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人狼パロ
というわけで...
唐突に描きたくなったのでぴゃーって書きました。
にしては長いけど()
まぁのんびり見て頂けたら嬉しいです。
あと服。
https://i.pinimg.com/564x/85/d2/41/85d24167bbdbceb29e4278519f48bab0.jpg
気が付くと其処は、一面白い壁と床。
そして___顔見知りたちが全員集合。
「…いや、此処、何処_?」
中也「いや俺に聞かれても判らねェよ!?」
ボス「え、俺?」
中也「手前の能力でどうにかしろよ!!」
ボス「無理言うなよ俺だって能力使えねぇんだから」
中也「何っなんだよ!!!」
騒めいているものの、特に大きな騒ぎは起きていなさそう__って誰か突進してきてるんですが!?
コーリャ「桜月ちゃーーん!!私は誰でしょーうか!?ヒントはゴーゴリ…あ、云っちゃった」
「コーリャもいたの!?」
コーリャ「如何やらこの空間に居るのは探偵社とポートマフィアと猟犬、そして天人五衰、が居るらしいね!!」
「何それヤバイ状況じゃん」
そしてまたふらーっとフェージャやシグマたちが居るらしいところに戻っていった。
と思ったらまた突進してきている誰か。
「…太宰さんだった」
太宰「やぁ桜月ちゃん!!この空間、とても素敵だね!!残念なのは自殺方法が何もない事なのだよ…。なんせ、壁も天井も床も頑丈で凹凸も0、オマケに小道具もどっか行っちゃった」
「本当にこの空間何なんですか⁉」
乱歩「おーい、面白半分見てないで早く教えてよ、僕達を連れてきた理由」
「ら、乱歩さん⁉」
いきなり天井に向かって話し始めた乱歩さん。
すると、その声に反応するように画面の様な物が出てきた。
暫くノイズが掛かった後、映ったのは仮面をつけた人。
『初めまして。私はこの|遊戯《ゲェム》のゲームマスターです』
加工が掛かっているのか、機械的な音声。
性別はおろか、表情も顔も何も分からない。
条野「ゲームマスターとはどういう意味です?」
『皆さんにはこれから、人狼をして頂きます』
案の定、ざわつく皆。
その中、声を上げたのは社長だった。
社長「|遊戯《ゲーム》が終われば出して貰えるのか?」
『勿論です。終わり次第すぐに開放します』
首領「この空間は...君の異能かね?」
何もない、真っ新なだだっ広い場所。
ルーシーの部屋を広げて、物もすべて消して、全方向を真っ白に塗りたくればこうなるんじゃないかな…
『お察しの通り。まずこの空間について説明します。この空間内では異能の使用はできません。』
云われて見れば、慥かに奇獣たちを呼べない。
四季も。咲夜も。
『また、体調面__空腹感や疾病などですが、食事は此方で一日三色、お好きな物を手配いたします。病に関しては全く心配ありません。この空間には、招かれざる者は何人たりとも__』
--- 『侵入不可ですから』 ---
乱歩「お菓子は―?」
『名探偵様の、いえ、皆様個人の好みなどは凡て調査済みです。すでに手配させて頂いています』
名探偵様、が気に入ったのか、機嫌を良くした乱歩さん。
如何やらお菓子を食べようとしたところでいきなりこの空間に居たらしい。
『また、皆様一人一人の趣味嗜好に合わせた個室も用意しております。服や趣味など、その他入用な物はすべて個室に。他の方の個室には、許可なしでは入ることは出来ないようになっています』
「わ、、安心ですね…!太宰さんとかフェージャとかみたいな誰かさん達は勝手に入って来そうだと思ったんです!」
太宰「えっ酷い!私は紳士な男なのだよ?」
中也「黙れ糞太宰!この空間内で桜月に手ェ出したら__判ってんだろうな?」
太宰「わーこわーい!ここ出た後にしようっと」
中也「…ぶっ殺す...!!」
フェージャ「…個室にはどのようにして入るんですか?」
『ではそちらの説明も含め、ゲームの説明をしていきます。これから一人一つ、特別な手帳を配布いたします』
国木田「手帳だと?」
『持ち主以外は絶対に中身を見ることができない手帳です。また、能力無効化も効かないのでご安心を』
ちぇ、と拗ねる太宰さんに、大喜びの国木田さん。
『その手帳には、皆様の役職が書いてあります。また、壁にその手帳を触れさせることで個室へ入ることができます』
紅葉「人狼|遊戯《ゲェム》の役職、のう?」
『はい。其の役職について、しなければいけない事と能力もちの場合、その能力についても記入されています。では配布するので、皆様ご一読ください』
すると、空中から手帳が落下してきた。
「…え、?」
手帳が降って来たという可笑しな出来事に戸惑いつつも、何とかキャッチした。
表紙を見ると、桃花色と鴇色の間のような色をしていて、傾けてみるときらきらと何かが散っているように見える。
「わぁ、、綺麗……!」
表紙に見惚れている間も無く、勝手にパラパラと頁が捲れた。
そのページに記してあったのは__
--- 『𓂃 𓏸巫女𓈒 𓏸𓐍⋆゚』 ---
--- 貴女の占い結果は人狼ではありません ---
--- 霊能結果も人狼ではありません ---
--- 襲撃されると死亡してしまいます ---
--- 勝利条件は市民陣営の勝利です ---
--- また、一度だけ夜に『聖なる護り』を使うことができます ---
--- 「聖なる護り」は、選択したプレイヤーを襲撃や処刑といった死から守ってくれます ---
--- 「聖なる護り」は翌日の処刑後まで有効です ---
--- 「聖なる護り」を自分に使う事も可能です ---
--- プレイヤーの役職を一度だけ占うこともできます ---
--- その場合は手帳に占う人物の名前を書き込んでください ---
そして空欄。
『皆様読み終わりましたか?』
顔を上げると、皆ポカンと立っている。
相当不思議な役職ばかりなのかな…
『この|遊戯《ゲェム》は、会議制です。一日自由に過ごしていただいて構いませんし、人狼内の話をされても構いません。ですが、夜に一度、会議を行い、その時に夜のターンも行います。』
『会議では、一人追放する人を多数決で決めます。その後、全員に自室へ戻って頂いて、一人ひとり役職__能力の使用や人狼であれば殺す人を決めるなど__を行います』
賢治「ってことは何日も此処に居るって事ですか?」
その言葉にまたざわっとした。
そう何日ものんびりと過ごす訳には行かない事情があるんだろうなぁ、、
『ご安心ください。この空間で過ごしている間、外では時間は経っていません』
ルーシーのアンの部屋と同じ原理だよね。
『次、役職一覧です。こちらは手帳に配布しました』
そう云われてぺら、と捲ると、慥かに表が乗っている。
---
--- 人狼陣営 ---
人狼(2):市民陣営を殺します。
狂人(2):人狼陣営の村人です。
子狼: 毎夜1人を選んで「人狼」に仕立て上げることができます。ただし、霊能結果は偽装不可です。
蘇る人狼(2):能力は人狼と同じです。1度だけ仮死状態になって死亡することができ、仮死状態からは翌々日の朝に自動的に復活します。
---
--- 市民陣営 ---
占い師:役職を毎夜占う事ができます
霊媒師:死んだ人の役職を占う事ができます
狩人(2):毎夜一人を守る事ができます。守られた人は襲われても生存します。自らを守る事も可能です。
