さえも見当たらない
あるのは水と遠くに見える真っ白な壁
また走って走り続けて
自分の息の音さえも考えられなくなって
目の前がぼやけてきて
フラフラし始めた時
目の前には扉が見えた
扉があるのは
大きく空いた黒い穴の真ん中
その真ん中の上に浮いている
キィ…と音が鳴ってちらっとみえたのは近所の景色
これで、出れる…?
私はその扉に手を伸ばした
後ろから伸びた手に気付かずに
「見つけた」>
<「あ…礼、那?」
礼那の手に目は覆われて
伸ばそうとした手は後ろに捕らわれた
「ほら、帰ろっか」>
<「待って、やだ、やめて!」
薄らと手の隙間から見えた扉は
目の前で閉じて水の中に落ちていく
それを見た私は
どうしようもない絶望感と溜まった疲れでか
意識を失った
最後に見えた礼那の顔は
今まで見たことがない程美しく
ただ欲しいものが取れて喜んでいる子供に見えた
--- 高校生の女の子が行方不明となった事件は現在も行方を捜査しており… ---
「…今日も可愛いね、ゆーみか」>
「`縺、縺九∪縺医◆? `」
「うん、ありがとうね」>