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心の在り処 ー15年ごしの出会いー
人物紹介などは、シリーズの説明文読んでね!
1.どうして
俺は、徹。総合病院で精神科医をしている。精神科医というのは、人の心を診る仕事だ。
カルテを確認していると、「水野遥 パワハラに寄る精神的負担から、過呼吸に倒れる。入院したほうがいいとみた」という一連の文章が。
聞いたことある名前だ。いや、聞いたことあるどころじゃない。この15年間、思い出したいような思い出したくないような気持ちが駆け巡っていたその三文字だ。
回診、、だよな。行くしかない。だって、主治医なんだから。あいつを捨ててまで精神科医になったんだから。
「失礼します。」手に汗がじわっと滲んでいる。俺らしくない。
「__はい__」と小さな声が聞こえてくる。そのままドアをガラッと開ける。
ベッドで体育座りをして、外の景色をぼうっと眺めている。俺と顔を合わせたくないとでもいうように
「今日から主治医になりました。徹と申します。」
その瞬間、びぐっとかたが動いた。でも、すぐにその驚きも冷めたのだろう。
「そう。」その一言だけだった。
カウンセリングをして、最後に伝えたいことはあるかって聞いた。すると、かすれた声でいった。
「どうして、どうして、私を捨てたの?」俺は答えられなかった。答えてはいけない気がして。
「それは、、のちのちいいますね」そういって逃げるかのように病室を去った。