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久しぶりに生理男子ぱろかく!!!
まじで久しぶりすぎる!!!
最近はやること多くてできてなかったからな…
今回はななじぇるを追求します!!
え?なんでそんなに「!」ばっかりなんだって!?
今は夜中だからさッ☆
もしかしたら最後ジェルななかもぉぉ
「っ…い、」
どば、と、大嫌いな感覚に思わず溜息をつく。
おかしいな…まだ予定日まで3日くらいあるのに…
まぁ、来てしまったもんはしょうがない。
とりあえずナプキンだけ付けようと、ソファから立ち上がる。
するとまた、どばっ、と。ほんとにやや…きもちわる。
それと同時に、お腹に激痛が走る。
これもおかしい…いつもはもうちょっと少しずつ、痛く…
そう考えている間にも、主張を続ける色んな感覚。
あぁもう、早く…はやくいかなきゃ、
辛うじて進めた足。でも、目の前にある壁が見えていなくて。
「っ、ぃだっ…」
はぁ、さいあく…ばかすぎ、
もう最早呆れて、そのままトイレへ向かった。
今の一連の流れで、下着は悲惨なことになっている。
…グロい。
もう何も考えられない頭に、そんな単語だけが浮かんだ。
だってそうじゃん。怪我したときの血と生理の血って違うじゃん。
絶対生理の血の方がなんかおかしいでしょ。
はぁ、と溜息をつきながら、流石にもう慣れたスピードで下着にナプキンを
取り付ける。
果たして、今日で何回変えるんだろうか…まぁ持って行けばいい話だけど。
でも、出来るだけ変えたくないし…だって第一面倒くさい。
それにグロいのあんま見たくないし。
これからの会議のことを考えながら、本日何度目かの溜息をつく。
なーくんに言っとこうかな、でも…できるだけ心配掛けたくないしな。
それに気ぃ遣わせたくないし…やめとこ。
トイレから出て、リビングへ戻る。
無意識に時計に目が行くと、もう会議開始時間の30分前を示していた。
「っ、やば…」
ただえさえ今日は生理だし、持って行く物が多いのに。
いや、そもそも…もっと早く準備しとけばよかった。
今更後悔しても遅いし、そんなこと考えつつもカバンに荷物を入れる。
準備している間にも、ずきずきと増す痛みに眉を顰める。
いたい…
床に膝をついて、ソファに顔を埋める。
呟いた三文字は、ほんのり暖かい空気に溶けていった。
生理中はなんかお腹が弱くて、いつも布団をソファに置いている。
すぐ痛くなんのって俺だけなんかなぁ…全国の女の子教えてくれ。
ふ、と息を吐いて、今度こそ立ち上がる。
なんかもう疲れた…こんなんで大丈夫か?
でも、逃げる選択肢も、誰かに言う選択肢も持ち合わせていない。
流石に、今日くらいは…明日と明後日は休みなんやし。
頑張ろう。
重い体を奮い立たせて、俺は会議場所へ向かった。
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
「よし、じゃあ…会議始めますか!」
「「「「おー!!」」」」
なーくんの声に、皆が続く。
俺はそんな大きな声に紛れて、お腹を摩っていた。
あー…痛い、めっちゃいたい。
目の前では、なーくんがホワイトボードに何か書き込んでいるけど、
正直頭には入ってこない。
あぁ…なんか、きもちわるいな。
はやくかえりたい、でも会議にはしゅうちゅうせな。
りすなーさんのためにも、がんばらな。
「…ジェルくん?」
あー、おなかいたいな。
なんかさむいし、
あたまもいたいなぁ…
「ジェル?大丈夫か?」
「ジェルくんっ、」
「ジェルくん?」
「ジェルくん!」
ぁ…そういえば、ホワイトボード…どこまですすんだかな。
目の前に改めて意識を向けると、視界には手がひらひらと舞っていた。
「…ぁ、」
「あ、ジェルくん?気がついた…?顔色悪いよ、」
どうやら手の主はなーくんだったらしい。
だいじょうぶ、と言う前に、横にいたなーくんは俺の耳元に。
「もしかして、お腹痛い?」
「……、」
思わず肩が跳ねた気がする。
まぁ、流石にもうバレとるよな…なーくんに言って、仮眠室で
寝かして貰おうかな。
でも、そんな思考とは裏腹に、俺の口は勝手に動いて。
「だいじょうぶ…!痛くないし、会議つづけよ…?」
正直、言ったとしても変に気を遣わせてしまうだけ。
じゃあ、これでよかったんかもしれん。
そのまま会議は続行されたけど、やっぱり俺の体調は悪くなるばかり。
ちょっとは治まってくれてもいいのに。
声を出さないのに必死で、話は全然聞けなかった。
結果、何を話し合ったのかも、どう解決したのかもわからないまま
会議は終わりを告げる。
俺は無意識に普通に返事をしていたらしく、道理で会議が中断
されなかったわけだ、と妙に理解してしまった。
「……はぁ、」
いたいっ…まじでむり、一回トイレいこ。
