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10話〜エピローグ?〜
最終話だからと調子乗ってやり過ぎました☆
―???視点―
???「へぇ···凌遅刑か。」
奏龍も散々にやってくれるじゃあないか。
しかし···
???「ねぇ、藍生君って本当にニンゲン?マジでニンゲン離れしててビビるんだけど···。」
???「人間ですよ。」
ふざけ半分で聞いたら即答された。
もうちょっとボケてくれてもいいんだけどなぁ···。
???「人間に決まってるでしょ〜?🪓(^-^ )」
うーん、後ろからの殺意!!
首筋に斧!!
オーノー!!なんて☆
って、なんでこの人もいるんだよ···???
全員集合スタイルしてんじゃん。
放送室じゃ無い方の観戦ルームエグ···。
???「あ、あぁ〜分かった分かった!!頼むから斧降ろして、ね???」
どうにかして彼を宥める。
怒らせたら最悪殺されそうだからね〜···。
???「···それより、"フェーズ2"···楽しみだねぇ♪」
???「えぇそうですね。」
相変わらず礼儀正しくて淡々としてる人だな。
???「ルーレットで決めたけど、いいよね?」
私が問うと、何も言わずに頷いた。
それを横目で見る。
···仲は結構いいから、こうしてくだけた口調で会話してるけど。
彼···或いは彼女からは、不思議なオーラを感じる。
一言で言ったら···多分···「最強」。
そう。
最強のオーラ。
幻影さんみたいな黒影の|世界核者《ワールドコア》とはまた違う···。
フフ、いいね。
そういうの大好きだよ。
未知なるものを秘めた生物···この私と同じ力を持つ者···。
私はずっと探していたんだよ。
やっぱり、この人と手を組んでよかった。
???「···?どうかしましたか?」
???「いや···それより、奏龍の事は後で"お仕置き"しといて欲しい。」
それだけ言って、私は部屋を出た。
???「ハァ〜······楽しみで仕方ないね。」
1人呟くと、《《ソイツ》》は《《私の身体の中から現れ》》、笑った。
―フフフ···貴方様も、中々やる様ですね。
ったく、余計な所で出てくるよ、この黒スライム。
???「うるせぇよ。アンタもそう言うなら、1人や2人くれぇに取り憑いてみろってんだ。」
―随分と口が悪いですね···って、ぐっ!?
そろそろ腹立ってきた。
なんなんだよ、所詮私に造られた存在だと言うのに。
???「テメェ···誰に向かって言ってんだよ···?」
ソイツの身体を鷲掴みにして圧をかけると、ようやく黙ってくれた。
???「あーもう、テメェのせいで考えてた事ぐっちゃぐちゃなったわ···。」
1人、悪態をつく。
どうせそんな事やっても無駄なんだけど。
あー、余計ストレス発散したくなってきたわ。
???「サァて······貴様らは、次なる恐怖に耐えられるかな···。は···ハハハ···アハハハハハハハハハハハ!!!!!」
私の高らかな笑い声は、誰もいない空間に吸い込まれていった。
---
―火炎竜視点―
火炎竜「嘘···藍生!?藍生ッ!!」
いくら叫んでも彼からの反応は無い。
多分、もう······。
胡橙音『早く······早く終わってよぉ······!』
胡橙音の消え入りそうな声が聞こえてくる。
もう、精神的にも身体的にも限界だ。
早くしないと、全滅してしまう······。
火炎竜「美術室のカラダ······見つけないと。」
その時、背後に人の気配がした。
火炎竜「······!?」
これが赤い人―しえるやからくる、奏龍だったらマズい。
今使えるだけの魔術を放って逃げ出すか。
意を決して振り向いた。
そこにいたのは。
???「··································。」
フードを目深に被った人物だった。
奏龍がまた変身したのか?
