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五話 合同任務
由羅「えーと、場所的にはここかな、?」
桃についていき、辿り着いた場所は小さな村
既に日が暮れそうになっていた
早く2人に合流しないと……
?「遅かったわね」
由羅「へっ!?!?」
肩に手を置かれ刀に手をかけようとした
だが、振り返った先にいたのは鬼ではなかった
?「……鬼と勘違いするなんて」
由羅「た、大変申し訳ございません!!」
?「ふふっ、いいのよ。気に入ったわ貴方」
笑い方が美しく上品だった
その姿に私はあっという間に魅了された
彩音「天柱、天宮彩音よ。合同任務を任された隊員かしら?」
由羅「はいっ!如月由羅と申します!」
名前を告げた瞬間、天宮様は驚いた顔をした
彩音「如月って…もしかして風華の妹さん?」
由羅「あ…そうです!」
彩音「いつも貴方のお姉さんには迷惑をかけてばかりだからね…」
彩音「貴方の方からも謝ってほしいわ」
由羅「いやそんな…!お姉様の方が迷惑かけてそうなので!!」
頭を下げられて咄嗟に言い返したのがこれって妹失格すぎないかな?
心の中で反省しとこ…
彩音「貴方、姉に対して随分冷たいのね…w」
彩音「いいわ。そういうの嫌いじゃない」
なんか気に入られた…?
それならいっか!!(?)
?「も、申し訳ないですぅ〜!!」
遠くから聞こえてきた別の人の声
声がした方を見ると見覚えのある顔の人が走ってきた
由羅「あれ!?あなた最終選別で…!」
?「あれぇ?愛の呼吸を使ってた人じゃないですかぁ!」
彩音「あら知り合い?」
ニマァとした笑顔を見せて頷く彼女
鈴「わたし蓮華鈴と申しますぅ〜!こいつとは最終選別で一緒に戦った者でして〜」
由羅「いやこいつて」
私が突っ込むと鈴は(´>∀<`)ゝという顔をした
……1発殴ろうかな??
彩音「そうだったのね」
彩音「私は天柱、天宮彩音。」
由羅「私は如月由羅だよ!」
鈴「へっ?天宮さんって……」
固まったように動かなくなった彼女
私が揺らしても瞬きをするだけだった
__由羅「ちょっと!どうしたの!?」__
__鈴「いや……あれよぉ?天宮さんって鬼殺隊最強2人組の1人とも呼ばれてるんだよぉ?」__
__由羅「は!?鬼殺隊最強って……!?」__
そんな凄い人と鬼殺隊になったばっかりの私たちが合同任務??
……
__由羅&鈴「絶対に足手まといになるよねぇ……?」__
彩音「2人はさっきからどうして私を恐ろしい目で見るのかしら…」
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彩音「どうやらこの村は毎日村人が謎の失踪をしているらしいわ」
鈴「ほぇ〜……」
こんなのどかな村なのにそんなことが起きてるなんて
由羅「失踪って…鬼の目撃情報はないんですか?」
彩音「今のところ出てないらしいわ」
彩音「けれど、」
彩音様はくんくんと鼻を鳴らして顔をしかめる
彩音「…微かに鬼の匂い」
鈴「匂いで鬼がいるか分かるのですかぁ!?」
彩音「これでも一応柱だからね」
彩音「多少の匂いでも分かるわ」
は、柱って凄い……!!
私も普通の人よりかは感覚が優れてるけど、
全然鬼の気配は感じれない…
彩音「もしかしたらかなり強めの鬼かもしれないわ」
彩音「十二鬼月の可能性も視野にいれましょう」
鈴「十二鬼月?」
由羅「確か、無惨の血が濃い鬼ですよね?」
由羅「下弦の陸が1番弱く、上弦の壱が1番強い…」
彩音「詳しいわね」
由羅「お姉様から聞いていたので…」
もし十二鬼月がいたら、
彩音様の足手まといにならないように動くしかない
それしかできない気がする…
彩音「夜がふけるのを待ちましょう、それまでこの村の村長に話を聞きに行こうかしら」
彩音様の提案で、私たちはこの村で1番大きい建物に行くことにした
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村長「ようこそ…おいでくださいました鬼狩り様」
白髪の年配の男性が深々と頭を下げる
彩音「こちらの村で毎日村人が失踪している、微かに鬼の気配が感じられるということでこちらに来ました」
彩音「何か知っていることなどはありませんか?」
村長「毎晩…月が空の頂上に昇る頃、」
村長「村人の悲鳴が聞こえるのです…」
由羅「悲鳴……」
村長「その声を聞きつけ、民の家に向かうと…」
村長「その家の者は姿を消しています…」
この発言からして…家に血跡はない
ということは家で殺されたという訳ではなさそう…
鬼の能力で取り込まれた?別の場所で殺されてるのか…?
