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当たり前のとある日常 最終回
当たり前のとある日常【当たり前】
帰り道。
人気が少ない廊下を一人で歩く。一人で。決して悲しくはなかった。
それに、朝より足取りが軽いのも当たり前だった。
階段を音を立てないように下りてゆく。部活もないから、皆帰るのが早い。
3階に私の教室がある、ということもあるが、何分かかっているの?
というほど、ゆっくりゆっくり下りてゆく。
|先生たち《アイツら》のキーボード音だけ残った玄関は、
静かで、涼しくてとても心地よい。
ゆっくり上履きを脱ぎ、きれいに揃えながら靴箱に入れた。
そして、半年以上履いている黒のスニーカーを手に取った。
毎週洗っているから綺麗だな、と心の中で自慢げに言う。
外を見ると、どんより雨模様。それも悪くない。
自転車置き場まで、早歩きで急いで屋根に入る。
自分の自転車まで着くと、隣にはもう誰もいなかった。
鍵を取り出し鍵穴にさす。
--- カシャン_ ---
この音は当たり前のように聞いている。
今日も雨が降っていた。カッパを着る。凄く面倒くさかった。
楽しくカッパを着るなんてことは今後あるのだろうかと思うほどだ。
かっぱを着ていよいよ学校とおさらばだ。自転車を漕ぐ速さは、至って普通。
陽キャの方たちと会わないように静かに帰る。
家が見えてきた。
何も変わらないいつもの家だ。そして、自転車の鍵を抜く。
カッパを脱がずに玄関の前に立つ。ドアを開けた。
--- なにもかもが変わらない毎日を今日も明日も。 ---
[あとがき]
―ーーーーーー
これまで見てくださっためっちゃ少ない方(は?)
ありがとうございました!!
最後はすこーしだけ「はてな」要素を足したつもりです♪
解説をしますと、ループしてるって感じですっ(?)
それに気づいてしまった女子中学生っていう感じになっちゃいましたw
これでとりあえず完結です!
ありがとうございました〜