それで、ナプキンかえて…薬のんで、
ぐるぐる考えていると、後ろから肩をどんっ、と押される。
その拍子に、お腹には激痛、そして明らかに大量に溢れた感覚がした。
「さ、さとちゃん…どうしたん?」
「ジェル!!連れション行くぞ!!!」
めちゃくちゃ元気にそう言うさとちゃん。
いつもなら別にいいけど、今だけは本当に勘弁してほしい。
「ご、ごめん…今からなーくんと…」
適当に嘘をつくと、さとちゃんは「そっかごめん!!」っと勢いよく
謝ってどこかへ走って行った。
はや…流石筋肉マン。(今付けた。)
でも、連れションを回避したことに安堵してしまった自分がいた。
さとちゃんには申し訳ないけど、正直…今はさとちゃんとは、
あんまり話したくない。
ごめんなさとちゃん…別に悪い気はないねん。
気を取り直して、方向転換する。
俺は早足に、トイレへと向かった。
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
来たときから、ジェルくんの様子がおかしかった。
生理予定日は三日先だし、その可能性は低いと思うけど…
お腹摩ってる辺り、多分生理。
ってことは、薬は飲んでるはず。でも、相変わらず効いてる様子は
ないな…
会議は普通に進めつつ、脳内ではそんなことを考える。
なんか気持ち悪いストーカーみたいになってるけど、まぁ仕方ないでしょ。
結果、生理かはわかんないけど、とにかく体調が悪いことだけはわかった。
きっと会議内容も頭に入ってないだろうし、今日一番大事な歌みたの
歌う場所は今度話し合おう。
会議が終わって、立ち上がったジェルくんを追いかけようと自分も
立ち上がる。
でも…そもそも、今日生理が来て俺に連絡しないってことは、何かしら
思うところがあるのだろう。
まぁどうせ、迷惑掛けたくないとかそういうことだろうけど。
そもそも迷惑なんて思わないんだけどな…
話しかけて問い詰めたところで、言ってくれる訳が無い。
ということで、さとみくんにスパイをお願いした。
いつも一緒にトイレ行ってたし、拒否ったら生理だろ、って。
案の定、ジェルくんは誘いを断ったらしい。しかも、俺との約束を
言い訳に。
なんか少し嬉しいと思ってしまった自分はとりあえず放っておいて、
自分のカバンと机に置かれていたジェルくんのカバンを手に取る。
トイレ行ったよね…?着いていくのは気持ち悪いし、ここは大人しく外で
待ってよう。
大丈夫かな…なんて心配の声しか頭に響かない。なんか恥ずかしい。
無駄にうろちょろしていると、ジェルくんが出てきた。
多目的トイレから出てきたし、まぁもう確定だろう。
「…っぇ、なーく…なんでおるん、」
「ジェルくん大丈夫かなって、それより…なんかさっきより顔色悪いよ、?
大丈夫…?」
俺の言葉通り、ジェルくんの顔は真っ青…いや、真っ青を通り越して
最早真っ白だ。
流石に皆にも心配されると思うし、ここはもう休んだ方がいいと思う。
「ぁ、いや…だいじょ、」
「そうやっていっつも嘘ついて。お腹痛いんでしょ?」
「っ…なんでばれてんの、」
「あったりまえでしょ、彼氏だよ?」
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
「やば…っ、」
終わった。
簡単に説明すると、いつものポーチに替えのナプキンが入っていなかった。
記憶を辿ってみると、そういえば先月使い切ったあと、入れるの忘れてた…
と、先月の自分を殴りたくなる。
終わった…もうこれは完全に。
そもそも今目の前にあるのは、真っ赤に染まったナプキン。
もうこれ以上は…漏れる、そう嫌でも確信してしまった。
椅子汚すのも無理やし…どうしよ。
とりあえずもう諦めて、なーくんに言わな。
すぐトイレへ戻ってくるとして、原始のやり方…トイレットペーパー戦法で
乗り切ることにする。
スマホはあっちに置いて来ちゃったし、伝えることくらいならすぐ
終わるから。
そう信じて、俺は多目的トイレのドアをスライドする。
すると、目の前の壁には…なーくんがいた。
「…っぇ、なーく…なんでおるん、」
どうやら、単純に自分を心配してくれたらしい。
申し訳ない…しかも、生理だってことももうバレてるし。
彼氏だよ?なんて甘い声に惑わされそうになって、思わず首を振る。
「あ、あの…せいり、やねんけどさ、」
「うん、」
「その…替えのナプキン、家にわすれて…」
「あれ、そのポーチに入ってるんじゃ…」
「ほんまはいつもここに入れとるんやけど…先月全部使い切ったの、
忘れとって…」
「あ、なるほどね。じゃあ…これで足りるかな、」
そういってなーくんが自分のカバンから取り出したのは、俺がいつも使っている
ナプキンが数枚。
「な、ぇ…なんでもって、」
「こういうこともあろうかと、ってやつよ!もうやばいんじゃない?
