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四日目の朝・3(ネタバレ)
監督生(妖狐)
『エペルは本物の占い師。ウソはつかないやつがここまで生き残って、役職の内訳を公開してくれた』
デュース(妖狐)
『ありがたいな』
監督生(妖狐)
『うん。おかげで……三人目の人狼がわかったよ!』
デュース(妖狐)
『えっ!? そうなのか!?』
監督生(妖狐)
『エペルが本物だとわかってる、僕たち妖狐視点でね』
デュース(妖狐)
『なんでわかったんだ……いや! 考えさせてくれ!』
監督生(妖狐)
『どうぞ』
デュース(妖狐)
『……』
監督生(妖狐)
『考え方もわからないのに、やみくもに考えるだけじゃ意味がないよ』
デュース(妖狐)
『こういうときの考え方を教えてくれ……』
監督生(妖狐)
『まず、エペル視点の役職内訳と、僕たち妖狐視点の内訳をすり合わせて』
デュース(妖狐)
『えーと……』
監督生(妖狐)
『本物の占い師視点をもとに、妖狐視点の情報を当てはめていこう』
デュース(妖狐)
『占い師はエペルで確定のやつだよな。……妖狐は僕たちで確定……村人と狩人と妖狐の六枠は五枠に減って……』
監督生(妖狐)
『六枠から五枠に減るのなら、『or???』もそのぶんいらなくなる場合があるよ』
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・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウスor??? ←
・妖狐(一人)
デュース&監督生
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デュース(妖狐)
『そうだった。村人と狩人で、『or???』が一つずつ残ってるが……どっちを一つ減らせばいいんだろう?』
監督生(妖狐)
『今回は減るどころか、全部なくなる』
デュース(妖狐)
『全部!? 選択肢が減ったのは一つなのに?』
監督生(妖狐)
『五枠が、同じ五択で埋まってて、なおかつ他のところにその五択のどれかが一つもなければ、その選択肢の『or???』はもういらない』
デュース(妖狐)
『……あ』
監督生(妖狐)
『さ、できた?』
デュース(妖狐)
『あ……ああ。これでいいのか?』
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【現在の役職一覧(デュース&監督生視点)】
・村人(四人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・占い師(一人)
エペル
・狩人(一人)
レオナorヴィルorセベクorジャックorマレウス
・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
???
・狂人(一人)
オルトorエース
・妖狐(一人)
デュース&監督生
・役職不明
リリア
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監督生(妖狐)
『うん。これで三人目の人狼は、もうわかるよ』
デュース(妖狐)
『これでか……? もう埋めようがないぞ』
監督生(妖狐)
『埋まるよ。だって、役職不明の人が一人だけ残ってるじゃん』
デュース(妖狐)
『ヴァンルージュ先輩だな』
監督生(妖狐)
『『???』も、一つだけ残ってるね』
デュース(妖狐)
『……あ!』
監督生(妖狐)
『オルトが言ってくれたじゃん。これはロジックパズルだって。パズルは自分で動かさないと、いつまで経っても完成しないよ!』
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・人狼(三人)
ケイト
オルトorエース
リリア
・役職不明
なし
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デュース(妖狐)
『あああああ……!!』
監督生(妖狐)
『三人目の人狼は、リリア先輩だったんだよ』
デュース(妖狐)
『どうしてずっと『役職不明は動かしてはいけない』って思い込んでいたんだろう……!』
