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    花と骨が、
    
    
        (●╹◡╹)ゞピシッ
    
    
    「ん、ふッ……あ“、ん…っ」
 ぐちゅぐちゅといやらしい水音が、静まり返った部屋に響く。
 俺の目の前で、顔を赤らめてるこの花はフラウィ。先代のSLR(セーブ、ロード、リセットの略である)権保持者で、何回も何回もリセットを繰り返していた野郎だ。
「さ、んず、っ…?」
 生理的なものか、少し潤んだ瞳でフラウィは俺を見上げた。その姿が、なんともいじらしくてそそられる。
「ッハ、言い様だな?」
 互いの口元を繋ぐ銀糸が、てらてらと煌めく。
「てか急にキスしてきてなに?バカなの?」
 なんかケチャップの味がするし…とフラウィは口元をツタで器用に拭った。
「さぁ、なんでだろうな」
 当ててみろよ、この世界の何もかもを、知り尽くしたんだろ?
「知るかよばーか。そもそも、“あの後“の世界のことなんか、知るわけないだろ」
 口を尖らせながら、フラウィはそう悪態をついた。
「まァ、そーだよなぁ…」
 ここが、子供改めフリスクがみんな救った、幸せな世界。最高のハッピーエンドのその先で、なんの脅威もない。まさに夢のような世界。
 俺ももう時間の巻き戻りを気にしなくていいし、何かに没頭することができる。もう、諦めなくていい。……ま、ついてしまった諦め癖とサボり癖はしばらく治りそうもないけどな。
 話が逸れた。
 つまり、この世界はフラウィがたどり着けなかったエンディングなのだ。
「……きっと、ぼくじゃこのエンディングには辿り着けなかっただろうね」
 フラウィは上を見上げた。空は憎らしいほどの晴天。地下では滅多に拝めなかった御天道様が、今では毎日目にするようになった。
「あぁ、そうだな」
「全部、アイツの、フリスクのおかげだよ」
「…そう、だな」
 みんな救ってしまうなんて、誰が考えただろうか。
 アイツがいなければ、こんな花を好きになるなんて思いもしなかっただろう。
「…………あーもー!めんどくさ!ぼくもう行くから!じゃあね!」
 沈黙が耐えきれなくなったのか、フラウィはそう叫ぶと、土の中に潜ってしまった。
「…あーあ」
 また伝え損ねちまったな。
 俺もお前も、互いがなきゃ、|こんな《happy endの》世界で、生きられないっていうのに。
    
        なんか、当初書いてたとものと全然違うふうになっちゃったけど……
 サンズはまた世界が巻き戻るかもしれないという不安に衝動的に駆られていて、フラウィはなんか…ソウルがないから定期的に魔力供給(最初のキス)がないと死ぬ的な…???何言ってんだ???
 というか最初に挙げる小説コレ…w