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幸せで、愛おしい。
軽い人物設定。
⚪︎五条悟
呪術高専3年 特級術師
夏油、家入を信愛し、依存している。
幼少期から名家の息子として育った為、愛情を知らなかった。
⚪︎夏油傑
呪術高専3年 特級術師
五条、家入を絶愛し、依存している。
五条と家入を自分に依存させた。
⚪︎家入硝子
呪術高専3年 反転術式保持術師
五条、夏油を深愛し、依存している。
二人を愛すると共に、自らの身を尽くす覚悟を持っている。
※星槳体護衛任務無し 故 夏油not離反if
家入 side
今まで私は、不安とか心配とかそう言った類のものには一切の関わりが無かった。
人より楽観的で客観的。冷静な判断を褒められることも少なく無かった。
でも最近、不安に思う事が増えたと思う。
「…ねえ、五条、夏油。」
「んあ?んだよしょーこ。」
「どうしたんだい、硝子。」
名前を呼ぶとそう返ってくる声が、今のこの時間が堪らなく愛おしい。
消毒液の匂いが充満する医務室で二人の手当てをする。
毎日の様に任務以外でのかすり傷をつけて帰ってくる|二人《五条と夏油》だが、稀に特級任務でボロボロになって帰ってくる。
そんな姿を見ると、毎回の息が止まるかの様に苦しい思いをしながら傷を治す。
それでも生きていることが嬉しくて、ただただ温もりに安心した。
「私さ、本当にアンタ達の事が好きなの。大切で、失いたく無くて、任務に行ってる二人を待ってる時間が不安で、帰ってきたら安心して。それでも怪我してたり血まみれだったり、毎回心臓が止まるかもってくらい怖くて。」
俯いてぽつりぽつりと話すと、静かに聞いてくれる。
優しいんだ、物凄く。そういう所が好きで、大好きで堪らない。
「そりゃ、戦えないよ…私は戦場において無力で、足手纏いだって分かってる。それでも側に居たい、傷付く前に助けたい、ボロボロな姿は見たく無いって…思うの。」
静かに、静かに告げる。
そのまま空気に溶けて行きそうで、ちゃんと気持ちが伝わっているのか分からなくて、手当てする手を止めて床に目を落とした。
ふわりと、頭に優しくて暖かいものが乗せられて、撫でられている事に気付いた。
「硝子は、色々考えてくれて居たんだね。気付かなくてごめん、ありがとう。」
夏油がそう言って頭を撫でながら、もっと甘やかせばよかったね、なんて困った様に微笑んでいた。
「なあしょーこ。俺はお前の事足手纏いとか思った事ねーし、怪我治してくれんのもマジで嬉しい。勿論術師的な効率の話じゃ無くて、俺らの怪我見たく無いって無理してでも全治させようとしてくれんのが。」
無理はしてほしく無いけどな、と付け加えられて頬を撫でられた。
ああ、濡れている。泣いているんだと自覚した頃にはもう止まらなかった。
「ぅ……っ、あぁぁ…泣」
タガが外れたかの様に涙を流し、二人の体に自分を隠した。
五条が正面から抱きしめてくれて、夏油が撫でてくれる。
暖かくて、生きてるんだって分かって、安心した。
「いつも待っててくれてありがとう、私達も硝子が大好きだよ。」
「しょーこに心配掛けないくらい強くなるから、待ってて…大好きだからさ、悲しそうなとこ見たくない。」
聞こえてても返事ができなかった。精一杯頷いて、二人に力一杯抱きついた。
私も大好きって、ありがとうって、伝わるように。
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夏油 side
「眠った…かな?」
愛する硝子の頭を撫でながら、呼吸がゆっくりと安定していることを確認し安堵した。
「ベッドに寝かせたほうがいいよな…この体制じゃ身体痛くなるし。」
「そうだね、問題は硝子が離してくれるかだけど…」
その心配は的中。硝子は悟の服を小さく、でも力強く握っていた。
まるで、離れないで、側に居て…なんて言っているかのように。
「一旦悟の部屋へ行こうか。」
そう言い立ち上がった。
…否、立ち上がろうとしたが、小さく愛おしい力によって阻まれた。
「げとぉ、いかないで…ちかくがいい。」
うるうると泣きそうな寝ぼけ眼でそんなことを言われたのだから、従うほかないだろう。
悟は至近距離で流れ弾を喰らって悶えている。
「…しょーこごめんな、揺れるぞ。」
悟がそう呟いて硝子を抱き上げ、寮へ向かったので、私も硝子の手を服から剥がし、手に握り直してから後を続いた。
「んふふ…ありゃと、さとる、すぐる。」
部屋に着いてベッドに降ろそうとすると、私達から手を離さないままそう言い、こてんと眠ってしまった。
可愛すぎる生き物に悶え、ぶつけようのない大きな愛を起きた君にいくらでも伝えようと決めて、無駄に大きな悟のベッドに寝転んだ。
「ねえ俺のベッドなんだけど。」
「生憎ベッドに寝ている私達の天使が離してくれないものでね。このまま寝てしまおうかと。」
悟も寝るかい?なんて誘えば間髪入れずにうん、と素直な返事が返って来た。
身を寄せ合い、暖かく幸せな空間。心が落ち着く。そのまま三人で眠りに落ちた。
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五条 side
隣で誰かがもぞもぞと動いているのに気が付いて、沈んでいた意識が浮上した。
ああ、寝てたのかと理解した後、突如として頬に触れた柔らかい感触に思わず固まった。
「…ふふ、ありがと二人とも。あいしてるよ。」
そう呟いてはキッチンへ歩いて行く俺達の天使に悶えていると、向かいから小さく溜息が聞こえた。
お前も同じ気持ちなんだろう、と互いに目を合わせて心を一つにした。
(|俺ら《私達》の嫁世界一|可愛くね《可愛くないかい》??)
