公開中
三日目の朝・1(ネタバレ)
【占い師の結果一覧】
(オルト(狂人))
二日目:ケイト(人狼判定)
(エース(人狼))
二日目:ケイト(人狼判定)
(エペル(本物))
二日目:ヴィル(村人判定)
【霊媒師の結果一覧】
(ルーク(本物))
二日目:レオナ(村人判定)
【現在の死亡者一覧】
一日目朝 処刑 レオナ(村人)
一日目夜 死亡 イデア(共有者)
二日目朝 処刑 ケイト(人狼)
二日目夜 死亡 トレイ(共有者)
【現在の生存者一覧】
デュース&監督生(妖狐)
エース(人狼)
ジャック(狩人)
エペル(占い師)
オルト(狂人)
セベク(村人)
ヴィル(村人)
ルーク(霊媒師)
マレウス(村人)
リリア(人狼)
──残り十人
---
──三日目の朝。
──話し合いを始めてください。
---
ルーク(霊媒師)
「おはよう、みんな! さっそくだが、霊媒師の結果を言おう! ムシュー・マジカメは……人狼だったよ!」
エペル(占い師)
「ええ!?」
エース(人狼)
「ほら! オレが正しかったじゃん!」
オルト(狂人)
「僕も正しかったよ!」
ジャック(狩人)
「じゃあケイト先輩は人狼確定じゃねえか!」
リリア(人狼)
「やはりわしの読みは正しかったようじゃな!」
セベク(村人)
「さすがリリア様!!」
マレウス(村人)
「ふむ……シュラウドに苦言を呈していたのは、本当に自分が不利になるから、口を滑らせたのか」
デュース(妖狐)
「……ダイヤモンド先輩が人狼で確定したのは、ハント先輩が人狼判定を出したからか?」
監督生(妖狐)
「そうだよ。本物の霊媒師が人狼だと言ったんなら、絶対に人狼になるよ」
デュース(妖狐)
「じゃあエースとオルトが言ってたことは本当になるから、どちらかは絶対に本物の占い師に──」
エペル(占い師)
「ならねえがら! 二人が適当言って、たまたま当たっただげだから!」
ジャック(狩人)
「確かにまだエペルが偽物だとは決まってねえが……かなり怪しくはなってんぞ」
エペル(占い師)
「うぐぐぐ……」
ルーク(霊媒師)
「占い師たちは誰を占ったのかな?」
エペル(占い師)
「僕はジャッククンを占いました! 村人でした! 占った理由は、同じクラスのよしみで!」
監督生(妖狐)
「そんなヤケにならないで。まだ負けたって決まってないんだから」
ヴィル(村人)
「そうよ。見苦しいわ」
エペル(占い師)
「はい……」
ルーク(霊媒師)
「他はどうかな?」
エース(人狼)
「んじゃオレから。セベクを占って、村人だった。理由は、リリア先輩とマレウス先輩に盲目的なこいつが、もし二人が人狼だったときに、真っ先にそっちに寝返りそうだから」
セベク(村人)
「主君に仕えるのは当然だろう!!」
エース(人狼)
「お前が村人陣営でも、そうやって人狼陣営に行きそうなんだよ! リアル狂人になられると嫌だから占ったけど、お前本当に寝返りそうだな! いっそ人狼判定が出てほしかったわ!」
デュース(妖狐)
「リアル狂人?」
監督生(妖狐)
「狂人じゃないのに、別の陣営に味方しちゃう人のことだよ」
デュース(妖狐)
「意味あるのか、それ」
監督生(妖狐)
「ないよ。だからリアル狂人。ノイズを超えるノイズだね」
ジャック(狩人)
「村人陣営なら残してえはずなのに、セベクのやつ、処刑候補に入りそうだな」
ルーク(霊媒師)
「たとえ道が違えようとも、心は主君に忠実でいたい……トレビアン! なんて一途なんだ!」
エース(人狼)
「今やられると困るんですけど!?」
ルーク(霊媒師)
「おや、失敬。では改めて、ムシュー・お人形は誰を占ったのかな?」
オルト(狂人)
「はい! デュース・スペードさんと監督生さんを占ったよ! 村人だった! 理由は、二人で一人とはいえ、二人分の考えを持ってる人が味方だったら心強いなって思ったから!」
監督生(妖狐)
「嬉しい理由じゃん」
---
監督生(妖狐)
『おっとこれは!?』
デュース(妖狐)
『妖狐は占い師に占われると、死んでしまう。なのに僕たちは死んでないぞ!』
監督生(妖狐)
『つまりオルトは……偽物の占い師!! 人狼か狂人のどっちかだ!』
デュース(妖狐)
『エースとエペルのどっちかが本物の占い師になるな!』
監督生(妖狐)
『その中でもエペルはかなり怪しいから、エースが本物寄りかな』
デュース(妖狐)
『あいつが本物だと思えないぞ』
監督生(妖狐)
