公開中
エルフの姉妹
明るい、姉さんが操っているであろう月と星が輝いていた。
さっきみたいに飛んでると、また敵が飛び出してくる。
「自分はメロ・アスメル。お手合わせ願うわ!」
「お、お姉ちゃんっ、叶うわけないよっ…」
耳がとんがった、色白の姉妹。
「姉妹対決ってわけね。いいじゃない」
「ちょっ、姉さん。いくら弱めの姉妹だからって…」
あーあ、メロも姉さんも、挑発されてバチバチじゃん。わたしとメル、めっちゃ困ってるのに。
「後悔はしない主義よ。それはメルも同じ」
「あら、そうなの。後悔はしないで?でも反省はしなくちゃよ。さ、サニー、行くわよ」
「えっ!?あ、うん…」
ってか、姉さんやる気凄すぎ…
「星符『ミッドナイト__」
「おらっ!」
「きゃあっ!!」
ぐわああん、とメロの手が飛んでくる。
彼女の能力は手足を自由に動かす程度の能力。秘技は習得していないけど、体術は十二分、いや、十九分にあるのだ。
「え〜、お姉ちゃん、やめてよ!…もうカンでいっちゃうね?勘符『インスティンクル・アサルト』!」
「あっ!?天符『天象の吟遊詩人 守護の竜巻』!!」
メルの能力は勘がよく当たる程度の能力。…よく当たる?
勘だけをもとに素早く攻撃してくる。これじゃあ、バリアも低火力だから無理。
早く始末しなきゃ!!
「天符『天象の吟遊詩人 轟く稲光』!」
「あ゙っ!?きゃあああっ!」
なんとか雷攻撃で倒した…
「星符『夜空の魔法姫 スター・サファイア・アタック』!」
「ふんっ、そんなんじゃへこたれないわよ!」
「きゃあああっ!!」
「姉さん!!」
メロのパンチで姉さんがっ…!
「天符『天象の吟遊詩人 轟く雷光稲光』!!!」
「ああああっ!?」
よし、なんとか撃退っと…
「ふ〜。疲れた疲れた」
「姉さん!どう?すごかったでしょ!?」
「はいはい。というか、この異変の犯人、分かるわよね?」
「え?」
ったく、姉さんは素直じゃないなあ。素直に「頑張ったね〜」って言ったらいいのに。
「欲賀みつ。彼女こそが、異変の犯人なのよ」
「…誰?」
「え?知らないの?」
ぜんっぜん知らない。
「ぷっ、知らないなんて〜!」
「ひっ、酷いってば、姉さんッ!」