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狐
「ねぇねぇ」
「ん?何?」
「この話、`誰が悪いと思う?`」
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昔々。あるところに二匹の狐がいました。
二匹は番です。
二匹は、もうすぐ産まれてくる子供のために他の大きな洞穴に引っ越すことにしました。
洞穴で女狐は二匹の子供を産みます。
一人には太陽の名を。もう一人には影の名を与えました。
しばらく四匹は幸せに暮らします。
しかし、男狐が狩りに出かけるようになって、しばらくして。
洞穴の近くに狼が出るようになりました。
狼は子狐を食べてしまいます。
女狐は子狐が食べられてしまわないように守ります。
しかし、子狐たちは怖さのあまり声を上げます。
さらには男狐は帰ってきても手伝ってはくれません
女狐はどんどん疲弊しました。
さらに、子狐たちはとてもうるさいのです。
怒った女狐は子狐たちにキツくあたります。
しかし、太陽の名の子狐はかなりの癇癪持ちで、女狐ともそっくりです。
女狐は太陽の名を持つ子狐のほうをいじめなくなります。
すると、どうなるのか。
今度は倍以上、影の名を持つ子狐をいじめるのです。
仕方がないのです。
だって、女狐は頑張っているのに、子狐たちは己の苦労も知らずに呑気な態度。
怒るのも無理はありません。
しばらくして。
子狐たちが大きくなり、この洞穴は狭くなりました。
だから、お引越しです。
よって、狼はいなくなりました。
そして、小生意気な影の名を持つ子狐も、自分の顔色を伺ってくれるようになりました。
めでたしめでたし。
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「おしまい。ねぇ、`誰が一番悪いと思う?`」