罠師:毎夜1人を罠で守ることができます。罠で守られた人を襲うとその人狼が死亡します。ただし、罠で守られた人を狩人が守ると狩人が死亡します。
呪われし者:自は「呪われし者」だとは知らない、市民です。人狼に襲撃されると「人狼」になってしまいます。
魔女:蘇生薬と毒薬を持っていて2日目以降の夜に使用可能です。蘇生薬はその日処刑された人を復活できます。毒薬を使われた人は死亡します。使用できるのはそれぞれ一回のみです。
番犬:最初の夜に「飼い主」を選び、人狼の襲撃から守る事ができます。飼い主は自分が飼い主だと気付きません。また、2日目以降は飼い主をかみ殺すこともできます。
巫女:「聖なる護り」を使い、プレイヤーを守る事ができます。また、一度だけプレイヤーの役職を占うこともできます。
共有者(2):共有者の二人はペアを互いに知っています。能力はありませんが、共有者の片方が死ぬともう片方の共有者も死んでしまいます。
カウンセラー:毎晩一人を指名し、指名したプレイヤーが狂人だった場合は市民に更生させることができます。指名したプレイヤーが人狼だった場合はカウンセラーが死亡します。
人狼キラー:人狼に襲撃されると人狼の中から1人を道連れにすることができます。しかし、処刑されると能力は発動しません。
双子 :共有者と同じく、ペアになっています。しかし、双子の片割れが死んでも、もう片方が一緒に死んでしまう事はありません。
猫又:人狼に襲撃されると人狼を1人道連れにすることができます。しかし、処刑されてしまうとランダムで1人を道連れにします。
---
--- 妖狐陣営 ---
妖狐:占われると呪殺で死亡します。しかし、狼の襲撃では死亡しません。ゲーム終了時、生き残っていれば勝利です。
子狐:毎夜占いをすることができ、50%の確率で占いに成功します。ゲーム終了時に「妖狐」か「小狐」が生存していれば勝利です。
背信者:誰が「妖狐」「小狐」なのかを知っています。また、「妖狐」「小狐」も誰が背信者かを知っています。妖狐陣営の勝利をサポートする、妖狐陣営の少し特殊な市民です。
---
--- 以下、陣営不所属 ---
天邪鬼:自分の生死は問わず「市民陣営」以外の陣営が勝てば追加勝利です。
てるてる:自分が処刑されれば追加勝利です。追放されないような立ち回りを心がけてください。
純愛者:最初の夜に「愛する人」を選びます。愛する人が勝利(愛する人の陣営が勝利)すれば追加勝利です。愛する人が襲撃された場合、代わりに自分が襲撃されることで、「愛する人」を守る事ができます。
復讐者:夜に1人を「仇敵」として選び、ゲーム終了時に「仇敵」が死亡して自分が生存していれば追加勝利です。ゲーム終了までに「仇敵」を選ばなかった場合、死亡します。
---
『これで基本の説明は終わりました。此処からは自由ですので、夜の会議にもう一度、この場所にお集まりください』
其れだけ言い残してプツリと切れた、様に見えた。
チカ、と点滅して一瞬だけ、着いた画面。
『...そうそう、これはあくまでアドバイスですが__死亡時は、このゲーム内で本当に死ぬ、つまり、死の苦しみを味わう事になりますので、ご注意を___』
今度こそ、画面が崩れた後に消えた。
誰も、何も云わない。
何を言えばいいのか分からないのだと思うけれど。
「…個室見に行って来ようっと」
手帳を手に持って、壁に触れさせる。
「っわ、!?」
すると、ドアのような長方形の形に光り出した。
眩しくて思わず目を瞑る。
目を開く頃には、目の前に可愛らしい白色の扉があった。
桜の模様が彫られてる...
ドアに或るアーチ形の硝子はステンドグラスになっていて、奇獣たちを象って居るようだった。
何より、下の方にいる兎さん。
小さなドアが付いていて、そこを覗いているように描かれていた。
「かわいい…!」
鏡花「…桜月の部屋の扉、可愛い」
「えへへ...お姉ちゃんのも見てみたい!」
コクリと頷いてお姉ちゃんが取り出したのは、着物と同じ深緋の手帳。
花の髪飾りと着物に入っている模様の、柄が付いている。
可愛い。
その手帳を、私と同じようにして壁にぴたりとあてる。
そして現れたのは、薄縹の和風な障子。
綺麗な模様...何の模様だろ、?
「綺麗…金箔がお星さまみたい、!」
そう云うと、お姉ちゃんは小さく笑った。
鏡花「一通り自分の部屋を見てから、桜月の部屋に行ってもいい?」
「うんっ!待ってるねっ」
そう云って、手を振って扉を開いた。
「ふゎぁああ...!!」
中に広がっているのは、とても可愛らしい部屋。
ぬいぐるみが沢山並んでいて、レースのカーテンの外にある窓からは綺麗な桜景色。
家具のデザインが可愛い…
キッチンもあるし、料理もできそう…
冷蔵庫があるから、もしや...、と思って開いた。
「すっごーーいっっ!!!」
中にはぎゅうぎゅうになる位お菓子が入っていた。
マカロン、ケーキ、クレープは勿論、チョコにマシュマロ、果物の飴、ミルクレープやパイ、タルト、綿あめ、アイスまである。
下の扉を開くと、冷たいジュースも。
「…でもこんなに食べたら太る、、」
そう呟いた時、冷蔵庫の上にきれいな字のメモがあるのに気が付いた。
---
この空間ではそういう事は気にしなくて大丈夫です。
安心して沢山食べてください。
減った分はすぐに補充いたします。
---
「…タイミング良すぎて怖い」
リビングには白菫色のソファ。
その下には、暗い躑躅色のふわふわなカーペットが敷いてある。
もはや落ち着いていられない私は洗面台の部屋を見に行った。
Σ(・□・;)
...この時の私はまさにこんな顔だったと思う。
「だっていつも使ってる洗顔にシャンプ―、トリートメント、ボディーソープまで揃ってるんだもん...」
温泉みたいに広いお風呂。
あ、露天風呂があった。
窓際には何種類ものバスボムやバスソルト、泡風呂のもと、それからあひるさんが並んでる。
「…毎日使ってみよ」
その隣の小さめの部屋には白いドレッサーが置いてあって、めっちゃ色んなメイクが入っていた。
髪飾も種類が豊富で、クリップからピンに紐、簪もあるしカチューシャもコームもetcetc………
けれど、困ったのは服だった。
クローゼットを開けた。
「これなんですかっっ⁉」
役職から来たのか、巫女さんの衣装が目についた。
取り敢えず役職ばれるからパスで。
次は何だか少し昔の…西部劇?くらいの時代の人が着ていそうな、コルセット?的な物が付いてあるドレス。
...人狼のゲームの市民のイラストこんな感じだった気がする。
それから、占い師の服装__あ、これ全役職の服入ってる。
確かにこれなら巫女さんの服着ててもバレないかもだけど…
服選びから心理遊戯は始まってる、ってことかな…
となると役職系はやめといた方がいいよね。
でも其れ以外だと綺麗なドレスとかワンピースとかがほとんどだし...。
悩んでいると、部屋の外から名前を呼ぶのが聞こえた。
「はーい!...お姉ちゃん!っえ、めっちゃ可愛い…!!」
鏡花「…他になかったから」
和洋折衷、というのだろうか。
ドレス程ではないけれど、長いふわりとしたスカート。
だけど上半身は着物みたいな襟もとで、袖は裾に向かって広がっていってる。
赤と白と黄色の色の組み合わせがすっごく綺麗...
