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君が死にたいと言うから…《2話》
初心者が書いたので温かい目で見てください。
なんか短編なのに短編じゃなかったねw
編集しました!
ララの本音とか入ってて病み要素ありなので苦手な人は退出した方がいいかも?
自己判断で。
《流莉が死ぬまであと14日》
今日は土曜日。
だが文化祭があるので学校に行かねばならない。
家の前集合である。
集合といっても家がとなりなのでそう急ぐことはない。
でも、待たせるのは彼氏としてどうかと思ったので集合時間の5分前に着いた。
さすがに早く来すぎたかな。とそんなことを考える。
内心だるいと思いながらも、流莉を死ぬまでに楽しませたいからと自分に暗示をかけた。
「おっは!」
流莉だ。
「待った?」
ううん。早く来すぎちゃってさ。と僕が言うと、流莉が笑う。
いつも通りに見える。
もし、僕が1、2年の付き合いだったら気づかなかっただろう。
流莉の笑い方がいつもと違ったことを。
でも、僕はそれには触れずにたわいもない世間話をする。
世間話と言っていいのかもわからないけど。
というか、こうやって流莉と二人で登校するのは何年ぶりだろう。
男女だからかわからないけれど、小学校高学年あたりから疎遠になっていた。
だから、少し嬉しい…?
ん?ちょっと待て流莉のことを考えすぎでは?
平常心、平常心と。
「瑠夏?聞いてる?」
「え?あ、今日の文化祭でどんなのがあるかだよね?」と聞くと、
「やっぱり聞いてなかった!」と、口を尖らせる。
と、不穏な空気になってしまった。
そんなムードのまま、学校の前に着いた。
すると、流莉が急に「うわぁ。やっぱすごいねーと大きな声をあげた。」
ん?何が?流莉の視線の方を見ると、それはそれは豪華に装飾をまとった校門が見える。
うちの学校の校長が美術の専門学校的なとこを出てて、賞もいくつかとっているからか、毎回張り切っている。
装飾がメインと言っても過言じゃないほどにだ。
「今年もこってるねー」
と僕が言うと、流莉が「これぐらいやんないとねー」と返ってきた。
よかった。怒ってない。
僕は安堵のため息をする。
教室へ行く途中、「私、遅れていくね。」
「クラスの人たちになんか言われるの嫌だし。」
あ、うん。
そして、クラスの教室を開ける。
中には、クラスメイトがたくさん集まっており、流莉と一緒に登校してきたことが一人にでもバレたらクラス中そして、学年中にへと広まってしまう…そんなことを考えていると、
「おはよー。」と、クラスで1,2番目に仲のいい本田が話しかけてきた。
僕もおはよーと返す。
すると、本田が、
「やっぱお前すごいなぁ。クラスのB3の一人の流莉様とあんな恋愛ドラマを繰り広げるなんてよ〜。」とからかいのように言ってきた。
ちなみにB3というのはクラスの三大美女の略で男子達が勝手に呼んでいる。
でも、そんなことが女子にバレたらやばいのでわからないように略している。
ちなみに、残りの二人は泉川雪菜さんと音葉琴音さんだ。
泉川雪那さんはモデルさんのように美しく、音葉琴音さんはアイドルのようにかわいい。
ま、うちの幼なじみには負けるがな。
「いや、こっちも好きで一緒にいるわけじゃないよ?w」
「ほんとか?w 羨ましいもんだぜw」
「ってかお前流莉のこと狙ってんのか?」
「うーん、かわいいけど俺は雪那さん派かなぁ。大人っぽくていいなぁって。」
「雪那さんか…」
正直、雪那さんはかっこいいとは思うがあんまり好印象が持てない。
あまりにもクールすぎるのだ。
僕にだけ当たりが厳しいような気もするが。
すると、先生が入ってきた。
ん?なんかいつもより早くね?
「やべ、俺席戻るわ。」
本田が自席へと戻る。
「はい、みなさん今日は文化祭一日目です。張り切っていきましょう。」
先生が文化祭前の決まり文句的な事を話している。
早く終わらないかな〜。
そう、思っていると不意に後ろから視線を感じた。
たしか後ろの席は…雪那さん。
少し後ろを向いてみると、視線をそらされてしまった。
「おい、四月一日聞いているのか?」
「え?あ、聞いてましたよ。文化祭の話ですよね?」
「そうだ。おまえと如月にかかってるんだからな。」
すると、流莉が、
「え?先生見てないんですか?最終チェックお願いしたはずじゃ」
「あー。すまん、すまん。実は装飾だのなんだのって先生達も忙しくてな、だから今日は少し早めに上がってきたんだ。」
ん?待って、嫌な予感がする。
そして、先生は笑顔でこう言った。
「クラスみんなで見ようと思うんだ!」
やっぱり…フラグ回収早いって。
これは一生の黒歴史になるな。
先生はなんの躊躇もなく、動画をスタートさせた。
あーやめてくれ〜。
自分も一緒には見たくなかった。
流莉と僕がたんたんと演技をしていく。
早く終われ。そう思っていた。
そして、やっと最終シーン。
流莉が本当に愛しているのは僕だと告げるシーン。
あれ、流莉この時指輪なんて付けてたっけ?
疲れてて忘れただけかな?
そして、映画はラストを迎えて終了した。
一応言っておくがほとんど僕と流莉しか映っていないのはクラスの連中が仕込んだことで僕たちがそうしろといったわけじゃない。
👏👏👏
盛大な拍手が鳴った。
先生は、
「結婚式ちゃんと見に行くからな。ちゃんとクラスメイト全員呼ぶんだぞ。」
と、訳の分からないことを言っている。
「あはは…そうですね。」
苦笑して返した。
流莉は顔を真っ赤にしていた。
この先生たまに冗談かそうで無い時があるから心配になる。
結婚式か…
成人するまで流莉が生きてればね…
感想待ってます!
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