いや···でも、奏龍みたいな圧は感じない。
戸惑っていると、その人は無言で僕の後ろを指差した。
火炎竜「えっ?」
振り向くとそこには
さっきまで無かったハズのカラダが置かれていた。
火炎竜「か、カラダ!?あの、貴方は···ってあれ?」
その人にお礼を言おうと向き直ったが、もう、誰もいなかった。
その直後だった。
胡橙音の悲鳴が響いたのは。
---
―奏龍視点―
胡橙音「嫌······っ!!やだ、やめて···こっち来ないでッ!!」
胡橙音ちゃんは、怯え、叫びながら私と距離を置く。
でもそっちは行き止まり。
残念だったね♪
彼女を壁際まで追い詰め、そして、髪の毛を掴んで、私の目の高さまで持ち上げた。
胡橙音「い"······ッ!?」
涙目で此方を見る胡橙音ちゃんに向かって私は笑う。
奏龍「ハハハ!!君は···どうやって殺してあげようか。もう終わりに近いし、少々凝った殺し方にでもしよっかな〜♪」
私は彼女の頬をやさしく撫で、そして、爪を立てた。
奥から手前へ、なるべくゆっくりと引いていく。
斬り裂かれた頬からは血が流れ、彼女の服を染めていった。
胡橙音「嫌ッ···い、痛い······!!やめてッ!!」
瞳から大粒の涙を零しながら、私に訴えかける。
ま、やめろと言われてもやめるわけ無いんだけどさ。
私は次に胡橙音ちゃんを抱き締めた。
胡橙音「······?」
何をしようとしているのか理解出来ていないみたい。
それでもいいんだけど。
私は、さっき頬を引き裂いた時と同じ様に背中に爪を立て、引っ掻いた。
胡橙音「あぁぁぁぁぁぁッ!!」
ガリガリと音を立てて背中が裂かれていく。
皮膚が裂け、肉が抉れ、骨が見える程の力で、裂いてゆく。
頬を引っ掻いた時よりも大量の血が吹き出し、胡橙音ちゃんの服だけでなく、周りの壁まで染め上げた。
彼女は私の腕を振り解こうと必死に藻掻いているが、逃げ出さない様に強く抱き締めているので、中々振り解く事は出来ない。
なんだかおもしろくなってきて、彼女の首を掴んで持ち上げる。
胡橙音「かは······っ············く·······くる····し······」
ギリギリと、首を絞める力を徐々に強くしていく。
そして、窒息する寸前の所で床に放り投げた。
胡橙音「うっ······!?」
散々嬲られた後だからだろう。
彼女は床にうずくまったまま、中々立ち上がろうとしない。
私は少しずつ、少しずつ、胡橙音ちゃんとの距離を縮めていった。
依然として彼女の背中からドクドクと流れ出る血が、床の血溜まりを広げていく。
胡橙音ちゃんは荒い息をしながら、私を睨み付けていた。
なんでそんな顔するのかなぁ。
もうちょっとだけ嬲ってやろうか。
胡橙音ちゃんの目の前まで行き、見下ろす。
奏龍「ホラホラ〜♪逃げないと〜♪」
彼女は殺されまいと、立ち上がろうと手を付く。
私はそのタイミングを見計らって、腹を蹴り上げた。
胡橙音「がっ······!?」
人外に蹴られたニンゲンはいとも簡単に吹き飛び、壁に叩きつけられる。
多分、今の一撃からして内臓破裂したかな。
もう、胡橙音ちゃんに立ち上がる力は残っていないらしい。
地面にうずくまって、藻掻き苦しんでいる。
ん〜······もうちょっとだけ遊びたいな〜···。
私は彼女に声をかけた。
奏龍「ねぇ、胡橙音ちゃんの能力ってさ〜···確か、岩とか操る能力だったよね〜。私も使ってみたいな〜、なんて!」
胡橙音ちゃんから返事が返ってくる前に、私は地面から岩を生成し、彼女を固定する。
次に、鍾乳石の様な鋭い岩を出し、彼女目掛けて数本放った。
それは全て見事に命中する。
胡橙音「うぐ······っ······」
私は彼女の頭を掴み、持ち上げた。
もう、彼女に私の手を振り解こうとする気力も体力も残っていない。
虚ろな目で此方を見つめていた。
奏龍「どうしよっかな〜♪流石にもうお腹いっぱいだし。野晒しにして鳥達に食べさせる?」
嗚呼、想像しただけで心が躍る。
さぁ、私に君の絶望を見せてくれよ······!!
