公開中
第3前線異常あり
おーのの
「今から作戦説明をする」
隊長は顔をこわばらせていった。
立ち入り禁止ゾーンc3で未確認巨第生物の存在が確認されて2年、未確認巨大生物の活動が活発になってから半年の時が過ぎた。今までに9人の犠牲が確認されていて,もしかしたら俺たちもこの中の1人になるかもしれない。
「今回は非常事態だ,全武器の使用を認める。なお,ゾーンc3内部には人体に悪影響を与えるガスが蔓延している。そのためガスマスク,酸素ボンベを装備しての探索となる。」
隊長は続ける。
「酸素ボンベの酸素が切れる,などの非常事態になったら元も子もない。探索は20分間となる。それと,これを肌身離さず持っておけ。」
そう言いながら,小さい端末を見せて、こういった。
「これは有毒ガスの濃度を計測する計測器だ。値が500を超えたら即撤退だ。それでは準備を始めろ。解散。」
「なあ、本当に大丈夫なのか?」
部隊で知り合った木村は言う。
「さあな,でもやるしか無いだろ」
俺は無関心そうに返事をしたが、本当のことを言うと俺も同感だ。更衣室には硬い空気が流れていて,皆も同じなんだと思いながら準備を進める。
「それにしても重いな」
木村に話しかける。
「ああ、これだけ重い装備じゃいけないってことは何かあるのかもな」
木村がニヤニヤしながら言った。
空気と装備の重さが作戦への不安を掻き立てる。それを押し◯すように俺は駆け足で集合場所へと向かった。
「全員揃ったな。0500に降下予定だ。あとは副隊長,頼む。」
「これから、作戦時のペアを発表します。ペア1は新島、酒井、ペア2は狭山、伊藤です。」
「よろしくな」
伊藤に言われた。
0500“降下時間”
「c3上空到着、降下を開始する。狭山、伊藤ペアが降下後,タイマーをスタートする。今回の任務はあくまで行方不明者の捜索だ。だが何かあったときは全武器の使用を厭わない。くれぐれもお前たちが行方不明者にならないようにな。」
隊長はジョークのつもりで言ったのかもしれないが、誰も笑えなかった。
「それでは降下を開始する」
“c3内部”
「なんだこれ」
c3内部はぐちゃぐちゃになっていて、動物の亡骸?のようなものも転がっている。伊藤の方を見ると、瓦礫や大きな穴がある。
「隊長、第3前線につきました。」
「わかった,内部はどうなっている」
「瓦礫や動物の亡骸が散乱していて、とても生きた人間などいなさそうです。」
「そうか、わかった。捜索を続けろ」
「なあ,酸素は大丈夫なのか?」
不安そうな顔をして伊藤はいった。
「急がないとな」
しばらく進むと、やけに綺麗な場所に辿り着いた。やけに壁が湿っている。壁に気を取られていると、急に地面が揺れ始めた。
「なあどうなってんだよ」
今にも泣きそうな顔をして伊藤は言う。
「わからない、つかまれ!」
天と地が入れ替わったかのような衝撃と共に天井が落ちてきた。
「大…丈夫か」
「ああ…そっちは」
「とにかく酸素が切れる前に毒性ガスの圏内から出なきゃいけない、いくぞ」
つづく
お読みいただき誠にありがとうございます。
リクエスト待ってます。