自主企画～（ジェノサイドエンド）

「しんさん・・・。今日十六夜の誕生日らしいですよ。知ってました？」 「知るか。」 ある車の中で、二人が話していた。 「祝わないんですか？」 「私今お金ないしー（棒）。白夜奢って～。」 「ええ・・・やばい大人。」 「白夜の方が年上でしょうが。」 「しんさんだって成人してるし、僕と二歳ぐらいしか変わらないじゃないですか・・・。」 「・・・まさかあの子がここまで成長するとは思ってなかったけどね。」 「（話変えたな）まあ・・・そうですね・・・。」 --- （回想） そう。十六夜と会ったのはちょうど今ぐらいの時期だった。 山野桜の情報を探っていた頃、ボロボロな子供がいたから、話しかけたのだ。 好意を持っていたから、やっぱり殺せという命だったから、引き金を引こうとしたのに。 まさか縄を引きちぎって白夜の銃を奪って撃った弾が頬を掠るとは思わないじゃん。 最初に見たときは生気のない目をしていたのに、その時は生きたいという意志を感じられたから、つい誘ってしまったのだ。 「勝手に誘ってよかったかなぁ・・・？」 「ダメでしょうが・・・まあ才能はあると思うので最終的に許可は下りると思いますよ。」 「だよねぇ・・・。」 --- （現在） 「・・・しんさん、十六夜さんのこと気にいってますね。」 「え？そうでもないけど・・・まあ任務は完璧にこなしてくれるし。あと・・・。」 「あと？」 「何でもない。」 「ええ・・・。」 （・・・私と似たような感じだしね。） 独りぼっちなとことか。 「あ、あと十六夜にはもうプレゼント送ったよ。」 「え？金欠ってってませんでした？」 「任務というプレゼントをね。」 「悪質・・・。」