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スパイリーマンのモーニングルーティン#2
Numa Goshiki
ワシ、普通の飛行機に乗りたい六十四歳。
組織の飛行機というのは、特別感がない。
いいなー。ワシも、普通の飛行機に
乗ってみたい。
パイロットはもちろんワシ。
組織の力はすごい。諸国に最短ルートで
行くことができる。たまに空軍から攻撃を
喰らうこともあるけど。
おっと。そんなことを考えていたら、見事なフラグ回収。ワシ、天才かもしれない。
飛んでくる弾を避けて、避けて、避ける。
逃げつつ目的地へ向かうというのも、
たまには良いな。ゲームみたいで面白い。
あー、ゲームしたてみたい。
伸びをすると、ゴキゴキと音が鳴った。
「あ゛ー、ついたついた」
最短ルートいえども、到着までに2時間
ほどかかる。空軍に追いかけられたのも
あって、体にくる。目的地からはまだ少し離れているから、ジョギングでもするか。
走ること数十分。
紛争地のど真ん中なだけあり、既にかなりの数の銃口が向けられている。
「手を挙げろ!挙げないのであれば撃つ」
すまないな。君に付き合うと時間がかかる。ダッと踏み出して急所をツン、と。
ドサッと倒れる音がした。よし、次だ。
と、そんな風に数百人をはっ倒して、両軍の本拠地に乗り込み、潰して終了。
無駄な犠牲は0、完璧だ。今回の任務はそんな縛りを設けてみた。服が汚れなくて良い。
さて、ピザ屋さんにでも行くかな。
わかりにくかったらごめんなさい笑