---
―???視点―
ヤバい。
流石にこれはヤバすぎる。
私は直ぐに現場へと直行し、奏龍に向かって叫んだ。
???「待てよ!!」
奏龍「······ア?なんだよ······?」
奏龍は不機嫌そうにこっちを向く。
奏龍「《《花雨か》》?邪魔すんなよ。」
???「花ちゃんじゃあないよ。」
私が即答すると、奏龍は「そうかよ」とだけ言って、そして、胡橙音ちゃんを私目掛けて放り投げた。
彼女は私の直ぐ足元に転がる。
???「······!?」
そこでようやくまじまじと彼女の身体を見た私は絶句した。
何故なら、彼女の身体は全身が深い傷だらけで、かなり失血していたから。
奏龍「どうせ直ぐ死ぬだろ、後はアンタが好きにしろ。」
奏龍はそれだけ言って立ち去ったが、私は後を追わなかった。
正確には、後を追えなかった。
---
―火炎竜視点―
辺りを見渡し、誰もいない事を確認する。
正直、胡橙音が生きてるのかどうかも知りたい。
でも、カラダを持ったまま行って2人共殺されて···ってなったら、それはそれで嫌過ぎる。
急いでカラダを納めて、早く胡橙音の所に行かないと。
火炎竜「これで···最後···!」
カラダを棺桶に入れようとした瞬間、背後から凄まじい圧を感じた。
···振り返らなくても分かる。
この圧は···奏龍のもの。
火炎竜「············最悪。」
奏龍「そんな〜♪最悪って言わなくても!あと···カラダ、納めちゃうの?」
なんで、なんで彼女は動かない?
こんな至近距離にいたら、普通はカラダを納める前に殺すハズ······。
火炎竜「······。」
だったら、カラダを納めて、その瞬間に魔術放って逃げ出してやるか。
火炎竜「くっ······|緋竜の息吹《ドラグーンブレス》!!」
カラダを入れた直後に、奏龍に向かって今使える魔術を放つ。
これならちょっとでも時間稼ぎ出来···
奏龍「ははっ······!!面白いねぇっ!!!!!」
火炎竜「がはっ······!?」
逃げようとしたが、次の瞬間、僕は壁に叩きつけられていた。
目の前がチカチカして、息が思う様に吸えない。
多分·······今の一撃で、肋骨···折れたんじゃ···。
奏龍は笑いながら歩いて来ると、僕の翼を掴んで······。
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―???視点―
???「胡橙音ちゃん!しっかりして、今助けるから!!」
彼女に声をかけても、返事が無い。
心音も弱くなってきている。
これは······早くしないと······。
でも、ここいらのエリアに魔力規制がかかってきるせいで、思う様に回復魔術を使えない。
せめて、止血くらいの応急処置だけでも······!!
???「······って···内臓破裂してる!?どこから手をつけりゃいいのさぁ···(泣)」
こりゃ簡単な止血だけだと駄目だわな。
え何、今ここで1人で緊急オペをやれと!?
輸血もねぇぞ!?
俺ァ手塚○虫のブラック・○ャックじゃ無いんだぞ!?!?!?
いやいやいや、でも待てよ、将来医療職就きたいのなら経験値つめ···まずそういう話すら学んでねぇわ。
あーヤバい!!
どうすんのさ!?
······待て。
ここは所詮、私と花ちゃんによって造られた物語···そして、今これを書いてるのは3次元の私······。
なら、小説の中なら何でも出来るじゃない。
???「さてと······ちゃんと胡橙音ちゃんを生かしてくださいよ···もう1人の私!!」
《あ た り ま え だ よ 》
---
―胡橙音視点―
凄く寒い。
あれ······私、何してたんだっけ······。
確か、奏龍さんに見つかって、それから······。
???「あと·········ちょっとだぁ······💦」
近くで女性···?っぽい声が聞こえた。
胡橙音「__ぅ············ぁ······?__」
目を凝らしてよく見ると、私の直ぐ側に誰かがいる。
まさか、奏龍さんが、私を······。
しかしそれは違った様で、その人は優しく、私に話しかけてきた。
???「あっ···目···覚めた?えっと······今、怪我した所の緊急オペやってるから。······ここの縫合終わるまで待ってて。あと、あんまり喋らない方が良い。」
その人の声は非常に優しく、温かかった。
程なくして、その人は「ふぅ······」と溜息を吐く。
どうやら全部終わったらしい。
胡橙音「あ······貴方············は·····?」
???「···?あぁ···私は···この空間では、"|彁妛《カケビ》"ってでも呼んで。」
彁妛と名乗るその女性は、どうやら奏龍さんを追ってきたらしい。
そこで奏龍さんに襲われて死にかけている私を見つけ、助けてくれた、との事。
彁妛さんは「あとちょっと遅ければ死んでた」と話した。
彁妛「いやぁ···にしても奏龍はやり過ぎてる。迷惑だよね···ごめんね。」
彁妛さんは私に謝る。
確かに奏龍さんはやり過ぎてる。
でも、彁妛さんが謝る様な事じゃない気が···。
その時。
火炎竜『うわ···ぁぁぁぁぁぁッ!!』
無線からガルーダさんの絶叫が聞こえた。
胡橙音「何············。」
彁妛さんは、はっとして立ち上がる。
彁妛「ごめん、こうしてる場合じゃ無い。ガルーダ助けて戻って来るから、待ってて。」
胡橙音「え············だっ·······て·········」
奏龍さんがまた来たら、今度こそ私の命は無いのでは。
すると、私の心中を察したのか、彁妛さんが口を開いた。
彁妛「心配しなくていいよ。」
そして、近くの教室から電子黒板······?みたいなのを引っ張ってきた。
それの電源を入れ、動く事を確認すると、彁妛さんは電子黒板のモニターに触れる。
彁妛「`|✞PAWSLが閲覧上限値を超過しています✞《天の声》`、出ておいで。」
`|✞PAWSLが閲覧上限値を超過しています✞《天の声》`?
