公開中
四日目の朝・1(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:デュース&監督生(村人判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
三日目:セベク(村人判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
三日目:ジャック(村人判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
三日目:ケイト(人狼判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
三日目朝 処刑 セベク(村人)
三日目夜 死亡 ヴィル(村人)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り八人
---
──四日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
オルト(狂人)
「ヴィル・シェーンハイトさんが……」
ルーク(霊媒師)
「……これでヴィルが村人か狩人か妖狐だと証明された。だんだん人が減ってきているけれど、くじけずに話し合っていこう」
監督生(妖狐)
「残り、八人……」
ジャック(狩人)
「半分以上は残ってるが、最悪、三人は残しとかねえと負けちまうから、実質、残り五人か」
---
デュース(妖狐)
『最悪でも三人は残さないといけない、というのは?』
監督生(妖狐)
『村人陣営が二人、人狼が一人の、合計三人。人狼を残したまま、これより下回ると、村人陣営が負けるからね』
デュース(妖狐)
『……ああ! 村人陣営は常に人狼陣営より数が多くないと、負けてしまうからか!』
監督生(妖狐)
『なんか勘違いしてるっぽいから訂正するけど、人狼陣営の数じゃなくて、人狼、の数だからね』
デュース(妖狐)
『……?』
監督生(妖狐)
『狂人は、人狼陣営でありながら、村人と同じ扱い。残った人狼陣営が狂人だけだったら、村人陣営の二人と、村人と同じ扱いの狂人一人の、村人三人になる。ほら、村人陣営の勝ちだ』
デュース(妖狐)
『心が違うのなら敵じゃねえか』
監督生(妖狐)
『あとで和解したんだと思って!』
デュース(妖狐)
『拳を交えて和解したのか! いい話だな……!』
監督生(妖狐)
『……人狼の数を村人陣営より多くさせないために、あえて狂人を残すこともあるよ。たとえば村人陣営が二人、人狼が二人、狂人が一人、いたとする。人狼陣営は人狼と狂人の三人だけど、狂人は村人扱いだから、村人三人と人狼二人になって、まだ村人陣営は負けてない、という感じ』
デュース(妖狐)
『へえ……! おもしろいな!!』
監督生(妖狐)
『そういうテクニックがあるほど、基本的なことだからね。覚えてほしい』
デュース(妖狐)
『もう覚えたから大丈夫だ!』
監督生(妖狐)
『ちなみに最悪でも残り三人まで残さないと村人陣営は勝てないって話だけど……僕たち妖狐なら、僕たちふくめて三人残れただけで勝てるよ。村人陣営が一人、人狼が一人、妖狐が一人なら、村人陣営と人狼が同数になって、人狼陣営の勝利になるけど、妖狐が生き残ってるから、妖狐陣営の勝利に変わるから』
デュース(妖狐)
『村人陣営が二人残ろうと、人狼が二人残ろうと、僕たち妖狐が三人目にいれば、僕たちの勝ちだ』
監督生(妖狐)
『人狼二人と妖狐一人の三人だけになることは絶対にないけど……まあ、その認識でいいよ。僕たち妖狐が勝つ最悪条件は『妖狐ふくむ三人が生き残る』だね。それまでに勝てればもっといいけど』
デュース(妖狐)
『がんばって五人殺ればいいんだな。実質、残り五人とは、そういうことか!』
監督生(妖狐)
『ジャックはそんなつもりで言ったんじゃないと思う』
---
ルーク(霊媒師)
「その残り五人が殺られないために、私たちには仕事があるのさ! さて、霊媒師の結果から言うかい? 占い師から言うかい?」
オルト(狂人)
「占い師からでいいなら、僕が最初に言っていいかな?」
エペル(占い師)
「いいよ」
オルト(狂人)
「僕はヴィル・シェーンハイトさんを占って、村人だったよ! 占った理由は、村人だったらもっと心強いかなって!」
エース(人狼)
「え、意外。対抗のマレウス先輩を占うんだと思ってた」
エペル(占い師)
「うん。僕はマレウスサンを占ったのに……」
