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歪んだ世界の設計図 #3
数年前――。
「よっと…………へぇ、ここが幻想郷……」
僕こと、月星月は次元と時間を旅する人間。ただの気まぐれで、幻想郷という、人々の楽園へやって来ていた。
「楽園っていうぐらいだからもっと賑やかなのを想像してたけど意外と静かだなぁ……」
あたりを見回すと、一面に霧がかった湖が広がっていた。空気が澄んでいて気持ちが良い。僕は辺りを探索することにした。
「さ〜て、どんなのがあるかなぁ〜?」
そう言って歩き出した瞬間のことだった。
「………なに?急に」
僕の首元には、一つのお祓い棒(?)が添えられていた。
「幻想郷になんの用?要件次第では……ここで…」
後ろから少女の声が聞こえた。僕は両手を上に向かって上げながら少女の言葉を遮って答える。
「暴力はんた〜い。別に攻撃しに来たとかじゃないし。気まぐれだよ、気・ま・ぐ・れ!!」
「…………そう」
少女は僕の首からお祓い棒を下ろす。それと同時に僕も、上に上げていた手を下ろす。
「突然疑って悪かったわね」
どこか不満気だ。
「んーじゃあ、自己紹介から!僕は月星月。時間と次元を旅するただの人間だよ〜ん」
「…………博麗霊夢。本当に信用していいのよね、攻撃しないって」
「もっちろん!!戦闘大嫌いだから〜安心して!」
「………こっちに来なさい。色々説明するわ」
少し黙っていたと思えば、そう言って手招きをしてくる。
「はいは〜い」
僕は手招きされた方へ付いて行った――。