公開中
カンヒュのキューピットになるから!
この小説では、現実ではなく妄想なので、本来嫌い合っている国同士が仲良しってこともあります。それは許してください
「やっべ。居酒屋の道聞くの忘れてた…」
そう後悔しながら、不思議な町をさまよった。居酒屋くらいそこらへんにあるだろうという軽い思い込みでこうなった。ふと、逃げるように去っていく日本を見る。ラッキーなことに、日本の逃げ帰った先が居酒屋だった。
「つ、ついて行くしかないか。ストーカーにならないといいんだけどな」
コッソリ、日本の後をつけた
日本が居酒屋に入った数分後に、私も居酒屋に入る。ガラッと扉を開けると、横にある座敷に、ドイツや日本、中国やアメリカ、ロシアが飲んでいた。
皆、驚きや恐怖の眼差しで、私を見てくる。カンヒュ達とは違う種族だから、当たり前だ。
「(こっちの方が怖えわ)」
心の中で毒づきながらも、とりあえず奥へ進む。
このあとどうすればいいのだろうか。初対面の推しに「ここどこ?」と聞けるほどのコミュ力はない。
中国「お嬢ちゃん、家出してきたアル?」
時計を見る。まだ、8時じゃないか。8時なのに、何で飲んでるんだこの人達と思うが、その気持ちを押し殺しながら言う。
「部活帰りです」
8時だから、この理由も通じるはずだ。本当は帰宅部なのだが…。
中国「部活アルか〜!なつかしいアルね〜、日本!」
中国は、隣にいた日本にくっつく。その瞬間、私の中で何かが芽生えた。
「(推しのカップリング…やりたい放題できるんじゃないか!!!)」
私は決断した。自分がリア充として幸せになれぬのなら、他人をくっつけて幸せになってもらおうと。↑英雄気分でやることにした↑