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貴族なんて見返してやる!
主人公 ルカ
目が覚めると、白い世界にいた。
「は?」
何にもない。どこまで歩いたって、白い世界が広がっているだけだ。
??「お前はもう死んだ。」
白い世界に、しゃがれた声が響き渡った。
「誰!?」
私は、その声に返事をした。
「お前はこれから、異世界に行ってもらう。」
「だから誰なんだよ!」
そう言ったところで、目の前が真っ暗になった。
また目が覚めると、私は石の塀にもたれかかって寝ていたらしい。目をこすって、世界を見る。
すると、アニメでしか見たことない異世界が広がっていた。村だ…
気がつくと、白いボロボロのローブを羽織っている。異世界装備か…ボロッ!
とりあえず、歩いた。そしたら、
「この馬鹿!なんのために生きてるのよ!」
そんな罵声が聞こえてきた。
横を見ると、小さな子供が、豪華な衣装を着た少女に蹴られている。
「やめてくださいよ!」
私は走って、その子供の前にスライディングし、少女が振り上げた拳を掴んだ。
「触らないでよ!平民が伝染る!」
少女は平民が伝染ると言って私の手を振り払った。なんて自己中なやつなんだ。
「あなたが誰か知らないですが、蹴ってるのは人間で、ボールじゃないんですよ?」
言い返せなくなった少女は、ふん!と言って悔しそうに帰って行った。
この子供、怪我はしてない。よかった。
「君、お名前は?」
「ポール。」
子供はそれだけ答えた。
子はこう言った。
「僕の頭が悪いって言ってくるの。」
「そっか。」
「じゃあ、賢くなろ!」
私は明るくそう言った。
「なれるの?」
「なれるよ!」
この世界には文字がないみたいだ。
なら、文字を作ればいい!
私はひらがなを教えることにした。
そしたら、かなり子供が集まってきた