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    異世界プリンセス!
    
    
        私はいたって普通の女子中学生・麗兎(れいと)。
今までもこれからも良くも悪くも目立つことなくこの世界の端っこで地味に生きるつもり……だった。
    
    
    「|麗兎《れいと》~今日塾あるの?」
「今日は…ない」
「じゃ、カフェでも行こ~」
「良いよ!」
こちらは私のたった一人の親友・|吟《ぎん》。
明るくてポジティブで私を引っ張ってくれる良い友達。
「私並ぶからレイトは席確保よろしく!」
「了解っ!」
私は吟の荷物を預かって席を探して座った。
「お待たせっ!こっちが麗兎のいちごミルクね」
「ありがと!」
私は紙ストローを入れた。
「ん~っ♪やっぱ来てよかった~」
早くも飲み始めた吟…抹茶ラテを頼んだらしい。
私も飲もうと、いちごミルクのストローに口を付けたその時―――…。
意識が
飛んだ。