エース(人狼)
「エペルは直前にヴィル先輩を占ってたもんな。その次に占うなら、やっぱマレウス先輩だよなあ。ヴィル先輩のモロ対抗がマレウス先輩なんだし」
マレウス(村人)
「フェルミエ。僕を占った理由は、シェーンハイトの対抗だからか?」
エペル(占い師)
「はい。エースクンが全部言ってくれたとおりです。それで、村人判定が出ました」
エース(人狼)
「エペル……ずっと村人判定しか出してないな」
エペル(占い師)
「|わもはえぐ《僕も早く》人狼判定|だすてえわ《出したいよ》!」
エース(人狼)
「それがなあ……悪いね、エペルくん! オレは人狼判定を出したぜ!」
エペル(占い師)
「なっ!?」
リリア(人狼)
「ケイトに続いて二人目じゃと!?」
デュース(妖狐)
「誰なんだ!?」
エース(人狼)
「それはなあ……お前らだよ、デュース!! 監督生!! お前らが人狼だったんだ!」
監督生(妖狐)
「……え」
デュース(妖狐)
「は?」
---
監督生(妖狐)
『はい。これでエースが偽物だと証明されました』
デュース(妖狐)
『占われたのに、僕たち妖狐は死んでないからな』
監督生(妖狐)
『オルトも偽物だったし、消去法で、エペルが本物の占い師か〜』
デュース(妖狐)
『エースとオルトがダイヤモンド先輩に人狼判定を出したのは、本当にたまたまだったのか……すごい確率だな』
監督生(妖狐)
『そうかな? 意外と示し合わせられたかもしれないよ』
デュース(妖狐)
『人狼と狂人は意思疎通できないのに、どうやってだ?』
監督生(妖狐)
『一日目にイデア先輩に突っかかったケイト先輩が悪目立ちしちゃってたからだよ。二日目にケイト先輩が処刑されると踏んだ人狼陣営が、ケイト先輩を生贄にしたんだ。おかげでエースとオルトは三日目の時点でかなり本物寄りになれたじゃん。ま、その日のうちにツノ太郎とヴィル先輩が争ったせいで、エースもオルトも怪しいってなって、おじゃんになっちゃったけど』
デュース(妖狐)
『そう考えると、少しかわいそうになってきたな……』
監督生(妖狐)
『特に人狼は貴重な一人をあっけなく失ったわけだしね……』
---
エース(人狼)
「……なんかお前ら、冷静だな。人狼だって言われてんだぞ! もっと慌ててくれたっていいじゃん!?」
監督生(妖狐)
「いや……ちょっとかわいそうになってきてさあ……」
エース(人狼)
「どーゆー意味!?」
ルーク(霊媒師)
「ムシュー・ハート。占った理由を聞いてもいいかな?」
エース(人狼)
「妖狐を消したかったからだよ! そしたら人狼ときた! どっちでもいいけどね。けっきょく敵なわけだし!」
ルーク(霊媒師)
「ふむ……。オルトくんはヴィルを占い、村人だった。エペルくんはマレウスくんを占い、村人だった。そしてエースくんはデュースくんとトリックスターを占い、人狼だった。……わかったよ。では霊媒師の結果を言うよ。セベクくんは村人だった」
リリア(人狼)
「予想通りじゃな」
マレウス(村人)
「セベクは村人か狩人か妖狐のどれか、か……」
ジャック(狩人)
「もう妖狐は消えてると思いたいが……」
オルト(狂人)
「十四人中、六人は退場済み。その中にいる共有者と確定人狼の三人を除けば、三人の妖狐候補──レオナ・キングスカラーさんと、セベク・ジグボルトさんと、ヴィル・シェーンハイトさんが退場済みになってるね!」
マレウス(村人)
「生き残っている八人の中からだと、霊媒師と占い師の四人を除けば、四人の妖狐候補──スペードとヒトの子、ハウル、リリア、僕の四人が残っている。……ふむ。視点によって割合は変わるが、だいたい半分の確率で残っているのか。妖狐はこの中にいないと言い切るには、少々不安がある」
デュース(妖狐)
「視点によって……変わる……? 誰が……? どの視点……?」
ルーク(霊媒師)
「ノン! ムシュー・スペードが迷宮にハマってしまったようだ! そろそろ各視点の盤面整理をしよう!」
監督生(妖狐)
「ゲームも中盤に入ってますし、みんなで共有するにはちょうどいいですね」
デュース(妖狐)
「ばんめんせいり?」
エース(人狼)
「ウソだろお前、そこからかよ」
エペル(占い師)
「監督生サン、苦労したんだね」
監督生(妖狐)
「そうでもないよ。僕もいい復習になってるし」
ルーク(霊媒師)
「簡単なものだけれど、すでに用意していたものを、新たに書き加えれば……よし。これが、完全に客観的な視点である、村人陣営確定の私から見た、役職の内訳だよ」