彩音「毎日月が頂上に昇る頃…」
鈴「鬼の姿を見たことはないのですかぁ?」
村長「誰も見たことはございません…」
村長「1度見張りをつけてみたのですが…」
そう言うと村長は顔を曇らせた
彩音「何かあったのですか?」
村長「月が頂上に昇るのと同時に、」
村長「`見張りをしていた者全員が謎の死を遂げました`」
由羅「なっ…!?」
村長「一斉に血を吐いて倒れ、そのまま亡き者となりました…」
村長「病気かと思いましたが、十数人が一度に血を吐いて死ぬなど偶然にも程があると思い、」
村長「何者かによって殺されたと思いました…」
彩音「…恐らく鬼の血鬼術」
彩音「誰にも見られずに人を殺しているということは相当人を喰った鬼でしょう」
鈴「でも、誰にも見られていないのに鬼を見つけることなんてできるのかぁ?」
彩音「…それでもやらねばなりません。」
彩音「私たちの役目は…鬼を滅することだから。」
彩音様はまっすぐ私たちを見て言った
?「…鬼なんかいる訳ねえだろ」
背後から聞こえた声
振り返ると幼さの残る少年がこちらを睨んでいた
村長「おぉ、|弥助《やすけ》起きておったのか…」
鈴「孫さんかぁ?可愛らしいなぁ〜w」
弥助「うるせぇ、帰れ」
弥助と呼ばれた少年は冷たい口調で言った
弥助「鬼なんかいねえ。皆んなこの村が嫌で逃げたんだろ」
弥助「見張りの奴らだって、全員流行り病で死んだんだ」
村長「これ弥助…この鬼狩り様はな…」
弥助「鬼なんか信じんじゃねえよじいちゃん!!」
村長の手を叩き、口調を荒くする
弥助「どうせこいつらだって、人を斬る侍だ!!」
鈴「んだとこの小僧〜!?」
由羅「ちょっと鈴落ち着いて!!」
鈴の堪忍袋が切れ、手を出しそうになるのを必死で止める
弥助「ごっこ遊びなら他所でやれ。鬼なんかこの村…いや、この世にいるわけねえんだからよ」
彩音「…分かったわ」
由羅「え、天宮様!?」
天宮様は目を合わせずに家を出ようとする
由羅「鬼を倒しに来たんじゃないんですか!?」
彩音「鬼狩りは非公式の組織よ」
彩音「信じられない者の方が多い」
だからって帰るなんて…
鈴「んなああ!!!由羅離せええ!!!」
由羅「お前は落ち着けええ!!!」
村長「鬼狩り様…っ!」
弥助「こいつらに構ってんじゃねえよ!!じいちゃん早く寝るぞ!!」
私たちは渋々家を出ることにした
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鈴「ったく!!あの小僧いらつくなぁ〜!!」
由羅「いい加減落ち着けよ」
村の外に出て森の中で座る
むっきーとイライラする鈴を止めるのもだんだんと疲れてきた
彩音「…」
由羅「天宮様…」
空を見上げたまま立って動かない天宮様を見て心配になる
彩音「…もうすぐ、月が頂上に昇るわね、」
由羅「本当に出るんでしょうか…?」
彩音「分からない…それは、」
悲しげな表情をする天宮様に失礼ながら美しいと思ってしまった
彩音「…鬼殺隊は公式に認められていない組織、」
彩音「だから、鬼狩りのことや鬼の存在を信じれない者も多い」
彩音「それはこちらにとっては…凄く不便なことよ」
彩音「鬼のことを知らずに生きれたら、」
彩音「…どんなに楽なんでしょうね」
俯く天宮様に声をかけようとしたその時、
「うああああああああああ!!!!!」
村中に響き渡る少年の声が聞こえた
おつなこ!!!