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遊園地のはずが
暴力表現あり 。
「 ねぇ翔太 、 次あれ乗ろ !! 」
渡辺「 げ 、 またジェットコースターかよ … 」
渡辺「 俺そろそろ吐きそうなんだけど 、 」
渡辺「 なんで涼太が乗りたいっていうまでめっちゃ混んでんのにタイミングよく空き始めんだよ … 」
「 ふふ 、 俺の愛が伝わってるのかなぁ 」
渡辺「 愛とかくだんね 」
「 … いじわる言うなら置いてくよ 」
渡辺「 あーすいませんすいません 」
「 ジェットコースターいやなら待ってればいいのに 」
渡辺「 やだ 」
「 なんで ? 」
渡辺「 … 彼氏の意地 」
「 変なの 笑 」
渡辺「 おぇ … 待ってほんと … 」
「 飲み物買ってこよっか ? 」
渡辺「 ごめんお願い 」
「 ここのベンチ座ってなよ 、 水でいい ? 」
渡辺「 ん 」
ジェットコースターで酔った翔太のために自販機まで小走りでいく 。
ちょうど喉乾いてるし 、 と自分の分も買って取り出す 。
… と 、 ふと肩を叩かれた 。
「 … ? 」
モブ「 ねーねーオニーサン 、 一緒にまわんねえ ? 」
モブ「 オニーサン綺麗じゃん 、 てか見たことある 」
やば 、 サングラスとかはしてたけどバレるかな 。
モブ「 まぁいーや 、 一緒に回ろうよ 」
「 … や 、 俺連れいるんで 、 」
モブ「 えーなんでよ釣れないな 」
モブ「 俺らといた方が絶対楽しいよ 」
「 … 連れいるんで 、 すいません 」
そう無理矢理逃げようとすると 、 強く腕を掴まれた 。
「 いッ 、 … 離してください 」
モブ「 なんで逃げんの ? 」
モブ「 逃げんなよ 、 早く来いよ 」(グイッ
「 ッい 、 だから離してって言ってますよね 」
モブ「 は ? 歯向かうわけ 」
「 離して … ! 」
モブ「 うっせぇな 」
そいつは舌打ちをして俺に殴りかかってきた 。
「 ッう 、 なにして … 」
モブ「 俺らが声かけてやってんのによぉ 」
モブ「 ちょっと顔いいからっていきんな 」
みぞおちに鋭い蹴りを入れられる 。
「 かは 、 ッ … 」
最悪なことに 、 乗り物もないひとけのないところなので気づくわけもなく 。
「 … ッくぅ 、 」
モブ「 黙ってついてくりゃいいんだよバカが 」(ボゴッ
頬を思いっきり右に殴られて 、 意思とは関係なく顔が左に振り切る 。
あまりの痛さに地面に倒れ込むと 、 容赦なく蹴ってくる 。
「 … ッ 、 」
つうっとなにかが垂れる感覚がして 、 頬に手を当てるとべっとりと血がついている 。
どうやら殴られたのと倒れ込んだ時に怪我したっぽい 。
切れてたらどうしよ … メイクじゃ隠せないよな 。
モブ「 何黙ってんだよ 」
いや 、 黙れって言ったのそっちじゃん 。
理不尽だし痛いし意味わかんないし 。
「 … しょ 、 た … 」
モブ「 うるせえよ 」(ドカッ
蹴っ飛ばされて転がりかけたところを 、 誰かに支えられた 。
渡辺「 何してんのお前ら 、 コイツ俺の連れなんだけど 」
モブ「 誰だよてめえ ! 」
渡辺「 弱い犬ほど吠えるっつうよな 」
渡辺「 弱いものいじめして楽しいのかよ 、 カスだな 」
モブ「 うるせえ ! 」
そう翔太に殴りかかろうとした奴はみぞおちを殴られて気絶 、 もうひとりは慌てて逃げ出した 。
渡辺「 涼太 !! 」
「 … 翔太 、 すごいね 、 ッげほ 」
渡辺「 お前顔 … 」
「 んー 、 殴られたね 、 笑 」
喋っていると口の中に痛みを感じてぺっと吐き出す 。
口の中が切れてたみたいで血がちょっと出てきた 。
「 不覚だなぁ 、 俺体幹の良さで売ってるつもりだったの 、 … 」
