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#15
--- ある日の朝 ---
「…なんか懐かしい夢、見たな」
音葉はそう呟きながら、ゆっくりとベッドから体を起こし、部屋を出た。
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「おはようございます、音葉師団長!」
声をかけてきたのは市川だった。
「ん? あぁ、この声は市川か。おはよう。」
「今日は訓練に?」
「はい、亜白隊長みたいに、早く強くなりたいんです!」
市川の目はきらきらと輝いていた。
「そっか、頑張ってね。」
音葉はやわらかく微笑んで、彼を励ました。
そしてその場を後にした。
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「やぁ、音葉ちゃん。今日はなんだか機嫌よさそうやな。」
突然声をかけてきたのは保科だった。
「うん、今日はぐっすり眠れたからね。」
「よかったなぁ。音葉ちゃん、いつもはあんまり寝てなかったって言ってたから、安心したで」
「うん。だから、今日はちょっと気分がいいの。」
音葉はそう言って、いつのの立ち位置へと向かっていった。
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「そういえば、保科。」
音葉が保科に声をかけた。
「ん? どないしたんや?」
「…今週末、6番隊のところに行ってくる。」
「おお、行ってらっしゃ…ってそこ、兄貴がいるところやんけ!」
保科はそう言った
「うん何か悪くて」
と音葉は保科の方を見てつぶやいた
終