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1話 結婚
「#名前#、話がある。」
お父様に言われ私は席につく。
「一星家の王子と結婚することになってしまった…。」
一星家は確か白髪に虹色のメッシュ、三角のヘアピンを付けた青年じゃ…。
「わ…、たし、お、おとう…、様…。」
私は昔の記憶がフラッシュバックしてきた。男性に殴られて、蹴られて。私は男性
恐怖症なんだ。私はこの病気で目立ってた。男性が近づくと過呼吸になっちゃって。
「一星家の王子様は明日この城に来る。すまないな。」
お父様は目を伏せ謝る。お父様が悪いわけじゃないんだけどなぁ。
「だ…、いじょう…、ぶ、だよ…。」
お父様に心配をかけれないもの。次期女王だよ。これぐらい出来なくっちゃ。
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「れる〜、話があるわ」
母様に言われた言葉にれるは驚いた。
「貴方、#苗字#家と結婚しま〜す!」
いやいや待ってや。れる…。ちょっと写真見せてもらうと美しかった。
綺麗に巻かれた白髪のロングヘア、顔から流れる前髪。大きく美しいサファイアの
ような大きく青い瞳。薔薇色の頬、薄ピンクの唇。白い肌。
彼女はどんな女性よりも美しかった。
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れるは翌日目を覚ます。庭の花畑に居る小鳥の囀りが聞こえる。れるは身支度を整え
#苗字#家の姫、#名前#さんと会うための最終確認をする。馬車に乗り込み、馬が
駆け抜けていく。星が輝くトンネルを潜る。ちゃんと上手く出来るんだろうか。
少し心配をしている。
「母様…。れるはっ…。ちゃんと」
自分に自身を持ててないから、れるは聞いてしまうんだ。
「れる、」
母様はれるの瞳をまっすぐ捉える。
「自分に自身をもつの。次期国王なの。貴方はね、」
そのあと母様が言ったことにれるは驚く。
「世界一大切な私の息子よ。」
そう言い軽く微笑んでから母様は
「頑張るのよ。貴方はすごいんですもの。」
パチっと茶目っ気たっぷりにウィンクをしてみせる。母様はいつまで経っても
美しい。目を伏せながられるは
「ありがと」
と小声で呟く。それをみた母様は驚く表情を見せたがすぐに微笑み、
「成長したわねぇ〜」
と頭を撫でる。母様に撫でてもらうのも最後となるとこれは悲しいな。城に着く。
「母様、また会える日まで!まっててな!」
れるは最期ぐらい笑顔で別れようと思った。
「ええ!またよ!」
でもれるは母様が言った最後の言葉が分かんなかった。
「またはないの。ごめんね。」
れるは広間に通された。写真通り美しい少女と向かい合わせで座る。紙に名前を
書き渡してきた。れる達は自己紹介をし、この子と二人で過ごすのか。
期待に胸を弾ませながられるはそっとアルバムの一ページを開く。
1092文字!
東日本大震災で被害を受けた方、そして家族や大切な人を失った方、心から
お悔やみ申し上げます。震災などで命を落とす方が減りますように。