突然抱きしめられた 。
けど 、 殴られたところとかみぞおちが痛くてうめいちゃった 。
渡辺「 痛い ? どこが ? 」
「 んー 、 いろいろ ? 笑 」
渡辺「 涼太おま … 笑い事じゃねえよ 、 」
痛いのは俺なのに 、 なぜか翔太が涙目で 。
「 なんで翔太が泣きかけてんの 笑 」
渡辺「 だってお前 … 」
「 とりあえず家帰ろっか ? 」
そう立ちあがろうとして 、 がくんっと足がもつれた 。
足も蹴られてたかな 。
「 … ごめん 、 立てない 」
渡辺「 … 帰るぞ 、 タクシー呼ぶから 」
渡辺「 何された 」
家に帰って開口一番 、 鏡で傷も確かめさせてもらえないまま 。
「 … 色々だってば 」
「 んーとね 、 みぞおちとかいろいろ蹴られたり殴られたり ? 」
「 顔は右フックだね 」
渡辺「 … ごめん 、 俺のせいで 」
「 別に翔太のせいじゃないよ 」
「 俺がめんどくさいやつに構っちゃっただけだもん 」
渡辺「 … 」(ギュ
渡辺「 強がんな 、 痛いってうめいてただろ 」
渡辺「 泣きたきゃ泣け 」
泣かないと決めていたのに 、 なぜか涙が溢れた 。
「 … ッう 、 」
泣いたけど 、 泣いてる間ずっと傷が痛かった 。
渡辺「 お前傷やばいよ 」
「 え ? … うわ 、 ぱっくり切れてんね 」
渡辺「 それやばくね 、 傷でかいし 」
「 どーしよっか 」
渡辺「 とりま消毒してガーゼ貼れ 」
「 えー消毒しみるよ 」
渡辺「 服脱げ 、 パンツ以外 」
「 え 」
渡辺「 傷見んだよ傷 !! 」
渡辺「 うわ 、 いろいろあざになってんなぁ 」
「 いて 、 ちょっと触んないでよ 」
渡辺「 知るか 」
「 彼氏が怪我人に冷たい 」
渡辺「 だって元気だろ 笑 」
「 ちぇ 」
渡辺「 はい 、 湿布貼った 」
渡辺「 ってあれ 、 湿布たりねぇなこれ … 」
渡辺「 買いにいくか 、 歩ける ? 」
頷いて歩こうとした 。
なぜか足は動いてくれない 。
そのまま力が抜けて 、 座り込んでしまった 。
渡辺「 涼太 ? 」
翔太が俺の顔を覗き込む 。
「 … おれ 、 そと 、 こわいみたい 、 」
「 あし 、 ふるえて 、 うごかないや 、 」
震える声で告げた途端 、 ぎゅっと抱きしめられた 。
渡辺「 ごめん 、 ごめん … 」(ポロポロ
泣きたいのは俺なのに 、 翔太がなぜか泣いていて出てきたのはかわいた笑いだった 。
深澤「 おじゃましまーす 」
渡辺「 ん 、 わり 」
深澤「 これが湿布でぇ 、 あとでかい絆創膏 」
深澤「 サイズたりるかな 、 すっごい傷だね顔 」
深澤「 とりまマネに連絡したから 、 しばらくおやすみでいいよ 」
深澤「 明日とかに活動休止出すから 」
「 ありがと 、 」
「 … 翔太は 、 ? 」
渡辺「 俺も休むに決まってんだろ 、 ひとりにさせられるわけない 」
「 … うん 」
深澤「 被害届出そうよ 」
渡辺「 だな 、 俺顔覚えてるから 」
深澤「 ん 、 でもそん時は誰かメンバー呼んで舘さんと一緒にいさせなよ 」
渡辺「 当たり前だろ 、 彼氏舐めんなよ 」
「 … 翔太ぁ 」
渡辺「 ん? 」
「 … ごめんね 」
渡辺「 何が ? 涼太に悪いとこひとつもねえんだから謝んな 」
「 … うん 」
そしてアイツらは逮捕され 、 俺の傷もなんとか治った 。
ただ 、 やっぱりまだ外に出るのは怖い 。
翔太はそんな俺にも根気強く付き合ってくれている 。
翔太はやむなく仕事を再開し 、 その代わり毎日誰かしらが家にいてくれる 。
俺も家の中でなら日常のこともできるようになったしね 。
とりあえず 、 俺は変な奴に絡まれたら大声で助けを呼ぶことだけ学べたよ 笑
普通にストーリー意味わかんないね 。
終わり方も謎 。