少しして鼻歌と共に火を使う音がする。
窓の外を見ると日が登っていた為、今は朝なんだろう。
そのまま何もせず帰ったって良かったのに、俺の部屋で三人分の朝食を作っている硝子にどうしようもない愛おしさが込み上げる。
「…しょーこおはよ、何作ってんの?」
「朝ごはん。スクランブルエッグとトーストね。」
五条のは砂糖まぶして焼いてる、なんて微笑む硝子は誰よりも綺麗で、暖かい。
「二人ともおはよう。朝ごはん作ってくれてるんだよね、ありがとう硝子。」
「んーん、昨日は私が助けて貰ったしね。」
普段朝食を取らない硝子が、少し危うくも俺達の為に一生懸命作ってくれていることに幸福感を覚え、日頃の感謝や愛おしさが限界を迎えた。
「…しょーこいつもありがと、愛してる、ほんとに。」
「え、なに急にっ火使ってるから危ないっ…」
そう言いつつも瞬時に火を消してくれた硝子に、素直じゃないな…なんて思いながら抱きしめる。
「悟ばかりずるいよ、私も硝子を愛しているさ。」
俺と硝子を一緒に抱きしめてくる傑。硝子の顔は真っ赤になっていた。
「…朝ごはん食べろ、先に。」
ぶっきらぼうに言った照れ隠しに笑いつつ、勿論、と言い愛の込もった朝食を食べようと準備をする。
日頃の感謝や愛を伝えるのは、また後でで良いだろう。
※ 読まなくても大丈夫です
初小説、いかがでしたでしょうか。
どうにも思ったように言語化できず難しいなあと思いながら書いていました。
私は家入硝子さんが大好きで、三人で楽しそうにしている所を一生眺めていたいという平和主義者オタクなんですけれども、原作読んでるとつらいなあ、涙が溢れ出るなあと思いながら創作してます。
個人的解釈としては、硝子さんは自分の本当の想いは完全に隠せちゃうタイプなのかなと思っていてですね。夏油くんがにこやかに笑っている所に若干の違和感を感じるのは何かを隠しているサインだけど、硝子さんは周りから見える所にそういうサインを出したりしない人なのかなって思ってます。
だからこそ周りをよく見ていて、些細な変化にも気が付いて、踏み込みすぎない。そんな出来た人間であれるんじゃないかなと感じます。
それでその‘出来た人間’の自分を見て、後から馬鹿らしいと思ってしまうけど結局明日もそんなことをする。そういう、染み付いてしまった性格を好きになれない硝子さんがいたら私は嬉しいなと。
後半妄想入りましたがまあそんな感じで、自分を好きになれないけど自分を好きになってくれる人が大好きな硝子さんが爆誕ましてですね、こりゃ書くしかねえなと。
そんなこんなで書いたのですがま〜〜〜文字数がすっくねえ。
頑張れば前書きとかに入る文字数で萎えました。もっと書ける時は書けるんだけどな…あれ…?
まあ楽しかったのでOKですね、はい。
もし皆様の暇つぶしのお時間に良い感情を添えられていましたら幸いです。
気ままに投稿していくと思うので気になればたまに覗いてみてください。
きっと二、三ヶ月空いた頃にぽんっと出されてますので。
それではまたどこかで。