「お姉ちゃん、帯結ぶの上手いよね…」
鏡花「桜月も上手」
「そんなことないよっ」
わやわや話ながら部屋に入って、ソファに座ってもらった。
クレープと苺のタピオカミルクをテーブルに並べて、勧めた。
「どうぞっ!」
鏡花「美味しそう、!頂きます…」
もくもくと頬をほころばせてクレープを食べるお姉ちゃんを見てると、此方も自然と笑顔になっていく。
鏡花「美味しかった。ご馳走様」
「こちらこそお粗末様でしたっ!」
食器をシンクにおいて洗おうとした時、お姉ちゃんが口を開いた。
鏡花「桜月は着替えないの?」
「…服が…どれが良いか分からない…」
死にそうな声でそう云うと、目をキランと輝かせて、任せて、と云うお姉ちゃん。
クローゼットに案内すると、お姉ちゃんはてきぱきと服を見ていっている。
私はおろおろと後ろで困っている。
鏡花「これは?」
そう云ってお姉ちゃんが取り出したのは、黒いレースのドレス...
「露出多くない⁉」
鏡花「偶には」
「偶にはって!!」
確かに可愛いし綺麗だし、胸元について居る赤いバラが凄い良い感じだし、憧れるけど…
「私には似合わないよこんな綺麗なドレス…」
するとグイッと優しくほっぺを引っ張られた。
鏡花「桜月は可愛いから自信を持って。私が保証する。」
「ひゃっへっ………ひゃひ」
だってと言い訳しようとしたら凄い顔でこっちを見てた。
思わず頷いてしまったけど…
鏡花「取り敢えずこれ着て。髪飾も選ぶ」
「ありがとうお姉ちゃん、、」
着てみると改めて露出多いと思った。
ロングのフィッシュテールドレスなだけあって、後ろは長いし、前は脚バッチリ出てるんですけど。
てゆか鎖骨のとこめっちゃシフォンにレースで透けてるよ...
「…着ました」
鏡花「…顏凄く赤い」
「だって恥ずかしいんだもんっ…」
鏡花「…大丈夫。似合ってる」
「ホント?」
鏡花「本当。...人狼の雰囲気にも合ってる」
「私は人狼じゃないよ!?」
鏡花「判ってる」
「なんで!?」
鏡花「何となく」
そうこう話しているうちに、お姉ちゃんは手際よく私の髪を纏めて行った。
しっかり編み込まれたお団子。
赤いリボンのついたポニーフックを指すと、とても綺麗になった。
「凄い…!ありがとう、っ」
鏡花「うん、!...そろそろ夜ご飯、」
「やったっ、夜ご飯行こーっ!」
そうして個室を出ると、皆着替えている人が多かった。
「あっ、中也!」
中也「よォ、...って、な__ッ」
「っあ、...!お姉ちゃ、っ仕組んだ!?」
お姉ちゃんを見ると、探偵社女子組で集まって此方をにこにこと見ていた。
中也「…に、似合ってるぜ、」
「あ、りがとう、」
片言で話していると、そこにやってくるのは何時も同じ__
太宰「やぁ、桜月ちゃん、随分大人っぽい格好だねぇ」
「あ、ありがとうございます?」
フェージャ「桜月さん?」
「えっ、桜月さんですよ?」
フェージャ「よかった、別人かと思いましたよ」
「そんなに違いますかっ⁉」
中也「何時もと全然雰囲気が違ェな」
「えー…そっかぁ…」
晩餐会、とはこんな感じなんだろうなぁ、と思いながら、ご飯を食べて、のんびり話していた。
そして、一度目の夜が来た。
...の前に、会議。
「此処で誰かを追放しなきゃ、なんですよね」
中也「だな」
国木田「役職を公開する人は云って下さい」
「あ、でも大事な役職の人むやみに言ったら人狼に狙われます」
太宰「難しいねぇ」
「そういう太宰さんはCOできますか?」
鏡花「CO?」
「ComingOut!つまり人狼|遊戯《ゲーム》の用語で役職公開の事っ!一寸勉強したの!」
ふんす、と腕を組む私に、偉い偉い、と頭を撫でるお姉ちゃん。
敦「…えっと、僕は双子です!」
立原「信じれるって証拠はあんのか?」
鏡花「私も双子」
銀「つまり、二人以外に双子が居なかったら二人は白確定、ってことですね!」
条野「鐵腸さん!こんな時に迄筋トレは辞めて下さい!迷惑です!」
鐵腸「す、まない、もうす、こしだから、待ってくれ」
「めっちゃとぎれとぎれでしたけど…」
燁子「うむ!今は協調性が大事じゃ!」
隊長「鐵腸君、一旦中断」
隊長「えっ」
隊長「めっちゃ無視されてる?鐵腸君??」
とまぁ色々あって会議が進まない。
太宰「…姐さんに森さん、さっきから一言も話さないけど大丈夫?」
紅葉「少しばかり...飲み過ぎての...」
首領「面目ないよ...」
隊長「気持ちは分かるぞ、よぉく」
紅葉「日本酒とはまた違うものじゃが」
隊長「…細かい事は気にするな」
苦笑してますよもはや。
っていうかまだ一日目なのにそのペースで飲んでたら終わっちゃう(色んな意味で)...
「でもこの人数全員喋ったらそれはそれでヤバくないですか?」
太宰「それは...確かに」
『会議終了まで2分です』
あーもうどうしたらいいんだ!!!
