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無題-2
⚠️注意⚠️
・アニメ勢は確実にネタバレ
・最新話(128話)までのネタバレを含みます
・ストブリ読んでね
・服装捏造
「レリアン!」
「引っ付くな、リア」
えー、とリアは重力操作で壁に軽く打ち付けられる。
次の瞬間にはもう異能は消えており、ヴィクトリアは軽く首を回したりする。
「表、出るんでしょ?」
「……何故知っているかは、もう聞くだけ無駄だから諦める。だが両手のその荷物はなんだ」
「洋服!」
「は?」
「せっかくの外なんだから、お洒落をしていったらどうだい?」
レリアンは呆れて、もう溜息も出ないようだった。
「……悪くないな」
普段の服装とは、あまり変わらない。
ただ、ヴィクトリアの趣味が所々にちりばめられている。
「似合ってるよ、レリアン」
「ありがとう、とは伝えておこう。弟の代役だから目立ってはいけないがな」
外套を羽織り、帽子を被る。
それは過去、“暗殺王”と呼ばれていたときの外見と酷似していた。
「君は出ないんだな」
「私は戦闘が出来ないからね」
「出来なくはないだろう。その歪んだ性格と言動のせいで幹部候補で長年あり続けているが、過去に君は──」
「レリアン、それ以上は止めてくれ」
そこでやっとレリアンは顔を上げた。
視線を合わせ、失言に気づく。
スリーブ・ヴィクトリアという男がマフィアに加入した経緯は、幹部になってから初めて知った。
過去、ポートマフィアが先代によって狂気的な動きが多かった頃、ある一人の青年によって組織が崩壊させられた。
森が関わるよりも、ずっと昔の話。
「──君が戦闘を出来ないと云うのなら、地下訓練所の者たちは全員赤子だな」
「赤子? ははっ、冗談もほどほどにしておきなよ」
「事実だが……まぁ、君は否定するよな」
地上への階段を上り始め、レリアンは振り返る。
「悪いが空港の土産は買ってこれないぞ」
「君が無事に戻ってきてくれたらそれで構わないさ、レリアン」
そうか、とレリアンは外へ出た。