『気持ちはわかるけど、先入観は捨てよう。あくまでも、エースのほうが本物寄りってことで』
---
マレウス(村人)
「フェルミエがハウルを占い、トラッポラがセベクを占い、小さいシュラウドがスペードとヒトの子を占い、全員村人だった。占い師たちよ、よくやった」
セベク(村人)
「若様のありがたいお言葉、しかと拝聴したか!!」
ジャック(狩人)
「うるせえ!」
エース(人狼)
「もうこいつ処刑でいいだろ」
デュース(妖狐)
「……なあエース」
エース(人狼)
「なんだよ」
デュース(妖狐)
「さっきからセベクを処刑したがってるが……セベクがいると、そんなに困るのか?」
エース(人狼)
「は? オレを疑ってんの?」
デュース(妖狐)
「セベクに村人判定を出したのはお前なんだぞ。なのにただ『うるさいから』の理由だけで処刑するのは、不自然じゃないか?」
エース(人狼)
「はあ〜〜〜〜? 勝つためにはチームワークが必要なのに、リアル狂人とか邪魔でしかないじゃん。そりゃ貴重な夜の役割を一回使ったのは痛かったけどさ、しょうがないことだって」
デュース(妖狐)
「お前ならセベクを丸め込むことくらい楽勝だろ」
セベク(村人)
「なんだと人間!!」
エース(人狼)
「楽勝だけど、寝返りそうになるたびに説得しろって? さすがにオレの負担がデカすぎ。ただでさえ占いもやんなくちゃいけねーのに」
エペル(占い師)
「偽物の占い師の言うことなんて、価値がないと思うな」
エース(人狼)
「もっと怪しいやつがなんか言ってら」
リリア(人狼)
「バチバチしてきたのう。人狼ゲームの醍醐味じゃ!」
監督生(妖狐)
「ほらほら、みんな落ち着いて! ぜんぜん建設的じゃない言い合いなんて、時間の無駄だよ!」
リリア(人狼)
「……おお。みんな静かになったわ。さすが監督生じゃ」
ルーク(霊媒師)
「これで占い師と霊媒師の情報が出そろったね。他に言いたいことはあるかな? 先ほどの言い合いの続きはなしでね」
マレウス(村人)
「確認がしたい。お前たちは、占い師の中に妖狐はいない、という考えでいるのか?」
ルーク(霊媒師)
「共有者の二人がそろってその考えでいたから、私も彼らにならっているよ。みんなは……うん。みんなも、同じ考えでいるようだね」
マレウス(村人)
「僕もそう考えている。全員共通の認識であれば、三人の占い師の内訳は『本物の占い師』『狂人』『人狼』で確定しよう。これでもし占い師の中に妖狐がいたら、僕は全力で妖狐の勝利を祝おう」
ルーク(霊媒師)
「全員をあざむいたのだから、誰も文句は言えないね」
マレウス(村人)
「では次に聞きたい。お前たちは、誰が妖狐だと考えている? ちなみに僕はまだ候補が絞れていない」
ルーク(霊媒師)
「私もまだ見当もついてないよ。みんなはどうかな」
ヴィル(村人)
「同じく。判断するのはまだ早いわ」
リリア(人狼)
「わしも何とも言えんのう」
セベク(村人)
「僕もです!」
ジャック(狩人)
「俺もです」
デュース(妖狐)
「僕たちも、まだ……」
監督生(妖狐)
「まだですね」
オルト(狂人)
「まだ四人しか退場してないから、確率的に、妖狐はこの中にいるかな。でも誰かまではわからないね」
エペル(占い師)
「僕は……ジャッククンだと思ってた」
ジャック(狩人)
「お、俺か?」
エペル(占い師)
「ジャッククン、あまり意見を言わずに、みんなに話を合わせてばかりで……ちょっと消極的かなって」
ジャック(狩人)
「まさか占った理由って、それか?」
エペル(占い師)
「半分はね。もう半分は、本当に同じクラスのよしみ、だからだよ。ウソはついてない、かな」
ジャック(狩人)
「……お前の中では、俺の疑いが晴れたんなら、それでいいぜ」
エペル(占い師)
「うん。占われたのに死んでないから、ジャッククンは妖狐じゃない。僕視点では、村人か狩人のどっちかだね」
マレウス(村人)
「トラッポラは、誰が妖狐だと考えている?」
エース(人狼)
「オレが最後か。……あんま考えてなかったけど、いまはデュースと監督生かなって考えてる」
デュース(妖狐)
「僕たちが!?」
監督生(妖狐)
「理由は?」
エース(人狼)
「リアル狂人になりそうなセベクを残したがってたから。場を混乱させて、漁夫の利でも狙ってんじゃね?」
デュース(妖狐)
「そんなつもりじゃない!!」
監督生(妖狐)
「ま、一つの考えとして、受け止めておくよ。貴重な意見をありがとね」
