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Different world
「?、此処はどこだ?」
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状況を説明しよう
学校の帰り
↓
時間確認をしようとスマホを見る
↓
知らないアプリ ナニコレ 開く
↓
スマホめっちゃ光る
↓
気がつくと知らない場所 ココドコ
↑イマココ
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完全に知らない場所だ。薄暗い、ちょっと地面湿ってるってことは屋外ってことか?ダンションみたい。
「制服汚れちゃったなぁ」
ブレザーとスラックスがちょっと湿ってる。どこか分からないし、ひとまず移動して人を探すことにする。
暫く進むと人影っぽいのがいる。もしかしてここって人がいるっぽい?
「あのっすみませーん此処はどこでs」
近づきながら話しかけてみると
『アアバ?』(どうしたの?)
《《人じゃない!》》
人の形をしたぬいぐるみみたいな、どことなく何かに似ているような気がするが人間じゃなさそうだった。
「ヒィッすっすみませんでした!」
身の危険を感じる。こうなれば全力疾走で逃げるしかない。
『ギヴギァギ』(まってよー)
「追いかけてくるじゃーん。来んじゃねぇぞ、っていゃー」
すげー追いかけて来んじゃん。これ、もしかしなくても死ぬやん。
そもそも帰宅部なんだけど、終礼終われば速攻帰るけれど、運動部じゃないからさぁ、運動得意じゃないから!マジで!
走る 走る 走る。
「此処どこまで続いてんの?」
同じような道が続いている。体力はそろそろ限界に近い。振り向くと化け物はおらずどうやら逃げ切ったようだった。
「そういえばスマホ……」
手にしっかり握ってたわ、よかったぁ。
しかし電波が届いてないから助けを呼べない。ポケットにしまう 諦めよう。
最終手段のこれを使うしかないか。
スゥッ
「たぁーすぅーけぇーてぇー!誰ぁかぁー」
「だぁーれぇーかぁーいーまぁーせぇーんーかぁー?!」
大声で叫ぶ。それが最終手段。叫んでも誰も来ないか。さっきの化け物がやってきたらどうしよう……
その時、
「おー大丈夫か?」
「大丈夫に見えますか?この状況……って人がいた。」
どこからか現れたのか僕よりも少し年上位? のロングコートを着た男の人がいた。人がいて一安心。
「人をバケモン扱いすんなし。で?どうした?」
「化け物に追われてて」
「化け物ってあれか?」
指を指した方向にはさっきの化け物。
『アアバ?ガヴアバ?』(どうしたの?大丈夫?)
「ヒェッそうですアレです。」
びっくりして後ずさる。
「あー大丈夫大丈夫、アレは僕のお友達。化け物って言わないであげてほしいな」
ニッコリしながら男の人はそう言った。
「友達?friend?」
聞き間違えたのかと思って聞き返す。
「そうそう友達、friend。あー、びっくりさせちゃった?」
どうやら男の人のお友達らしい。大丈夫なのだろうか。ぶっちゃけ怖いんだけど。
「びっくりしたって騒ぎじゃないでしょう!?」
「ごめんね。でこんなところで何をしてるのかな?」
これまでの出来事を事細かく説明していく。
「スマホに知らないアプリがあってそれを開いたらここに来てしまって、この有り様です。」
「まぁー大変だったね、大丈夫!ちょっとスマホ貸してごらん」
知らない人にスマホを貸すのは躊躇するけどこの状況下だ、仕方ないと思いながらスマホを貸した。
「見ててね、これをこうすると」
男の人がスマホを操作してさっきのアプリを開いた。とあるボタンをタップして
「光った」
スマホが返される。
「ヨシッ これで元の世界に帰れるよ。あと、これ」
男の人はメモ帳を一枚ちぎってペンで
サラサラッと何か書きなぐって紙切れを手渡してきた。
達筆な字で
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カフェ『トリミア』
○○市□□町△△ー△
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なんかどっかでそんな感じの名前の看板をみたことがあるような?
「ありがとうございます」
紙切れをポケットにしまう。
「いーのいーの、じゃあね」
「? ところであなたは何者ですか。」
「カフェのオーナーやってるけど。それ以上は知らなくてもいいと思うけどなー」
彼は微笑みながらそう言った。
その時、スマホがものすごく光って僕は目を閉じた。
「またどこかで会えるといいね」
そう男の人が言っていたのには気づくことができなかった。
「さてと、さっきの続きでもしますかね。いこうか」
『ギャガギヴ!』(そうだね!)
男の人は双剣を構えてどこかへと駆けていった。
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ガダッ
「ん~?戻って来たのか」
空を見上げると日が暮れかけていた。つまり夕方。スマホ片手に呆然と突っ立ってた、ってことか? 制服汚れてるしポケットにさっきの紙切れ。さっきの事は現実で起こった出来事だったのだろうか? よく分からない。
とりあえず家に帰るか。制服汚した事とこんなに遅くなった言い訳考えないとな~
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この時、僕は普段の日常がことごとく崩れ去ることをまだ知らなかった。
一度没にしたやつを少し改変しました。いつまでたっても小説の内容はカオスなものばかり。どうすればいいのでしょうね。
読まなくてもいい設定集
主人公君
スマホに入ってた知らないアプリのせいでとんでもないことに巻き込まれた人。高校生くらい。
化け物君
何も悪いことしてない。いろいろと気遣ってくれた心優しい化け物。
人間語は分かるけど喋れない。
謎の人
おそらくカフェのマスターみたいな人だと思われる。実は主人公の8歳上。化け物君の言ってることが分かる