こんなの纏められないんですけど!?
「えっ誰かいい案ありませんか⁉」
フェージャ「…彼は梶井、基次郎さん、ですね?」
「あ、檸檬?」
フェージャ「彼が怪しいと思います」
『タイムアップです!!!』
その後、投票をした。
最後のフェージャの一撃が聞いたのか、梶井さんが追放されることになった。
夜のターンは各々、自分の部屋にもどるらしい。
ソファに座ると、ミニテーブルにメモがあるのを見つけた。
「聖なる護り」を掛ける人を決めてください、と。
決めたら手帳に書く、らしい。
考えると、もう分からないから取り敢えず頭に思い付いた人にすることにした。
--- 「泉鏡花」 ---
占いはまだ保留で。
そのまま、自分が夜のターンの間にしなければならない事は終わった。
ふわふわのベッドに、倒れこむようにして眠りについた。
---
『朝が来ました』
機械的な音声に呼ばれるようにして外に出ると、其処には___
無惨な死体が3つ、あった。
『今夜殺されたのは谷崎潤一郎さん、谷崎ナオミさん、芥川銀さん、そして追放された梶井基次郎さんの4方です」
さも愉快そうに、機械的な音声は云った。
「銀、ちゃん...ナオミ...谷崎さん...梶井さん、っ皆、...?」
彼らは、苦しんだんだろうな。
表情が、
辛うじて残っている顔が、
苦痛に歪んでる。
「…此処で死んでも現実世界ではちゃんと生きてますよね…!?」
『えぇ、勿論です』
芥川「…っ銀、、!!」
こんなに、残酷な物なの。
このゲームは。
「…ゲームはまだ続行、ですか?」
『はい。人狼も市民も妖狐もどのサイドも残っています』
怖い。怖い。
恐い。
こんな理不尽な死に方、他にない。
嫌だ。
中也「大丈夫か」
ボス「顔色悪いぞ?」
鏡花「桜月...」
「…うぅん、大丈夫」
その日の朝ごはんはトーストを四分の一切れ。
バターを塗った。
そして、コーンポタージュ。
「…っ、こんなゲーム、早く終わらせましょう、!全員COして、それで人狼を今夜吊って、そうしたら、もうこんな惨い目に遭う人はいない......!」
『その吊られた方は今朝死体となって見つかった方よりも、更に恐ろしい目にあわされることになりますので、ご注意ください』
乱歩「って事は、檸檬君は相当苦しんだんだろうね」
マフィアの人達は、苦い顔をしていた。
マフィアの仲間をそんな目に遭わせた、と。
自分達で、誰を苦しい目に遭わせるか、選ばなければならないなんて。
芥川「…僕は銀をこんな目に合わせた奴を喰い千切り報復するまで、死ぬ訳には行かない…!!」
「それでも、この|遊戯《ゲーム》を続行すれば、苦しむ人は増える一方だよ、っ!?」
太宰「まぁまぁ、二人とも落ち着き給え。何方の言う事も一理はあるからね__けれど、少しこの|遊戯《ゲーム》に興味が湧いて来たよ」
ボス「奇遇だな、俺もだ」
フェージャ「成程…僕達、気が合いますね」
「よしじゃあその気が合う三人吊ろ」
ボス「俺等の扱い物凄くぞんざい...」
中也「…誰か、此の|遊戯《ゲェム》進めれる人いねェか?COしても騎士とかが適当に守ってくれるだろ」
紅葉「…私は占い師じゃ」
「っ紅葉姉さん!!」
紅葉「其処の探偵を占った___人狼ではないと、のぅ」
「乱歩さんは人狼じゃない…」
燁子「かっかっか!占い師と来たら霊媒師じゃ!儂は霊媒師!人狼ではない!」
「ッほ、他に霊媒師を名乗る人がいないなら、燁子さんが霊媒師で確定です」
しかし、手を上げる人はいない。
つまり__
「紅葉姉さんと燁子さんは白確定です!」
ブラム「市民陣営が確定した今、二人は確実に人狼に狙われるだろう」
「不吉な事言わないでよブラムっ!?」
賢治「でも…これって昼間の話し合いをスキップして会議に移ることって出来ないんですか?」
『可能です。会議に移りますか?』
「っ、か、会議に移りますか⁉」
皆を見ると、覚悟を決めた顔で頷いている。
「会議に移って下さい、」
『わかりました。では、皆さんで話し合い、今夜追放する人を決めてください』
「…どうやって絞りますか?」
中也「…俺、見たんだよ」
樋口「何をですか?」
中也「っ手前は...笑ってたな…!?殺された奴の名前を聞いた時__口を歪めてな、!!」
すごい剣幕で怒鳴りながら中也が指差したのは___
「条野さん、?」
鐵腸「違う。条野は善人だ」
中也「これは遊戯《ゲーム》だ。現実での性格は関係ねェよ」
「じょうのさ、っ笑って、?」
条野「いえ、亡くなった方達の中には人狼ではない人が二人以上いると分かった物ですから」
「なんで、人狼が残っていて喜ぶんですか、?」
条野「私は人狼に着く市民陣営だからです」
「…慥かに、そんな役職もあるね」
乱歩「…怪しいよね」
シグマ「今まで色々な人を見てきたが…此奴は私も怪しいと思う」
「…条野さん、吊りませんか?」
条野「…私は桜月さんが怪しいとも思いますが…」
「っえ、私ですか⁉」
条野「ハキハキと...仕切る側に立つのが珍しいな、と」
紅葉「…なら私が今夜桜月を占う。桜月がもし人狼なら、私が明日吊られても構わない」
条野「…自らを彼女の為に滅ぼす心算ですか…。くくっ、いいでしょう、その条件、飲みます」
「…私は人狼じゃない。紅葉姉さんは死なないっ!!」
乱歩「ねぇ君、人狼だよね?」
条野「いえ、市民陣営ですが…?」
「…ぁ、、!本当に市民陣営なら、紅葉姉さん__占い師が消えてしまう事は危惧する…条件に乗ることを躊躇うはず...!」
国木田「決まりだ。条野採菊を追放...反対意見はないな?」
皆頷いている。
条野さんが、今夜追放された。
部屋に戻ると、今夜も加護を掛ける人を決めなきゃだった。
でも、狩人二人居るらしいから…占い師霊媒師は守ってくれる、よね…
だとしたら...
