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奇狂の オーロラ
ゅーっ
調子にのってもういっこ作りました…
丘はクトゥルフの狂気山脈の感じをイメージしてくださると分かりやすい作品だと思います
もしかしたらグロかもしれないです。ぬっこの話とはかけ離れたダークな話になるかも…?
今回の登場人物
▼主人公
博田 希(はくだ のぞむ)19歳
俺がこのオーロラを見たいって思ったのはただ、死ぬ前に綺麗なものを見ておきたかった。
ただ、それだけだった。
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学生時代はいじめられていたわけでもなく、ふつーの生活。
社会人になってもそうなるはずだった。
親父が病気で他界。その後を追うように母さんも逝った。
まだ若い俺を残して。
立て続けに会社は倒産。彼女には振られ、散々だ。
もう、いいか、疲れた。
ガス、水道、電気。時計、記憶、走馬灯。音、日記、垂れ下がったロープ。震える手足、響く心臓音。
すべてが止まった部屋で見た。
すべて空っぽの俺を、すべて満たしたオーロラ。
これだけは、この腐った目で見てみたい。
どうせあきらめるんだ。最後にちょっと遠出したって良いじゃないか。
なぁ。
このオーロラが見れる丘は、今まで何人も挑んで、何人も行方不明になった。
だから、調査班というものが作られる。
だが、何人ものプロの調査員が行方不明のため、興味が湧いた一般客を募集していた。
普通じゃあり得ないが、その「あり得ない」が俺には好都合だった。
すぐさま応募し、早速1週間後、
同じ一般客と数名のプロが着いていけるらしい。
なにに対しても動かなかった心が、こんなにも喜んでいる。
早く準備しよう。
親の遺産の金を持って久しぶりに買い物に出かけた。
なんかスッゴいダーク
続くと良いね