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魔力を司る者たち
ここは、いろんな人たちが暮らす神秘の国、「キユリ」。私はそんな国に住む、ユカ。普通の人間じゃない…「魔術師」だったんだ。
…でもキユリでは魔術師は迫害されていた…。
私は今日も同じように家に引きこもっていた。外に出たくない。出れば魔術師だってバレて取り締まられる。
なぜわかるかって?魔術師は目が不思議なんだよ。目が普通の人間よりグル目なのさ。だからすぐバレちゃう。ずっとずっと家に引きこもっていた。別に食事に困ることもない。魔法でなんとかできる。でも…ずっと家に引きこもっていてもつまらなかった。ただ無言の時間が過ぎていく。気づけば寝てたみたい。ノックがするまでぐっすりだった。ノックがアラーム代わりになって私は起きた。バレないようにドアを開けると、いつものやつがいた。
「ユカちゃん!今日もきたよ!」
そう元気に言ったは近くのお屋敷のお嬢様のるまだった。なんで、るまがくるかって?それは恩返しなのさ。
私は昔るまを助けたことがある。それからるまは感謝していつもこっそりきてくれるの。るまのおかけで私は寂しさを紛らすことができた。
「るま、今日は何をしにきたの?」
「あたしの母さん特製パイを半分持ってきたの!はい、どうぞ!」
るまが差し出したのはこんがり焼けたハチミツ色のパイだった。中からふんわり甘い匂いがする。
「どうぞ、お食べ!」
「うん。」
私は一口口に入れた。と、サクッと音がした。そしてりんごとハチミツの混ざった味が口の中に染み込んだ。
「美味しい…」
「でしょ?」
私は夢中になって食べていた。もぐもぐ。もぐもぐ。一口食べればやみつきになる。私はすぐに食べ終えてしまった。
「ふふ。ユカちゃんって面白い!そうそう。そのパイね、作るの意外と簡単なのよ。あたしだって作ってみたけれどかんたんに作れたもの!レシピあげる!」
私はレシピを持って頷いた。けれど作る気なんてないよ。作れないもん。るまは、私よりもすごい。運動もできる、料理もできる。見た目も私みたいなボサボサ黒髪じゃなくて綺麗で整った黄金の髪。完璧な子。
「そうそう。私、最近魔法も練習してる!」
「…何回言えばいいのよ。並の人間は魔法を使いこなせない。使えば力に溺れて死ぬわよ」
私は真面目に突っ込んだ。これをいうのは何回目だろう?
「そっかあ。またね」
るまは楽しそうに帰っていた。私は1人になるとまた寝込んだ。1人でいてもつまんないよ。寝るのが一番。
毛布にくるまりながら考えた。なぜか胸騒ぎがする。。なぜだろう?
私はずっと眠ていった。次に目が覚めたのは次の日だった。お昼ごろから一日寝たきりだったのか。
私がパンをムシャムシャ食べているとドアがノックされた。
「…早いな」
私は不自然に思いながらもドアを開ける。もちろんいるのはるまだ。
「るま、早いね?」
「ふふっ!聞いて!聞いて!あたし、魔法を使えるようになったのよ!」
るまは自慢げにいった。
「あそー」
私はどうでもいい。別にるまが変になったって私の魔力で一発。一旦倒しちゃえばるまは元に戻るはずなのだ。
「いくよー!ユカちゃんみてて!そろえ!」
確かに。るまは誰でもできるっちゃできる魔法を繰り出した。繰り出した途端るまはおかしくなった。案の定、飲み込まれている。
「ウガアアア…」
るまは唸ったけれど私は呆れた。全く、だから言ったのに。私は強い魔力を繰り出し、るまを一発でノックアウトさせた。
「はあ。るま、だから言ったでしょう?」
「…」
なぜかるまから返事がない。私は不穏に思ってるまに手をかけた。
るまはすでに息途絶えていた。
「るま!???」
「…」
自分がバカに感じてきた。
「…るまのばか」
えー。これはとある方のリクエストを採用しました。「バッドエンドを描いてほしい」ということで描いたのですが…。どうですか?絶対思ってたんと違いますよね。ファンタジーになっちゃいました!安心してください!時間があればリアル系も作ります!
33日間限的公開。ふわふわ鱈メーカー仕様させていただきました!2人のキャラデザでございます。
ユカ https://firealpaca.com/get/LGOcg2Ib
るま https://firealpaca.com/get/HkcXP5kq