頭に浮かぶのは、中也の顔。
--- 「中原中也」 ---
そして、昨日の様に布団に飛び込んだ。
---
『朝が来ました』
また同じ機械的な音声で目を覚まして、外に出た。
「っう”、...げほっ、」
昨夜食べた物が消化しきれていないみたいな感覚がした。
胃酸の嫌な酸っぱい味が、口の奥でした。
燁子さんのぐちゃぐちゃにされた死体。
そして、追放された条野さん。
その横には___
ひぐっちゃんが、目をカっと見開いたまま、息絶えた姿。
恐怖に固まるその顔。
ずたずたになった体中の傷。
あらぬ方向に曲がる手足指。
顔を背けたいのに体が動かない。
その場に崩れ落ちるようにして手を着いた。
息ができない。
魚が陸に打ち上げられて、口をパクパクしているみたいに。
中也が走ってきて、私の名前を呼んだところで、私の記憶は途切れた___。
---
樋口「如何して、…助けてくれなかったんですか、桜月...っ?」
燁子「桜月、巫女の力があれば...今夜複数人が死ぬことは避けられた…!何故狙われなかった人にその力を使ったのじゃ!?」
血みどろの二人が起き上がって、恨みと憎しみの籠った目で私を捉えた。
「っごめんな、さい…!ごめ、なさい、許して....っ」
檸檬「如何して君を許さないといけない?君は僕達を見殺しにしている癖に、自分は苦しい目に遭いたくないと思っている」
後から後からどんどん追ってくる。
皆が、皆じゃないって判ってるのに、皆の姿で、声で、私を恨んでる、私を憎んでる、、!
「…だって、っ痛いのも苦しいのも、ッ進んで受けたいとは思わない、!」
銀「…でも、私達を見殺しにしたのは事実でしょう?」
逃げて、必死に動かす足を、手を、誰かが掴んだ。
「っひ、!」
ナオミ「一生許しませんわ…!」
谷崎「君も人狼と同類だよ、巫女の、善人の皮を被った殺人者なンだ」
「違う、っ違う、私は助けたいの、助けたくて、ただ助けたかっただけで」
条野「本当は自分が助かりたかっただけなのではないですか?」
---
「許してっごめんなさい、やだ、お願い許して下さい...っ!」
中也「桜月!おい、桜月起きろ!!」
「っ中也、?」
気が付くと其処は誰かの部屋。
和風の部屋に敷いてあるフワフワの布団に寝かされていた。
中也「よかった…魘されてて、物凄い声で叫んでたから起こしちまった...悪ィ」
「っうぅん、…夜の会議は、?」
中也「まだ始まってねェ」
鏡花「今は…夕餉の時間位」
「お姉ちゃん、!...此処、って…」
鏡花「私の部屋だから安心して」
「ごめんなさい…迷惑かけちゃったよね……」
太宰「全然迷惑なんかじゃあない...…意識が戻って善かったよ...」
「太宰さん、!」
太宰「如何やら体調はもう大丈夫そうだね」
「はいっ!夜御飯行きましょう、!」
中也「あぁ、ボス__テニエルが何回も何回も手前の様子見に来てて笑った」
太宰「よっぽど桜月ちゃんの事が心配だったんだねぇ」
鏡花「見かけたら声掛けてあげて」
「う、うん…!」
---
長ーいテーブルの前に並んで座って夕食。
今日は食卓の雰囲気が違う...
何だか、薄暗い中に蠟燭が付いている所為かな…
フェージャ「…桜月さん、!」
「っふぇ、じゃ、、」
座っていたのに、ガタンと勢いよく立ってこちらに走ってきた。
フェージャ「っもう大丈夫なんですか、?」
「うん、平気だよ、!」
そう云って微笑むと、心底安心したように微笑み返してくれた。
コーリャ「桜月ちゃん!君が倒れた時はどうなることかと思ったよ!!」
「ごめんね、迷惑かけちゃって...」
国木田「違う、お前が掛けたのは迷惑じゃない」
紅葉「心配じゃ」
首領「桜月ちゃん、君が倒れた時、皆迷惑だなんて思ったことはないよ。寧ろ、その逆。心配だったんだ」
与謝野「こればかりは|アンタ《森》に賛成だよ...桜月には自分を卑下しすぎる時があるね」
「そんなこと、っでも、迷惑かけたのは事実...」
芥川「…周りのこの言葉を受け取らないのは、自分に対する周りの想いを否定しているという事だ」
「え、っ違う、そんな心算じゃ」
慌てて首を振ると、頭の上に手を乗せられた。
ボス「此処まで云ってんだから、否定する方が失礼なんじゃねぇの」
「っえ、ぁ…」
ボス「それと、もっと自信持て」
その後の事は、あまりはっきりとは覚えていない。
覚えているのは、ずっと、頬が温かくて、少し濡れていて、だけど笑っていたこと。
---
『では、三日目の夜の会議を始めます』
...ここで、私は反撃に出ようと思う。
巫女の力__占いを、占い師と協力して使う。
「すみません、紅葉姉さんと二人で話したいことがあるので」
紅葉「判った、私の部屋に来るかえ?」
「っあ、すみませんお願いします、!」
紅葉姉さんの部屋は、お姉ちゃんと同じ和風。
けれど、遊女風の煌びやかな着物と同じく、とても鮮やかな色使いで、綺麗だった。
「…単刀直入に言います。私は巫女です。」
紅葉「ふふ…成程、占いの力が無駄にならないよう、其々誰を占うのかを決めようと、のぅ?」
「はい、!紅葉姉さんは昨晩は誰を占ったんですか、?一昨日の夜は乱歩さんで...」
紅葉「…桜月、其方じゃ。__結果は、人狼であると」
「…ぇ、__えっ!?」
紅葉「…つまり…狼少年__子狼が動き出し、桜月を人狼に仕立て上げたと」
「っわ、私は巫女だと嘘を吐いて居る可能性もあるのに…信じてくれるん、です、か」
すると、紅葉姉さんは艶やかに微笑んで見せた。
紅葉「態々桜月が私にそんな事をすると思えんくての、それに…私も占い結果を見て目を疑った。あそこまで必死になって本当に人狼を探し出しているのに、自分が人狼なんて事があろうかと」
「こうようねぇさ、っ…」
ぎゅう、とその腕の中に飛び込むと、優しく包み込んでくれた。
紅葉「桜月がもし本当に人狼なら、自分が人狼だとでも言いだすとも思ったのぅ」
暫く、この人の優しさと暖かさに触れていたいと思った。
でも、会議の時間には制限がある。
この人の想いに応えるために、私は動かなきゃ。
「私は今夜、フェージャを占う。加護を使って、自分を守る。一番頭脳の切れるフェージャが敵なら私は明日皆にそれを伝え、追放させます。味方なら味方だと公表して、強い味方を失わない様伝えます」
紅葉「なら私は__中也を占おうかの」
「中也を......私、Qが子狼じゃないかと思ってるんです__」
『会議の終了時刻です。追放する人を決めてください』
紅葉「兎に角皆の所へ戻るんじゃ...私もQは怪しいと少し睨んでおる__」
その時、一枚のメモが落ちているのを見つけた。
「これ、燁子さんの字...!」
