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見承認愛相
妹が生まれた。
母が私を見てくれなくなった。
見て、私を見て、?
私が泣く
「うるさい」
妹が泣く
「どうしたの?」
.............................何だこれは。
私の方が凄くて可愛くて偉くて、、それで、....。
皆ひどいよね。もっと私を見て欲しいのに。
目線を、合わせて欲しい、の、に。
母を殺した。妹も殺した。ニュースになった。
皆私を見てくれた。でも足りなかった。
殺さなきゃ良かった。
私は少年院に行くことになった。
ゆかりという同い年の子と、同じ檻の中で過ごすことになった。
「ねぇ、あなたは何を犯してここに来たの?」
ゆかりがニヤニヤしながら聞いてきた。
「母と妹を殺した」
「後悔してる?」
「...ちょっとは、ね」
ゆかりは鼻で笑った。
「何?」
私は少しムカついて強気でそう言った。
「いいや、何でもwキミ面白いね、なんで殺したの?」
「殺したら誰かが私を見てくれると思った。でも、誰でもいいんじゃ無かった。私は、母に私を見てほしかった、。」
「そっかぁ、私はキミを見ているけどね、母じゃなきゃやなんだ」
ゆかりのその発言に私はぽかんとしてしまった。
そんな私をゆかりが抱きしめた。
「、え?」
わけが分からなかったが、ゆかりから離れようなど思わなかった。
ゆかりは私を抱きしめならが耳元で囁いた。
「全部忘れな」
私はその発言の何が気に食わなかったのか、
パンツの中に隠していたコンパクトナイフでゆかりの首を刺した。
ゆかりが倒れた。
「私のこと見てないでしょう、私をわかってないんだから。」
私は一言吐いて、目を瞑った。