一体どういう事?
私が困惑していると、電子黒板に砂嵐が奔り、そして······
モニターに、ノイズだらけの人型の様な生物が映った。
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―彁妛視点―
「はぃ ㇾ、た!!入れ······タ!!で、もココ···でンぱ···悪ぃ、ね。でモ、お、前。__な__んで、おれ、よ、んだ?」
天の声を転移する事に成功したが、ちょっt···いや、結構電波悪い。
普通ならちゃんと人型で話出来るのに、今なんかノイズだらけ、バグり過ぎてすんごい事なってる。
···え?ンヌ○ムの方がちゃんと話せてそうなんですけど······😨
そこに困惑してても仕方が無いので、とりあえず天の声に説明をする。
一通り説明を聞いたソイツは、相変わらずバグった身体で頷き、胡橙音ちゃんの方を向いた。
胡橙音「そ·········の、人は······。」
目の前で起こっている出来事が理解出来ない様で、胡橙音ちゃんは消え入りそうな声で尋ねた。
彁妛「えっとね······電子機器の中でしか意思を持てない特殊で強力な助っ人!!」
多分理解してない。
でも、詳しく説明してる暇は無い。
私は彼女に「直ぐ戻るから」と告げて、ガルーダのもとへと急いだ。
---
―火炎竜視点―
火炎竜「いっ············!!」
奏龍の攻撃をギリギリで躱すが、その衝撃波までは躱せなかった。
衝撃波が僕の腕を掠めていき、そこから血が吹き上がる。
激痛の奔る腕を押さえながら奏龍に向き直ると、彼女は依然として、狂った笑みを浮かべ、余裕そうに立っていた。
今直ぐここから逃げ出したいが、もう|魔力《マナ》は殆ど残っていないし、翼も引き千切られ、飛ぶ事も出来ない。
奏龍「ここまでよく頑張ったけど······そろそろ終わりにしよっか。」
奏龍がゆっくりと近づいて来る。
恐らく、次の一撃を喰らったら僕の命は無い。
なのに、床に縫い付けられた様に足が動かない。
どうしよう。
折角、カラダ······集めたのにな。
彁妛「奏龍!!アンタの好きにはさせないよ!!」
突然声が響き、体育館に1人の人物が現れた。
その人は、僕に最後のカラダの在処を教えてくれた、あの人だった。
---
―奏龍視点―
またコイツかよ。
いつもいつも、なんで私の邪魔をするのか。
奏龍「何回もしつこいな···邪魔···」
するな、と言い切る前に、吹き飛ばされていた。
あまりにも突然の出来事で、一瞬思考が停止する。
その瞬間に、背後に空間を繋ぐ穴が現れ、私を呑み込んだ。
奏龍「······って、どこだここ。」
ペッと吐き出された先は見知らぬ廃病院。
おまけに、からくるとしえるまでいる。
しえる「あれ、奏龍。あのね······私達、出番終わったみたいなの。」
······悔しいが、彼女の言う通りだった。
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―火炎竜視点―
火炎竜「胡橙音ッ!!あとちょっとだから!!」
背中に大怪我を負った彼女を支えながら、玄関を目指す。
自分の傷も痛いが、胡橙音に比べたらまだ軽い方だ、痛いだなんだ言ってられない。
それにしても、あの人は一体なんだったのか。
カラダの場所を教えてくれたり、奏龍に襲われて致命傷レベルの大怪我を負った胡橙音を手当てしてくれたり。
その上奏龍という脅威をも倒した。
きっと、魔宴か八色、どちらかの主が関係しているのかも。
胡橙音「あ···出口だ······!!」
目の前には玄関。
そして、危険も何処にもない。
玄関の扉に手をかけ、開けて外に出た。
···ようやく、死と隣り合わせのデスゲームから生還出来た······。
藍生「······胡橙音!?ガルーダ!?」
藍生の驚いた様な、嬉しそうな声が響く。
顔をあげると、途中で脱落してしまったハズの仲間達と、フードを目深に被った人物、そして、人間みたいな見た目の人物がいた。
······あの2人マジで誰??????
