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いつもの風景
普通に死にます。なんなら自殺。でも大丈夫、ゲームなので生き返ります。
この小説において、死は日常生活の一部です。
ネガティブな感情は少なくとも今はありませんが、閲覧は自己責任でお願いします。
………え、これ毎回書く必要ある??まぁ、一応書くか……?
「ふんふふーん♪」
楽しげに鼻歌を歌いながら、1人の少年が森の中を駆けていた。
彼のプラチナシルバーの髪が、木々の隙間の日光を反射してきらりと光る。
彼の目指す先にあるのは、一軒のログハウスのような家だった。
「たっだいまぁ〜!!」
彼が勢いよく扉を開けた瞬間、辺りに嫌な音が響き渡った。
「ルキっ!帰るたびに扉を壊すなって言ってるだろ!!」
その音を聞きつけたらしく、家の奥から声が飛んでくる。
はぁ、とため息をつきながら、建物の奥から青髪の青年が顔を見せた。
「………これで何回目だと思ってる?」
「えーっとぉ…………32回?」
「96回だ、ちょうど3倍だな」
「あれっ、ボクそんなに壊してたっけ?」
「ついに数まで数えられなくなったか??」
「ねーえー、ひーどーいー」
ルキ、と呼ばれた少年がぷぅっと頬を膨らませるのを完璧にスルーして、青年はそれはもう無惨な姿となってしまったドアを見下ろす。
「全く、ただでさえ金がないのに……… __最近壊す頻度上がってないか……?__」
「あれ?イルって結構お金持ってなかったっけ?」
「俺の所持金はついこの間、一銭残らずこのドアの修理代に消えたばっかりだが??」
「それはごめんじゃん」
全く反省していない様子のルキに、イルと呼ばれた青年はさらに顔を顰めた。
「まぁまぁ、修理代なら私もいくらか出せるよ?それよりルキ、嬉しそうだけどどうしたの?」
「リト!!」
よくぞ聞いてくれた、と言わんばかりに目を輝かせ、ルキはリビングの奥に目を向ける。
その先にいたのは、ベージュの髪を長めのウルフカットに整えた人物だった。
初対面かつ見ただけでは男性と見間違えそうな容姿だが、声は完全に年相応の女子のそれだ。
一人称から推察するに、おそらく女の子だろう。
「すっごく良さそうな討伐見つけたの!なんとなんと、今なら報酬2倍だって!ね、みんなで行かない?!」
「うわ、これまた急だねー。イル、今日って他に予定入ってたっけ?」
「特に予定はないが…………嫌な予感が」
「おっけー決まり!ノウンたち呼んでくるー!!」
イルの言葉を遮り、ドタドタと奥へ駆け込んでいくルキ。
イルは本日n回目のため息をつき、リトはふんわりと笑みをこぼす。
今のうちにインベントリの整理を始めようと、イルは右手を縦に振り、メニューウインドウを出した。
---
「ノウンー!!討伐、行こう!!」
ルキが真っ先に駆け込んだ部屋にいたのは、黒い髪を寝癖のままに跳ねさせた少年だった。
寝起きだろうか、目をこすりながら体を起こし、やっとルキを視界にとらえる。
焦点が定まらないのか、目はとろんとしていた。
「………ルキ、……ぃまおきた……から……ちょ……と、…まって…」
「うん、わかった!」
まだ起きれてはいないようで、声は小さいしうやむやだ。だがルキには聞き取れたようで、笑って頷く。
ノウンはそのまま右手を持ち上げ、何もないところでぎゅっと握りしめる。
するとどこからか小さなナイフが現れ、その右手にしっかりと握られた。
ノウンはそれをゆっくり首へ近づけて──────。
何の躊躇いもなく、自身の首を切り落とした。
ルキが笑顔で見守る中、ノウンの体は崩れ落ちていく。
床に顔がぶつかる寸前で体が光り、無数のカケラとなって四散した。
次の瞬間。
「ふあ、ぁ………目、覚めた。行くよ」
「はぁーい!」
何事もなかったかのように、ノウンがベッドの上に出現する。
ぐっと伸びをしたノウンは、先程の様子はどこへ行ったのか、無駄がない動きで身支度を整え始めた。
それを確認したルキはリビング集合とだけ告げて、次の場所へ向かった。
---
数十分後。
ルキがリビングに戻ると、もう支度は終わっていたようだった。
リトが真っ先に気づき、声をかける。
「あれ、ユウとセツは行かないの?」
「うん、花冠作ってるんだって!ざんねんー」
「そっかぁ……そういえば、イユとラキもいないね」
きょろきょろとリビングを見回したリトはまだいないメンバーがいることに気づいたようだった。
「あの双子は確か、一個下の層でダンジョン完全制覇を狙ってた」
「そうだな。あそこは結構な広さだったし、今日中に合流するのは難しいだろう」
ノウンの情報に、イルは頷く。
そのまま外に出ようと玄関を見ると、継続時間が切れたのか、壊れたドアがちょうど粒となって消えていくのを見ることができたようだった。
ドアがあった場所を踏み越え、4人は走り出した。
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数分後。
中ボスが湧く場所へ到着した4人が荷物を再確認する中、ルキは声高らかに今回の内容を告げた。
「それじゃあ今日は、ルキ、イル、ノウン、リトの4人で中ボスに挑みまぁす!!」
「は!?中ボス!?聞いてないぞ!!」
「言ってないもーん!」
「そういうのは先に言えって!あぁクソ、ユウとセツにも来てもらえれば良かった…!」
「あの2人は花冠作ってたから無理そうだよ?」
「知ってる!!いや待て違う、そういう問題じゃ…」
「……中ボス程度なら4人でも行ける。時間の無駄、早く行こ」
ルキとイルの口論もノウンの言葉でピタリと収まる。
その横でリトはいつの間にか出した杖を振り、全員にバフをかけた。
「バフ、準備おっけー!いつでもいけるよー!」
「………今回のは大丈夫。いつも通りで勝てる相手」
「了解。………ルキ、今回の分の弾だ。無駄撃ちするなよ」
「分かってるって!w」
その時。
4人視線の先に広がる平坦な大地に、突如光の柱が巻き起こった。
やがてその光は生物の影を象り始め、どんどん大きくなっていく。
全員、笑顔で武器を構える。
リトは杖を、ノウンは剣を、イルは銃を、そしてルキはついさっきイルから貰ったロケランを。
「みんな、準備良さそう!それじゃあ、第……何回だっけ。忘れちゃったぁ!w
中ボス討伐、すたぁと!!」
場にそぐわない無邪気な掛け声と共に、彼らは自分たちの身長の何倍もある異形に向かって駆け出した。
力尽きた(早い)
本文だけで2550文字…わぁお
雰囲気はこんな感じです!死が日常の一部になっちゃってますねー。
これを書きたかったんです、これを!!
短編集なんで時系列はぐっちゃぐちゃですが、そんなもんは気にしないでいいんです。
小説書くの初心者すぎる……。あったかい目で見守ってください、自分の妄想を書き殴るだけなんで。
長すぎてもあれなんで何話かに分けまーす。
果たしてこれは短編集なのか……。
まぁいっか⭐︎
誤字あっても許してくださいね、見返した時に発見次第直しますので!!(早口)