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壱話 (ヤなことだらけ)
「また学校のパソコン触ってたのか
「結局タブレット没収されても同じじゃないか
「そんなんじゃ一生返してもらえないよ
「バタン!」
大きな音をたてて自分の部屋の扉を閉める
むかつく
どうしてそうやって僕から僕の楽しみを奪おうとするんだ?
前に母に言われた
「私たちが死ぬまで死なないで
死んでほしくないなら僕から僕の生きる意味を奪うなよ
僕がなんで今までお前らなんかと一緒に過ごしてきたか分かるか?
推しがいるからだよ
推しという存在があるから僕は生きてるんだ
勘違いするなよカス
お前たちのために生きてるんじゃないんだ
推しがいなかったらとっくのとうに死んでるよ馬鹿が
推しに感謝しろよ
なんで自分たちのせいで実の子供が《《こう》》なったと思わないんだ?
お前たちのせいで僕はこうなったんだよ
お前たちが僕を大切にしないから
「大切だから辞めろって言ってるんだよ
はぁ?
大切なら尚更僕から推しという存在を奪うなよ
大切じゃないからこういうふうな扱いをしてるんだろ?
なんで自分たちは何もしてないと思ってる?
なんで自分たちには非がないと思ってる?
どうして僕がお前たちにまだ希望をもってると思える?
もうお前らに希望なんてもたないよ
お前らは屑だ
ネットだけが、推しだけが僕を癒してくれる
それなのに
どうして僕からネットを奪おうとするんだ?
僕に死んでほしいから奪おうとするんだろ?
ならそう言えよ!
死んでやるから!
死んでほしいなら死ねって言え!
どうして僕を救おうとする?
一切救われてないのに!
それどころかもっと暗くなっているのに!
なぜまだ希望があると思えるんだ?
本当にお前らは
家族のくせに僕を何一つ分かっていない
話す機会を設けようとして挙げても
無理だという
救いたいならそれ相応の態度をとれよ
そんな態度で僕が救われるわけないだろう
早く
死んでくれ
全員