内容は、死んだ条野さんを占った結果、
人狼だったというもの。
紅葉姉さんに見せて、もしどちらかが死んだ場合、明日、どちらかがこのメモの事を皆に伝えようと。
「皆さんの方ではどういう話になりましたか、?」
太宰「それが...森さんが変だなーって」
中也「だーかーらッッ!!別に首領は|幼女趣味《ロリコン》ではあってもエリス嬢を見なかったら可笑しくなるって訳じゃねェんだよ!!」
首領「そうだよぉ…私そんなに変人だと思われてるの...?」
オロオロするばかりの首領。
言い争う太宰さんと中也。
『...会議時間は終わりです。今現在最も票の多い森鴎外さんが追放とします』
首領「えっ」
中也「そん、な…首領ッ!!仇は絶対取りますから!!」
首領「た、頼んだよ、?」
「いや、処刑されるに頼むも何もないですからね?」
首領「あっ」
中也「…マジか」
---
そして部屋に戻って。
「…占い、使います」
『誰を占いますか?』
喉がカラカラになるかと思った。
一言、尋ねるだけなのに、すごく緊張する。
--- 「フョードル・ドストエフスキーは人狼ですか?」 ---
返事が帰って来ない。
心臓がバクバクして止まらない。
鼓動が煩い。
どうしよう。
今使うべきじゃなかったら、
いや、もし加護を使っても襲われたら、
占いの結果を伝えられない、
どうしよう、っ
--- 『人狼です』 ---
その静かな声が聞こえた瞬間、扉が勢いよく叩かれた。
「きゃあッ、!!?」
悲鳴を上げた瞬間、ドアを叩く力は、音はどんどん激しくなるばかり。
「いや、っやだ、!来ないで、、!!」
ドアが壊れたら、っその時は、死ぬ___
その時、ハッと思い出した。
今夜の加護は私に使うと、決めていた、……
未だ使っていない。
「聖なる護りで私を守ってッッ!!」
そう叫んだ瞬間、扉を叩く音は消えた。
しんと静まり返った夜が、帰ってきた。
震える肩を自分で抱きしめて、その場にへたり込んだ。
気が付くと、頬には涙が伝っていた。
「…怖かった、っ」
座り込んだまま、泣きながら膝に顔を埋めて、
その日はそのまま眠りについた___
---
『朝が来ました』
その声に顔を上げた。
4日目。
今日外にある死体は誰のものだろう。
これが慣れというものなのか、朝起きたら見知った誰かが死んでいる事にも驚かなくなってきた。
扉を開けると、其処には与謝野先生と首領、芥川の骸。
紅葉「桜月」
手招きをしている紅葉姉さんを見て、そちらに駆け寄った。
紅葉「部屋で話す...良いかえ?」
「…はい」
紅葉「桜月、ドストエフスキーの占い結果は如何じゃった?」
「…人狼です」
紅葉「矢張りのう…」
そして、云った。今から話すことがショックかもしれない、が、落ち着いて聞いて欲しい、と。
紅葉「中也の占い結果が、人狼じゃったと」
「…え、?」
紅葉「占いの間違いではない...中也は人狼じゃ」
「っそ、んな訳ない、中也は何時だって私の傍にいてくれて、助けてくれた、っ」
紅葉「…じゃが、これが事実...受け止めるしか、ない」
「…っ聞いて下さい。」
皆に召集をかけて、集まってもらった。
紅葉姉さんが頷いてこっちを見てる。
「…COします。私は巫女です!」
その言葉にざわっとする周り。
この反応も予想通りだ。
「昨夜...とある人を占った結果、人狼でした」
そして余計に騒めかせる発言。
自分でも火に油を注いでいると判っているけれど、云ってしまう。
--- 「フョードル・ドストエフスキーは、人狼です」 ---
フェージャ「…ふッ、くくくっ」
太宰「何だって…?」
窮地に追い詰められても尚、フェージャは嗤っている。
何か、手段があるのだろうか。
『丁度皆さん集まっていらっしゃいますね。とある報告です。昨夜、与謝野晶子さんが魔女として、蘇生薬を使いました。...よって、大倉燁子さんが復活しました』
燁子「心配かけたのぅ、皆!」
隊長「燁子君...!良かった、...」
燁子「隊長...っっ隊長に喜んで頂けて、幸せにございますーっ!!」
「て、るこ、さん...!」
燁子「くくっ、桜月も心配かけたのう!其方が無事で何よりじゃ!」
国木田「これで霊媒師が復活...!!」
「そうだ、っ燁子、さん、条野さんを占ったんですよね、!」
紅葉「残されたメモを見た…あれは本当かえ?」
燁子「勿論じゃ!死んだ条野は...人狼だった!」
「これで四人中二人の人狼を特定した!!」
紅葉「つまり…中也は本当に...」
中也「…俺が如何かしたっすか、?」
紅葉「…中也、其方は人狼かえ?私が占った結果___人狼と出たのじゃが」
中也「はァ、っ!?お、俺は...人狼じゃない」
太宰「…痛い所を突かれて居なければ、普通に答える__何故言葉に詰まった?」
「中也、人狼じゃない!そうだよね、っ?」
その時、立原が小さく手を上げた。
立原「あのー、、」
「「なんじゃ!?」」
紅葉姉さんと燁子さんが見事にハモって、おまけに凄い形相だったから縮こまってる立原。
立原「実は...俺、子狐なんスけど……昨日の夜、中也さんを占った結果...白でした」
「なんっでそれを早く言ってくれないの立原ぁあっ!!」
コーリャ「ハハハーハハッ!!桜月ちゃんはずっと一途に彼の事を信じていたじゃないか!」
「そ、それはそう...」
中也「…俺は人狼じゃない_」
--- 「_番犬だ」 ---
「ばんけ、っそうだ、!番犬って占った結果人狼って出ちゃうって…」
敦「にしても…番犬って事はずっと誰かを守ってるんですよね?」
鏡花「…あの人なら、誰を守ってるかは明白」
賢治「あぁ!確かにそうですね!」
シグマ「中原は...殺す選択肢もあったのにかかわらず、桜月をずっと...守り通しているということか」
鐵腸「だが逆に言えば...人狼を飼い主としてマークして、二日目の晩に殺す手もあった...」
紅葉「じゃが今回は、中也のこの判断で桜月という強い戦力が残ったという訳じゃのう」
紅葉姉さんの言葉に、中也が照れ臭そうに笑った。
「っやっぱり、中也の事信じてよかった…」
中也「ったりめーだろ、この役職に着いてからずっと桜月を護るって決めてたんだからな」
太宰「はいはーい、こんな所で惚気ないで下さーい」
国木田「兎に角...今夜追放するのはドストエフスキーで良いな?」
「勿論」
中也「あぁ!!」
紅葉「ふふっ」
広津「…あぁ」
Q「いいよぉ!」
立原「はいっス!」
ボス「やってやれ!」
太宰「いいよ」
鏡花「うん」
敦「はい!」
乱歩「んー(もうぶっちゃけどうでもいい)」
賢治「えぇ!」
社長「あぁ」
燁子「勿論じゃ!」
隊長「あぁ!!」