監督生(妖狐)
『確定してる自分か、本物の占い師か霊媒師に調べてもらわないと、勝手に動かしたらダメって思っちゃうよね。気持ちはわかる』
デュース(妖狐)
『こうやってハマるとすごく気持ちいいな!!』
監督生(妖狐)
『うん! 生き残ってるジャックとツノ太郎が、村人か狩人のどっちかってのも判明したしね!』
デュース(妖狐)
『あとはどうやって、ヴァンルージュ先輩が人狼だって、みんなに伝えれるかだが……』
監督生(妖狐)
『つねに中立でいて、なおかつみんなに愛想がいいリリア先輩にヘイトを向けさせるのは……』
デュース(妖狐)
『すごく難しいな……』
監督生(妖狐)
『だからみんなもリリア先輩を占ってこなかったんだろうね』
デュース(妖狐)
『エペルに占ってもらいたいな。そしたらみんなヴァンルージュ先輩に注目してくれるのに』
監督生(妖狐)
『まだエペルが占ってないのは、僕たちと、リリア先輩の二人だけ。僕たちを占う気をなくせば……消去法で、リリア先輩を占ってくれるはず。だったら……僕たちが村人陣営だと思わせればいいんだ』
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監督生(妖狐)
「僕……エペルを信じてみようかな」
エペル(占い師)
「監督生さん! それ本当!?」
監督生(妖狐)
「うん。これ見て改めて思ったんだ。こんなに情報を出せているのが本物だったら、嬉しいなって」
オルト(狂人)
「嬉しいって思うのはいいことだけど、それだけで信じるのは危ないと思うよ!」
監督生(妖狐)
「どうせ本物が誰かわかんないのなら、僕は信じたいほうを信じる」
エペル(占い師)
「監督生サン……!」
ルーク(霊媒師)
「三人の視点を見たところ、誰も占いは破綻していないね。これ以上はロジックでは解けないとなると……信用勝負になる」
エース(人狼)
「え、じゃあ投票先も占う先も、指定せずに自由になるんすか?」
ルーク(霊媒師)
「そうだね……。占う先は、いつもどおり占い師たちに任せよう。でも今回は、占う先を私たちに宣言してほしい」
エペル(占い師)
「どうしてですか?」
ルーク(霊媒師)
「妖狐を占ったのか、見極めたいからさ! 夜に二人死んだ場合、一人は確実に妖狐だからね」
デュース(妖狐)
「二人死ぬことがあるんですか!?」
監督生(妖狐)
「あるよ。妖狐が占われて死んだ一人と、ふつうに人狼にやられた一人で、合計二人。これなら一人は確実に妖狐になる」
デュース(妖狐)
「そうだったのか……ん? いままで二人死んでこなかったが、まだ妖狐は生きてることになるのか?」
監督生(妖狐)
「妖狐が占われて死んだ一方で、人狼に襲われたけど狩人に守られて無事な人がいたら、妖狐一人だけが死ぬね」
ジャック(狩人)
「占い師に占われて死んだあとに、その妖狐の死体に人狼が襲おうとして空振りした。っていうパターンもあるな。これなら狩人が生きてなくても、妖狐だけが死ぬ」
オルト(狂人)
「だけど二人死ぬパターンなら、占い師は死んだ二人のうち一人は必ず占ってるね」
リリア(人狼)
「二人死んだのに、そのどっちも占わなかった占い師はウソつき! 確実に偽物になるのか!」
ルーク(霊媒師)
「マーベラス! そのとおりさ!」
マレウス(村人)
「なるほど。夜にやられたやつを知った直後に、そいつを占ったとウソをつかれるのを防ぐわけか」
エース(人狼)
「占い先を宣言したのに、本当は全然違うやつを占いました。なんてしたら、それこそ処刑一直線レベルで怪しいわな。これは適当なやつを占えねえぞ」
オルト(狂人)
「うーん。僕は……誰も占ってこなかったリリア・ヴァンルージュさんにしようかな」
エペル(占い師)
「僕もそうする。デュースクンと監督生サンは僕を信じてくれたんだ。僕も二人が村人陣営だと信じたい」
リリア(人狼)
「ついにわしが来たか。しかも二人から!」
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監督生(妖狐)
『よし! これでエペルは人狼のリリア先輩を占ってくれる!』
デュース(妖狐)
『やったな!』
監督生(妖狐)
『さてと、エースは誰を占うつもりなんだろ』