もっかい行ってきな」
「ぁ、うん…、」
流石なーくん、頼りになりすぎる。
あんな良い彼氏に恵まれて、俺ってほんまに幸せもん…
少し痛みが和らいだ気がして、思わず「なんで?w」と呟いてしまうところだった。
多目的トイレで声なんて出したら、誰かにバレる。
そんなの絶対むり。
さっきのナプキンとトイレットペーパーを取って、新しい物に取り替える。
はぁ…ここまでで労力使いすぎやろ。
居場所を無くした震える息が、止める余裕もなく吐き出された。
残りのナプキンをポーチにしまって、俺はトイレを出る。
「な、なーくんっ…ありがと、」
「ん、役に立てたみたいでよかった! じゃあ…行こっか」
そんななーくんの声に頷きながら、自分はさっきまでの会議室まで
戻ろうとした。
でも、次の瞬間、俺の体はふわっと宙に浮く。
「…は、ぇっ…?」
目の前には、廊下の天井。
遠くから聞こえる皆の困惑の声に、やっと自分が抱かれていることに
気づく。
「な、なーくんっ…!?ちょ、おろして…っ」
「むり。ジェルくん、このまま会議戻る気でしょ?だめだよ、
体熱いし」
それはなーくんのせいでもあると思う。
今現在進行形で、顔に熱が集まっているのがわかる。
「…っ、ほんまに…おろして、あるけるから…」
「会議室じゃなくて仮眠室いこ、?ね」
「わ、わかった」
正直、さっきの会議集中できんかったし、行きたいところではあるけど。
でも、行ったところでなーくんに怒られるだけだし。
俺は仕方なく、仮眠室へと向かった。
でも、しばらく持ち上げられていた俺の体は、まだ思うように動かなくて。
やっと気がつけば、目の前にはなーくんの心配そうな顔があった。
「ぁ、ジェルくんっ…!!よかったぁ、いきなり倒れるから…」
「っぁ、ごめ…」
「ううん、俺こそごめんね?肩とか貸せばよかった…」
しゅん、と効果音が付きそうな表情に、思わず可愛いと思ってしまう。
今はそんなこと考える暇ないのに…でも、可愛いのは事実。
「なーくん…あのさ、」
「ん、?何…?」
「せーり終わったらさ、えっちなことしよ?」
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
「ん"…」
ずき、と言う頭痛に目が覚める。
ここ、どこやっけ…
クリアになってきた視界。そういえば、俺ぶっ倒れたんや。
まだ覚醒しきっていない意識が、なんだか隣に暖かさを感じて、
体の向きを変えてみる。
すると、隣で気持ちよさそうに眠っていたのは、なーくんだった。
「…へ、?」
「…んぅ、あれ…じぇぅくん、?」
おはよぉ、と。まだ回っていない舌が、そんな一言を発する。
「ぁ、うん…おはよ、」
「……は、俺ねてた…?ごめんジェルくん、お腹だいじょうぶ…?」
あ、起きちゃった…可愛かったのに、
「ん、だいじょうぶ…まだちょっといたいけど、」
「そっか…ましになったんならよかった 今日はもう会議も終わったから、
このまま帰る?」
「ぇ…おわ、え」
じゃあ…俺なしで、皆でやったってこと?
ただでさえ、最近忙しくて内容が多いのに。
でも…皆すごいし、もしかしたら…俺おらんくてもよゆーやったかも。
じゃあ…おれ、
「っ…」
「っえ、じぇるくん…っ、!?なんで泣い、っどう、したの…?」
あぁ、いつものや…、
なんか気づかないうちに泣いてる。これも生理中の症状なんだろうけど、
なんの前触れもなくいきなり涙出ることあるから、ちょっとびびる。
「んーんっ…だい、じょうぶ…」
「大丈夫じゃないっ!どうしたの?言ってみ」
「…っ、おれなしで、かいぎしたんやろ…?やった、ら、おれおらんくても、
いいやんっ…?」
途切れ途切れ、できるだけ紡いだつもり。
やっぱ、聞こえんかったかな。あかんなぁ、おれ…
謝ろうとしたときだった。
ちゅ、
額に、少し暖かいものが触れる。
「…っ、へ」
「いなくてもいいなら、最初からすとぷりにはいないじゃん?」
目の前で諭されるように呟かれた言葉。
そんな低い声に、俺の体は思わずびくっ、と震える。
「それに、皆のことそんなに信用できない…?」
「っ、そ、れは…」
「わかってるよ、メンタル弱くなっちゃうんだよね?
俺も調べたことあるんだけどさ、でも…」
いなくていいってのは、違うんじゃないかな?
「…っ、」
「…少なくとも俺は、ジェルくんのこと必要としてる。
ここにいる理由って…それだけじゃだめかな、」
今、改めて感じた。
あぁ…俺は、|ここ《すとぷり》にいていいんだ。
普通と違って、迷惑掛けちゃう俺でも…必要としてくれるんだ。
「…っ、ん」
「ぎゅーする?笑」
「する…っ」
主:俺はジェルさんがいないと生きていけませんよっ、泣
意外と大作だ