エース(人狼)
「おう。ま、オレもそんなにバチバチやり合うつもりはないし、気楽にしててくれよ。デュースもそれでいいよなあ?」
デュース(妖狐)
「ぐ……」
監督生(妖狐)
「デュース。抑えて抑えて」
デュース(妖狐)
「わかった! 冷静に受け止めてやる! 僕は優等生だからな!」
セベク(村人)
「僕はそんなに邪魔なのか……?」
リリア(人狼)
「おおよしよし。かわいそうにのう」
マレウス(村人)
「フェルミエはハウルを妖狐だと疑っていたが、いまは解消。トラッポラはスペードとヒトの子をいまも妖狐だと疑っている、と。よし。ならば最後の確認だ。……ハント以外の全員、僕の前で、『自分は村人陣営だ』と宣言してみろ」
---
監督生(妖狐)
『あ! これまずいかも!』
デュース(妖狐)
『何が? ただ答えればいいだけだろ』
監督生(妖狐)
『本当に!? ちゃんと答えられる!? 自分は村人だって、平然と『ウソをつける』の!?』
デュース(妖狐)
『つ……つける!!』
監督生(妖狐)
『頼むよマジで! このときのツノ太郎はね、本当かウソか見抜いてくるんだからね!?』
【※元ネタのゲーム『グノーシア』では、主人公の能力値が高いと、他キャラのウソを見破ることがあります。そのキャラは人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと、主人公視点でのみ確定します。
つまり今回はマレウス視点でのみ、誰かが人狼陣営か妖狐陣営のどちらかだと確定されるかもしれません】
デュース(妖狐)
『あの人はそんなことができるのか!?』
監督生(妖狐)
『そうだよ!! ちょっとでも動揺したら、一発でやられるんだから! これだからチート野郎は……!』
デュース(妖狐)
『……ひょっとして、初日にドラコニア先輩を処刑したがってたのは、過去にこれをやられたからか?』
監督生(妖狐)
『違う! あの投票はなんとなくだから!』
デュース(妖狐)
『やられたんだな』
---
ヴィル(村人)
「村人だと宣言しろ、ですって? やだ……何か探ってるの? まあ言ってあげてもいいわ。アタシは村人よ」
リリア(人狼)
「遊んどるのお。わしは村人じゃ!」
ジャック(狩人)
「もう消極的だと思われたくないんで、一年生は俺から言います。俺は村人です」
セベク(村人)
「若様!! 僕は村人です!!」
エース(人狼)
「早いもん勝ち!? はーい! オレ村人!」
エペル(占い師)
「僕は村人です!」
オルト(狂人)
「僕は村人だよ!」
監督生(妖狐)
「ツノ太郎! 僕たちは村人だよ!」
デュース(妖狐)
「村人です!!」
マレウス(村人)
「……ご苦労。これでウソをついている者が一人、わかった」
ルーク(霊媒師)
「おや。それは誰だい?」
マレウス(村人)
「小さいシュラウドだ」
オルト(狂人)
「……僕が?」
エペル(占い師)
「あの……こう言うのもなんですが、オルトクンはヒューマノイドで、動揺とかはしなさそう、かなと」
マレウス(村人)
「動揺するヒューマノイドがいてもおかしくないだろう。心を持っている証拠だ。小さいシュラウドの出来がいいからこそ、ウソもつけるし、動揺もする」
オルト(狂人)
「マレウス・ドラコニアさん……!」
マレウス(村人)
「ウソをついたことを認めるか?」
オルト(狂人)
「ううん! それとこれとは別だよ! 僕はウソをついてない! 村人陣営の占い師だよ!」
マレウス(村人)
「ふふ……本当に出来がいい」
エース(人狼)
「あのーー……それって結局、オルトはウソをついてるってことになんの?」
マレウス(村人)
「ああ。僕視点では、小さいシュラウドは人狼か狂人のどちらかになった」
エース(人狼)
「オレは?」
マレウス(村人)
「ウソをついているようには見えなかったから、本物の占い師の可能性が非常に高い」
エース(人狼)
「よっしゃあ! オレこれからはマレウス先輩を信じるわ!」
リリア(人狼)
「お主にとっては味方じゃもんな」
エース(人狼)
「この調子でリリア先輩もオレの味方になってくださいよ!」
リリア(人狼)
「すまんのう。もう少し見極めさせておくれ」
エース(人狼)
「待ってますね!」
ジャック(狩人)
「ああ? つまりエースは本物寄りってことか?」
セベク(村人)
「若様がウソをつかれるはずがない!! エペルに続いてオルトも怪しいとなれば、エースは本物だ!」