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第三項_化物と新しい友達「遊和・ショゴス視点」
はー、連れてきちまったよ。多分こいつ男だよな…?え?女しか住んでない部屋につれていくの?いや、殺風景な部屋だから多分大丈夫な気がするけど、|あいつ《ショゴス》はだめだろ…
<おまえ男大丈夫か?多分Kは男だ>
さすがに確認を取らないとな異性はまずいだろう。しかも今日会ったばかりの素性の掴めない人間だ。
<えっ!?Kちゃん男なの!?声高いし、髪長いから女の子かと…>
ほらやっぱり女の子と思ってた。さて、このまま帰れないとしたら仮の住民票作らないと行政所付近からお怒りがくるよな。多分この子お金ないから隣のボロ部屋貸したほうがいいかもな。ただあいつが認めてくれるか…?
そんな事を考えていると急に慌てた声でワープしてきた小さな男の子がやってきた。この子は「ニャルラトホテプ」子供の見た目をしていていつも頬が少し赤い。そんな見た目に反して地球1個分の年齢だ。訳あって出来損ないで追放されて今は僕の従者として働いてもらっている。
「遊和さんまずいです!街の方にまたあいつらが!」
「了解。とりあえずうちに戻ってから…」
「そんなことしている暇ないです!もうすぐそこまで来てますー!」
はぁー。なんであいつらそんなことしてくんだよ。もっといい奇襲の方法なんていくらでもあるだろうに…なぜこんな場面で最悪の方法を選ぶし。
『Kちゃんどうすんの!?このままじゃ情報過多でKちゃん倒れちゃうよ。』
「あーもう。とりあえずニャルはこのまま僕と一緒に化物倒すから準備して。ショゴスは今回は戦闘に参加しなくていいからKを……そうだなとりあえずうちにに避難させておいてくれ。できるか?」
「『もちろん!』」
ほんとこいつら素直だよな。まずは周囲に結界を張って、応戦の準備をはじめなきゃだな。まずは武器を取り出すか。
「|宇宙《神秘》をしりて聖者を断たん 違えし者に邪念など無し」
ほんとっ、いつかこの口上変えてやる。宇宙を神秘って読むのどうかしていると個人的に思うんだよなぁ。
来た。ヘドロにまみれたドロドロの生物。地球の重力に耐えきれていないんだろうか人を気配で察知して動いているようだな。なら高速の動きには対応しきれないはず。高く上がって脳天からちょくにこの槍か薙刀かわかんない武器をぶっ刺す!
「一生あいつらに励まされて寝てろクズが!」
一瞬怯んだかと思えば体制を立て直してきやがった。攻撃は遅くて当たらないけど地味に耐久あるのか。物理が効かないなら魔法ならどうよ!
「ニャル!新技打つから盾になっててくれ。頼んだ。」
左手を銃のポーズにして構える。基本的に指先に魔力を込めるとか言うけどそんなん無理だからテキトーにあいつに何かを打ち込むイメージで射ってやれば…
「|反逆の狼煙《ルミナスレブル》」
まぁ派手に飛び散ったな。そこまで威力は高くないはずだから耐久の問題。そうやってブツブツ呟いていると。
「お疲れ様です、遊和さん。街の方の処理はしておきますんでショゴスさんに連絡してササッと戻ってください。」
「そうしたいのは山々なんだがなんせKは変な世界から来た異邦人だ、先に住民票作成の前段階だけ済ましておこうと思う。」
「了解しました。その格好だと行政所の方に色々言われると思いますので着替えたほうがいいと思いますよー。」
そう言われたのでよく服を見るとヘドロが飛び散ったのかかなり服が汚れていた(幸いなことに匂いはなかったが)。仕方ないので一旦家に帰ってから処理を始めるか…そう考えて家路を急ぎ始めた。