公開中
99 Nights in the Frost
ホラー注意!!!ロブロックスの99日を書いてみました!
【99 Nights in the Frost ― 凍てつく約束 ―】
開始の瞬間、吹雪が視界を奪った。
白。
白。
白。
世界は氷に閉ざされている。
【生き延びろ。99日間】
画面の端に表示されたカウントダウン。
Day 1。
気温は、致死レベル。
焚き火を作らなければ、数分で凍死する。
「資材集めるよ!」
ボイスチャットで仲間の声が弾む。
私たちは4人チーム。
氷の森から木材を集め、壊れた小屋を拠点にした。
夜。
遠くで何かが吠えた。
それは狼の声に似ているけれど、どこか機械的だった。
Day 7。
食料が尽きかける。
ひとりが言った。
「……誰か、夜にログアウトしてない?」
全員が否定する。
でも、足跡がある。
拠点の周りを、ぐるりと囲む足跡。
人間の。
Day 13。
吹雪の中で、仲間のひとりが消えた。
デスログは出ない。
ただ、名前がリストから消えただけ。
その夜、拠点の扉を叩く音。
コン、コン、コン。
「入れて」
消えたはずの声。
ドア越しに、凍りつくような囁き。
「寒いよ」
仲間のひとりが泣き出す。
「開けちゃダメだよね?」
でも声は、だんだん弱くなる。
「お願い……99日、ひとりは無理だよ……」
Day 20。
私たちは3人になった。
けれど、足跡は4人分ある。
Day 35。
夜になると、拠点の窓に顔が浮かぶ。
凍りついた笑顔。
目が、真っ黒。
Day 57。
仲間がひとり、ドアを開けた。
「俺、迎えに行く」
吹雪の中へ消えた。
帰ってこない。
Day 78。
残りは、私ひとり。
足跡は、ふたつ分。
Day 98。
吹雪が止む。
空が赤い。
遠くに出口ゲートが現れる。
走る。
あと一日。
あと一日でクリア。
背後で足音。
ゆっくり。
確実に。
「寒いよ」
耳元で、あの声。
振り向かない。
ゲートに飛び込む。
画面が白くなる。
【Day 99 ― Success】
安堵の息。
ロビーに戻る。
プレイヤー一覧。
名前は、ふたつ。
私。
そして――
あの日、最初に消えたはずの仲間。
チャットが光る。
【やっと、外に出られた】
背後で、冷たい息がかかった。
――――――――――
おわりです!!!ありがとうございました!