---
―魔狼視点―
胡橙音「うわぁぁぁぁぁ怖かったよぉぉぉ······!!」
泣きながら藍生君に抱き着く胡橙音ちゃんをみんなが慰める。
そりゃ無理もない。
一番グロに耐性の無い人がここまでやってるんだから······。
花雨「やれやれ······一時期はどうなるかと······。」
奏者「って、赤い人移動させてたの貴方じゃないですかぁ!!」
溜息をつく花雨さんに、子供の様に駄々をこねるボカロファン。
どうやら話によると、放送をしていたのは八色星団の世界線の主である花雨さんらしい。
そして、最後に救いの手を差し伸べてくれた、彁妛と名乗った神様(?)は奏者の本体だという(自分で自信満々に言ってた)。
てっきり奏龍が主かと思ってたけど。
······マトリョーシカみたいになってんな〜···。
奏者(本体)「〜〜〜!!にしても奏龍はやり過ぎ!!もう!!私達だってここまでハードモードにするつもりなかったんだから!!」
本体も子供みたいに言う。
······主と分身体って似てんだな······(メタい)。
奏者(本体)「あぁ〜······愛しの零桜君を傷付けた罪は重いぞ、奏龍〜···!!」
零桜「?????」
って、ちゃっかり零桜君の事ワシャワシャしてるし。
そして零桜君は理解してないし。
あと後ろ。
本体が「リラックスエリア〜!!」とか言ってめっちゃリビングみたいなまったり空間に転送したの良いことに暴れ過ぎてないか。
奏者(本体)「ねーねー花ちゃん〜♪もっとリラックスしとこ〜!!みんな大変だったし···。」
本体が駄々をこねる様に言うと、花雨さんは「そうですね」と肯定した。
火炎竜「眠い······(。-ω-)zzz. . . 」
ガルーダちゃっかり寝てるし。
奏者「エレキー!!!」
ジャァァァァァン!!!!!
ボカロファンは愛用のエレキギター掻き鳴らしてもうライブ会場(魔力込めて無いから大丈夫だけどうるさいものはうるさい)。
奏者(本体)「あぁぁぁぁぁぁ零桜君かぁぁぁぁわぁぁぁいいいいいい(^q^)耳食べるーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ハムッ
って、本体は零桜君の耳齧るなぁ〜!?!?
零桜「わぁ〜〜〜!!」
ヒュンッ
奏者(本体)「えなnぐべあ_:(´ཀ`」 ∠):」
するといきなり鉈が飛んできて、本体の肩に突き刺さった。
本体は思いっ切りブッ倒れる。
???「何やってるのかな〜(ΦΦ)」
詐欺師「で、出たァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
斧を持った人が殺意全開で現れた。
ダイスはビビり散らしてライの後ろに隠れる。
そんな弟は、哀れむ様な目で兄を見つめている(笑)。
黎夜「か、花天!?」
"花天"と呼ばれたその男性は、本体に歩み寄る。
······勿論、斧を持ったまま、殺意は隠さぬまま。
花天「調子乗ってるよね〜???零桜に何してんのかな〜🪓(Φ-Φ )」
そしてそのまま本体の後ろに回り込み、首筋に斧の刃を当てた。
奏者(本体)「あ、あま、ちょ、あの、ほら、あ、あれ、あれ!!斧!!斧!!降ろして!?降ろして、ね!?」
花天「頭狙って投げたのに〜。」
奏者(本体)「い、いや、死んじゃう死んじゃう!!」
······何これ。
花雨さん頭抱えてるけど。
他の人ガン無視してるけど。
え、これ日常茶飯事なの???
