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はじめて
まだ一歳にもなっていない小さな弟がベビーベッドで寝ている。
スヤスヤと幸せそうな寝息を鳴らし、ポカポカして温かい雰囲気が少し気持ち悪かった。
私は手に持った熱湯ポットでその小さな弟を何度も殴った。
ゴッゴッと強い音がして隣の部屋に居たお母さんが慌ててやって来た。
「何をやって...?!」
お母さんは見たことの無い表情で私を突き飛ばし弟のもとへ駆け寄ったが弟は血だらけになり死んでいた。
「あ”ぁ!!!”い”や”あ”あ”あ”あ”ぁ”!!!!!!」
お母さんは崩れ座り泣き暴れた。
壊れて、苦しくて、叫ばずには居られないそんな声に胸が痛くなった。
弟が嫌いだったわけじゃない。ちょっとした出来心というか、なんというか。
眼の前の光景に汗が止まらない。はじめての感覚だ。