鐵腸「…あぁ、それでいい」
ブラム「…あぁ」
シグマ「私も賛成だ」
今回は、誰一人迷うことなく賛成した。
『満場一致でフョードル・ドストエフスキーさんを追放します』
---
部屋へ戻った。
どうしよう。
巫女とバレた自分が狙われるか、
それともその巫女を守る中也から狙っていくか、
わかんない、っ
___なら、護るのは…中也一人。
中也が死ぬか中也が私を殺すかしない限り、私は死なないし…
だとしたら私は中也を護ればいい。
今回の話の流れで紅葉姉さんが狙われるのは…騎士も判るだろうし、私がこう動くことも判るだろうし。
--- 「中原中也」 ---
---
『朝が来ました』
もはや慣れたその言葉を聞いて、部屋の外に出ると___
社長に賢治くんと国木田さんの、そして敦くんの亡骸があった。
そのすぐ傍には、見てわかるほど落ち込んでいるお姉ちゃんの姿。
「敦くん…お姉ちゃん、……」
鏡花「…如何して、……」
鏡花「如何して、この人が死なないとダメだったの」
--- 「この|遊戯《ゲーム》に、理不尽以外の死なんて一つも無い…」 ---
「お姉ちゃん...」
鏡花「…っ許さない、この人を殺した人を、絶対に私が見つけて殺す...!!」
燁子「ポートマフィアの狗は...何故あそこ迄自分が生きていたか、誰のお陰か知らんじゃろ?」
「…もっと前に襲撃されてたはず、だった?」
燁子「…霊媒の力を使って樋口を占った__純愛者、だったのじゃ」
「…芥川を選んで、だから芥川が狙われたときに庇って、ひぐっちゃんは……!?」
中也「っ樋口、が…?」
燁子「…芥川龍之介に伝言を頼む。樋口に次合った時に感謝でも伝えておけ、これは助言ではない、命令じゃ、とな」
中也「、……判った、」
紅葉「今夜、末広鐵腸殿を占った...人狼じゃないと、のう」
立原「俺はシグマを占った__人狼じゃない」
「だとしたら、人狼の可能性があるのは・・・」
太宰さん、コーリャ、ボス、Q、広津さん、福地、鐵腸...
鐵腸「妖狐は俺だ」
「あ、鐵腸さんだったんですか!?っていうかCOしちゃってる…」
コーリャ「えー、私狂人ー!!」
わぁわぁ話していると、全然今日は話が進まない。
あれやこれやと話し、コーリャが追放になった。
もう皆雑になってる…
---
--- 「中原中也」 ---
もう少し。
もう少しで、終わる。
---
『朝が来ました』
その日は、絶望の日だった。
異常に多い、冷たい体。
コーリャ。福地。鐵腸に、立原。ブラム。
もう少しで終わる。
そう思っていたのに、
如何して。
「如何して...いるの、...っ?」
体の震えが止まらない。
まだ早すぎたのか、誰もいない大広間には、
--- ___不敵に笑い、地面に座り込んだ私を見下ろしているフェージャの姿があった。 ---
フェージャ「ぼくは人狼の中でも__蘇りの人狼です。死んだ二日後には生き返ります…残念でしたね」
「っなん、っ如何して、何でッ!!」
私の叫び声を聞きつけたのか、チラホラと人が見え始めた。
中也「桜月、!?...フョードル、!!?」
呆然とフェージャを見ている人。
私に駆け寄ってフェージャを睨む人。
様々だった。
紅葉「桜月...!恐らく立原が選択か記入ミス...鐵腸を占ってしまったのじゃ」
「狐は占われると呪殺で死んじゃう...何やってるの立原ぁ!!!」
ボス「っおい、如何するんだ…人狼が、増えたぞ」
燁子「ポートマフィアが筆頭、森鴎外は...狩人じゃったぞ...!?」
「何それ…もう駄目だ......」
中也「おい太宰、これ以上言い逃れさせねェ...手前は人狼だろ」
太宰「はーぁ…ここ迄来たら流石に騙せなくなっちゃったねぇ」
フェージャ「太宰君も善くここまで持ったものですね」
太宰「君も、貧弱体質なんだろう?」
フェージャ「虚弱体質です」
太宰「どっちにしろ、君と云う人狼は狡猾さでしかないんだ...食い荒らす獣とは程遠い、狐の方が近いんじゃあないのかな」
「…人狼同士で争わないでください、私達に飛び火します」
フェージャ「…すみません」
太宰「…ごめんね」
Q「じゃあ云って善っか!僕は子狼だよぉ!」
「…そんな気がしてた」
Q「桜月ねぇを人狼に仕立てたのに...見破られちゃった」
紅葉「当然じゃ。桜月に関する事で私が見抜けぬことなどない」
鏡花「桜月なら自分が人狼だと言い出しかねない」
「紅葉姉さんにも云われた」
乱歩「まったく、、僕はてるてるなのに、最初から占われちゃったから溜った物じゃないよ...」
広津「…私が狩人の一人だ」
「広津さんだよね、慥かに」
考えたら判ることだったのに…何で気付かなかったんだろ。
『...では、夜の会議を始めます』
「市民陣営の人!先にフェージャを潰すよっ!皆フェージャに投票して、票が割れないようにしてね」
聞いたら、了解だと帰って来たから頷いて微笑を浮かべた。
フェージャ「折角戻って来たので…最後の夜のターンだけは楽しませてくださいね」
「その前に殺すから」
『追放は、フョードル・ドストエフスキーさんに決定しました』
---
何故か、加護が使えない。
「っ何で、⁉」
暫くしてから、気が付いた。
手帳の一番後ろに書いてあった。
巫女の加護は回数制限がある、と。
なんでそんな隠すみたいに...っ
ランダムで決まるその回数制限。
それを、今失った__
つまり、お姉ちゃんも広津さんもシグマも中也も誰も護れない__
部屋の中で、誰かが死ぬ前に人狼が吊られてくれ、そう願っていると、何時かの晩の様に勢いよく扉が叩かれた。
肩がびくりと反応したけれど、如何にかしてソファに座り、手を組んで祈った。
嬉しい事に、その音はどんどん弱まって_
__その代わりに、姿を顕わした。
太宰「怯えた表情もいいねぇ、桜月ちゃん」
フェージャ「夜遅くに失礼します」
「っ何で、二人とも此処に、!」
太宰「彼が如何しても、君の死に際を見たいって云うから__あ、殺すのは私だよ?」
恍惚とした表情を浮かべる太宰さんもフェージャも、目にハイライトがない__フェージャは元からかもだけど、。
明らかに、部屋の外で話し合いをしていたときと様子が違う。
太宰「この間は魔人君が此処に来たのだけど、ぎりぎりで加護が掛かってしまって弾かれたんだってさ」
「ならこの前のあれは...」
やっぱり私を殺しに来てた。
太宰「このあと三日目の晩で、二人目の蘇る人狼である国木田君が復活、広津さんは今晩魔人君が殺した、これで___」
人狼側三人、市民側五人。
しかし、仮に人狼の誰かが追放されたとしてもその日の晩に余裕で三人殺せる、
そうなると...