奏者(本体)「ほ、ほら!!甘咬み!!甘咬みだから!!思いっ切り齧ってはないから!!」
花天「············スッ」
本体の言い訳(?)を聞いた花天さんは斧を降ろした。
殺意がまだ残ってる様な······。
欠番「······調子乗るから···。」
ナルは呆れて見ていた。
堕天使「そ、それより、何故奏者···の本体と花雨は仲がいいんだ?」
若干戸惑いながらも、ルシファーが2人に尋ねる。
確かに、ネットの世界?にしては仲良し過ぎる気がする。
奏者(本体)「え?そりゃ······花ちゃんと私リア友だから。」
一同「············え?」
花雨「えっと···私と奏者さんは、ネットの世界での友人ではなく···リアル、つまり、現実世界での友人なんです。」
現実世界での······友人······。
一同「「「ええええええええええええええええええ!?!?!?」」」
き、聞いてない。
何も聞いてないぞ???
めちゃくちゃ仲いいネッ友がいる、という話しか聞いてない。
蒼羅「え、それって、2人はいつリア友だと気づいたんですか······?」
奏者(本体)「ん?花ちゃんが短編始めた時からだけど?お互い認知してたし。」
嘘でしょ。
だとしたら1年近く「奏者ボカロファン」と「花雨」はリア友ではないと隠し続けて来た···って事になるよ???
え、え???
藍生「え、じゃあ、短編カフェを教えてくれたその友達って······。」
奏者(本体)「あぁ、あれ私。」
(;^ω^)!?!?!?!?
ここにきて衝撃のCOし過ぎてるって。
てか、よく今日この時まで隠せてたな。
奏者(本体)「いやぁ、大分まったりしてもうたね。そろそろ皆さん帰りません?」
肩に鉈が刺さったまま、本体が言う。
いや鉈抜けよ((
奏者(本体)「よっしじゃあ行きますか!」
本体が指をパチン、と鳴らすと、私達の足元に黒い穴が現れた。
一同「「「いやちょっとまってェェェェェェェェ!?!?!?」」」
急展開過ぎるし、せめてお別れの言葉くらい言わせてよ···(´・ω・`)
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―本体奏者視点―
奏者(本体)「時は満ちたね。花ちゃん···そろそろ始めようか?」
彼女に語りかけると、無言で頷く。
そして、こう、付け加えた。
花雨「調子に乗って範囲超えたら、奏龍さんと同じ目に遭わせますからね?」
···怖(;^ω^)
奏者(本体)「分かってるよ···でも、聖水かけられた時は私だって歯止めきかないから、そん時は大目に見てよ?」
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―翡翠視点―
翡翠「痛っ!?」
いつもの様に、固い地面に吐き出される。
なんでいっつも雑にやるのかな···__もうちょっと優しく戻してくれても__。
······あれ?ここ、シェアハウスの所じゃない···?
奏者「ちょ······重い·····ドイテ···_:(´ཀ`」 ∠):」
聞き慣れた声が聞こえ横を見ると、そこには魔宴のみんながいた(奏者さんは一番下敷きにされて死にかけてた)。
欠番「あれ?八色星団のみんな?······って、この廃病院······何············?」
目の前には見知らぬ廃病院。
え?なんで?ゲーム···終わったんじゃないの?
???「「「__どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!__」」」
また数人の叫び声g
???「「「ぎゃぁ!?」」」
魔宴のみんなが降ってきた時と同じ様に、虚空に黒い穴が空いて、そこから人?が降ってくる。
角や翼が生えている辺り、普通の人間では無いのだろう。
???「うわぁ!?人間!?ってかここどこ······。」
1人が困惑した様子で聞いてきた。
私達は直ぐ後に、本当のゲームはここからなのだと、知る事になる。
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「更に過酷に、更に過激に。物語はまだまだ始まったばかりさ······。」
1人の女性はそう呟くと、所々が赤黒く染まった白衣をバサリと翻し、夜闇へと消えていった。
本当の地獄はここからが始まりだった。
✞あちらとこちらの世界線〜時空を越えた|恐怖遊戯《アフレイドゲーム》〜1章、終幕✞
2章、近日開幕。
はい、これであちこち1章は完結となります。
最後まで見てくださった皆様、ありがとうございました!
いやぁ···実は続きがある&私と花雨はリア友でした。
重大発表過ぎるww
私も後ほど日記出しますが、多分花ちゃんの方でもなんか言ってくれると思うので!(謎)
それでは!
引き続きお楽しみに☆