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世界が終わる、その時まで vol.1
新シリーズだあああああああああああ!
今回は最初からちょーっとネガティブな内容にするからそれが嫌な人はここでブラウザバックを推奨するよ⭐︎
この世界は、普通だ、学生はいつものように学校に通い、社会人は会社で働く。
それがこの世界の《《すべて》》なはずなのだ。
--- 白雪家 ---
「雪さん、おはようございます」
「おお奏、おはよう、あといつも言っているけれど、雪とかでいいって」
「いえ、私は雪さんに引き取ってもらった身ですので。」
「そうかいそうかい」
と言って、高らかに笑うのは、私を拾ってくれた人である、青森雪だ、商店街で路頭に迷っていたところを拾ってもらった、優しい人だ。
「朝ごはんできたよー」
雪の声がかかり、テーブルに集合する。
「「いただきます」」
2人で声を合わせていただきますをして、朝食を食べ進める。
「今日は土曜日だから出かけようか!」
雪がそう言うので、お言葉に甘える。
「そうですね、いい天気ですし、ただ洗濯物を出すことだけさせてください」
「んもー真面目だなあー」
私は洗濯物を出して、部屋に戻る。
「着替えてきますね、雪さん」
「おっけー!」
私は自分の部屋に行き、着替えを探す。
「奏ーまだ脱いでない?」
雪の声が響く。
「はい、どうしました?」
「ちょっと着てほしい服があって…」
「わかりました、今行きます。」
ドアを開ける。
「これなんだけど、、いい?」
「はい、わかりました!」
ドアを閉める、服を見ると、肩出しスタイルのフリフリがついた服だ。
「雪さんはこう言う服が好きなんだ、、、って何考えてんだ私!」
危うくアッチ系の気持ちになってしまうところだった、セーフ。
着替えていると、気づくことが多々ある、今日も少し気づいた、何がとは言わないが、やはり大きくなっている、新しいのを買ってもらうことを頼んでみよう。
そんなことを思っている間に着替えが完了する、部屋から出てリビングに向かう。
「着替え終わりました」
「おっけー!じゃあ行こうか!!」
その時だった、世界が大きく揺れた。
「じ、地震です!すぐに机の下に隠れてください!」
「え、わ、わかった!」
ドカンと言う爆発音がどこかから聞こえる。
「うう…」
「奏?どうしたの?」
「すみません、少し怖くて…」
「そうだよね、よく頑張った、よーしよーし」
頭を撫でられる、人の暖かさが伝わってくる。
揺れが収まった、窓を開けようと窓の方に行くと、
「は?」
バケモノが人を襲っていた、異形の化け物だ、まるでそれは、本物のモンスターのようだ。
「何…あれ」
「奏!どうかしたの?」
「ゆゆゆゆゆゆ雪さんああああああああれ!!」
「っ!ついに始まってしまったのか、、、時空戦争が、!」
「じくうせんそう?ってなんですか?」
「説明は後で!運動神経はいい?」
「はい!」
「おっけー!よかった!」
と言って雪はクローゼットの奥から深い漆黒の剣と、青空のような澄んだ水色の剣が出てきた。
「奏はこれ!」
深い漆黒の剣を渡される。
ずっしりとした重さのその剣はすごく頼もしい。
「行くよ!奏!」
「え…あ…わかりました!!」
家を出て、化け物がいる道路に出る。
「こいつら殺すよ!」
「了解!」
少しの会話を済ませ、剣を抜く。
(なぜか体に戦いの基本が染み付いてる、どうして?)
「ここはもう通しません!」
「奏!そっちは任せた!」
地面を蹴り、敵を倒していく。
「せいっ!らあ!」
「奏!後ろ!」
「えっ!?あっ…まずい…!」
声を出した瞬間、後ろを冷たい感覚と、痛みが順番に襲ってくる。
「きゃあ!」
背中を斬りつけられたのだ。
痛みのせいで足がうまく動かず、派手に転倒する。
(ふりふり動きにくい!)
「シャグラアアアアアアア!」
モンスターの雄叫びが聞こえる。
次々痛みが襲ってくる。
「いやっ!やめっ!」
足、お腹、背中と傷をつけられる。
「うわああ!!」
最後にはお腹を蹴られ、吹き飛ばされる。
「くっそ…やって、、くれたじゃありませんか、、!」
「雪さんもやってるんだから、私もお役に立たなければ!」
そう言って地面を蹴る、その瞬間、剣が緑の光彩を纏う。
「せりゃあああああああああああ!」
右に左にといるモンスターを倒す。
「はあっはあっ」
「大丈夫!?奏!奏の剣術、かっこよかったよ!」
「ゆき…さん、よかった…」
雪が来た安心感と共に、私は目を閉じた。