人狼二人、市民二人。
フェージャ「ここまでくれば、人狼側の勝利は確定です」
太宰「さぁて...まだまだ夜は長いんだから、他の誰を殺す時よりも楽しんで殺してあげるからね…桜月ちゃん♡」
「、ひ、っいや、やめッ、来ないでください、!」
じりじりと迫ってくる太宰さん。
まるで本当に獲物を追う狼と、動けない兎...。
その時、彼らの動向が細くなっているのに今更気付いた。
鋭い牙が生えているのも。
人狼。
つまり__爪は鋭く、獲物を切り裂くため...
その事を思い出した瞬間、間合いを詰められて腕を掴まれていた。
背にはトン、と硬い壁の感触。
太宰「選んでいいよ、お腹、顔、腕、足...何処から甚振られたい?」
「っはな、して、!」
壁に固定されても尚身を捩る私の首に、少しずつ鋭い刃物のような爪を食い込ませている。
「ぃや、っ」
「厭ぁあぁぁあぁああああっっ!!!」
---
「…は、?」
其処に或るのは、紛れもない桜月の小さな骸。
目の光も、温もりも、消えている。
でも、肌の感触も、顔も、輪郭も、何もかもが...
桜月だった。
「桜月ッッッ!!おい、桜月起きろよッ、死んでる訳ねェだろッ、なぁ、!!」
必死に桜月の体を揺さぶる俺の横では、呆然と立ちすくむ泉...そしてボス。
そんな俺たちの様子に気が付いたのか、姐さんと猟犬の大倉が目を見開いて桜月を見た。
紅葉「…桜月、?」
大倉は泣いて桜月を呼んでいた。
泉はただじっと身じろぎもせず、桜月を見ていた。
姐さんはキッと、出てきた人狼の二人__太宰と、ドストエフスキーを睨んでいた。
涙の溜った目で。
「ふざけんなよ、手前等」
太宰の胸ぐらを掴んで持ち上げ、投げ捨てた。
「桜月をどうやって殺した?」
太宰「そりゃあ、素敵な悲鳴を聞けたねぇ」
フェージャ「えぇ、死ぬ間際まで泣いて貴方達の名前を呼んで、健気で可愛らしかったですね」
太宰「そうそう、首を絞めた時なんか、涙目になってて__」
「ってめ、!!」
拳を振り翳した時、その腕を誰かに抑えられた。
紅葉「…中也、止めよ」
「姐さん、っ」
紅葉「もう人狼側の勝ちじゃ。早々に終わらせてこの空間から出る方が善い」
鏡花「…さつ、き……」
『では、これにて人狼ゲームを終わります。勝者は人狼陣営でした』
手の中には、桜月の体に触れた時の、異常な冷たさが残っていた。
---
「…っあれ、此処どこ、?」
一瞬驚いたものの、何時ものマフィアビルの自分の部屋である事に気が付いた。
...私、死んだんじゃなかったっけ...?
机に突っ伏していた所為か、体が痛い。
立ち上がって伸ばそうと思った時、右手に何かを持っているのに気が付いた。
--- 親愛なる参加者様へ__ ---
--- この度は、人狼ゲームにご参加いただき、誠にありがとうございました_ ---
--- あのゲームは、異能力の応用性についての研究を行わせて頂くべく、横浜きっての異能力者集団である皆様にお集まり頂いた次第でございます_ ---
--- 初めは只の異能空間、其処に条件を付けたし、ゲームを行う事、それからその空間内での物理に関して等、今回の研究では大きな成果を得ることができました_ ---
--- 皆様には突然の事となってしまいましたが、今回最も重要になったのは、この部屋につけられた条件__ ---
--- 『人の持つ想いの中で、最も悪い部分』を性格の七割にする ---
--- という物を、はっきりと確認する事ができました。よって、あの空間内での人々絡みの出来事は、皆様の責任では御座いません_ ---
--- 酷い行動をされた方がいらっしゃっても、その方が悪いという訳ではない、という事です_ ---
--- 長くなりましたが、とても過酷な実験に無断で協力させてしまいましたことのお詫びとして、空間内で皆さまが気に入っていらっしゃったものを贈呈させて頂きます。 ---
--- 大変ご迷惑をおかけしました。 ---
--- 異能研究所__O ---
包みを開くと、お菓子の甘い匂いとバスソルト諸々、髪飾や服まで入っていた。
...でもなんか安心した。
あの太宰さんが素ですとか言われたら死んじゃう...いや、実際殺されたわけだけど。
自分でもよく分からない。
まぁ生きてるし戻って来れたし、良かったのかな、、?
何を貰ったか皆に聞きに行こうと思い、私は部屋から足を踏み出した。
人狼(3) 太宰 条野✖ 福地(呪いが発動、人狼になった)✖
狂人(2) コーリャ✖ (テニエル)
子狼 Q(桜月を人狼に仕立て上げる)
蘇る人狼 フョードル 国木田✖(賢治の道連れ)
占い師 紅葉
霊媒師 てる子
狩人(2) 首領✖ 広津✖
罠師 芥川✖
呪われし者 (福地)
魔女 与謝野✖
番犬 中也
巫女 桜月✖
共有者(2) 谷崎兄妹 ✖
カウンセラー 社長(ボスを引き抜いた)✖
人狼キラー 賢治✖
双子(2) 敦✖ 鏡花
猫又 シグマ✖
市民(元狂人) ボス(社長により移動)
妖狐 鐵腸✖
子狐 立原✖
背信者 銀 ✖
天邪鬼 檸檬 ✖
てるてる 乱歩 ✖
純愛者 樋口✖(芥川を庇った)
復讐者 ブラム✖
という振り分けでしたー!
ややこしいし人多いw
最初ギルドもいれようと思ってたし、イワン達もいれようと思ってたけど人多すぎて辞めました。w
っていうか人狼より日常編が楽しい((草
後なんかグロイの書きたい気分だった。自分でも思ったけど怖。
ヤンデレ太宰さんはリクエスト来てたし…ちょうど良いやと思って入れた(?)
謎の言い訳...?