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風導管
零「い…痛い…」
穴に落ちた甲斐があった…のか?
スマホは私の手に握られている
零「え…誰かいますか?」
ここは…ダクト…みたいだ
だから風が穴へ吹いていたのか
とりあえずスマホを開く
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<「え…っと、スマホを取りに…穴に入りました。いや正確には穴に飛び込みました」
「何を四天王w」>
「え…管理人さん…どうするんですか?」>
<「いや…そりゃぁ何も考えてませんよ」
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何をする…穴は空いているが登れそうな高さではない
前にはダクトの道
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<「穴は登れなさそうなんで前のダクトの道に進みます」
「おぉ…乙」>
「えぇ!管理人さん死ぬやん」>
「乙とか最低だろ。せめて管理人を助けようぜ」>
「どうやってだよ…」>
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タッタッタッ…
零「静かすぎて逆に怖い…」
タッタッタッ
タッタッタッ
タッタッタッ
コツコツコツ…
零「え…」
明らかに私の足音じゃない…
かいぶ…いやここは人だと信じたい
コツコツコツ…
零「近づいて来てる…」
ドクドクドクドク
心臓が死んでしまうんじゃないかと言うぐらい速く弾んでいる…
コツ…
零「っ…!」
道の角には…なんだ?
…人形…いや…人形???
赤い綺麗な靴を履いた女の子の人形がまっすぐ立っている
でも…なぜか…
足首から下が…
**`無い`**
じゃあ何でこの人形は立ててい…
零「きゃああああああああああああああああ!」
考えることをやめた
なぜならゾッとした…いや…それ以上になぜか死という字がフッっと出てきたからだ
気づいたら走っていた
零「はぁ…はぁ…はぁ…」
光が見える
窓から
ガチャガチャ…
焦りすぎて逆に開かない
一旦落ち着いてゆっくりドアノブを回した
ギイィィィ
年季が入っているのだろうか
凄い音を鳴らして動いた
?「…!」
零「…え!人が…」
1…2…3人も人がいる
?「やぁ。君も迷い込んだのかい?」
零「あ…はい」
普通に返事をしてしまったがこれは本当に人なのだろうか
?「急に話してしまってですまないね。私達は君に危害を加えるつもりは一切ない。むしろ協力したい」
零「…はい?」
?「まぁこの椅子に腰をかけてゆっくり話そうか」
<「」
「」>