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その4 おはぎの粒加減
⚠️Attention Please
物騒な意味でこそありませんが、同じ発音の単語が出てきます。
朔「明海様のお口に合うか分かりませんが…心を込めて作りますね!あ、これお茶です。少し待っててくださいね〜!」
太白「有難うございます…!」
朔「いいですよ〜!たまには作らないと腕が鈍っちゃいます!」(キッチンに向かう)
太白「ゴクッ…何が来るのでしょう…」
朔「〜♪…おはぎ作るならやっぱあんこから作んないと!」
太白「…おはぎ?」
朔「おはぎです!ぼた餅って言うこともありますけど…萩の花に似ていることからその名がついた甘味です!」
太白「へぇ…わたくし知りませんでした!」
朔「そうなんですね〜!…あっ!!」
太白「どうしましたか?」
朔「わぁ〜〜〜…そうだぁ、これ好み分かれるから聞いとかなきゃぁ…
明海様…」
朔「『みなごろし』と『はんごろし』どっちにしますか?」
太白「へっ…?もう一回聞いてもよろしいでしょうか?」
朔「え?『みなごろし』と『はんごろし』…」
太白「いやぁぁぁぁ!!何故そんな物騒なことを!?」
朔「ぶ、物騒?!?!どこが?!」
太白「『皆殺し』と『半殺し』なんて…流石に月さんでも止めるのに容赦いたしませんよ!?」
朔「えぇえ…???…そろそろもち米蒸しあがるし……初めてなら『はんごろし』の方がいいかな…と、とりあえず今回は『はんごろし』で……」
太白「駄目です駄目です駄目です!!!!」
朔「いやそういう甘味なんですよ!!!」
太白「甘味だからって月さんに殺しをさせるわけにはいきません!」
朔「大事な工程なんです!!!えーっと…すりこぎ棒…」
太白「駄目ですってぇぇ!!(太白の武器「金星銃(トゥインクルガン)」というショットガンを取り出す)」
朔「明海様の方が物騒ですよ!!!!きれいに潰すの結構集中力いるんですから下ろしてください!!!」
太白「仕方ありません!月さんを止めるためですので!」
朔「あーもう!!なんで止められてんの私…!!!」(もち米をすりこぎで潰し始める)
太白「…えっ?」
太白「あっ…そういう事でしたか…ごめんなさい!!」
朔「んぇ??」
太白「ついわたくし…争いでもするのかと…」
朔「・ ・ ・
あ、あぁー!!!そういうことか!!!すみません…癖で……」
太白「嫌大丈夫です!でも…言語とは難しいものですね…」
朔「方言って案外無法地帯だったりしますからね……」
朔「…はい、完成です…お口に合えば」
太白「いただきます…」
太白「モグッ…✨美味しい」
朔「!ですよね〜!!お口にあったなら良かったです!」
みなごろし、はんごろし
→方言でおはぎの米やあんこの粒加減のこと