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二択問題Ⅳ
ペットを殺してしまった主人公。
次の問題は……⁉
どうなるんだぁぁぁ???w
もしかして、次の問題って……。
「落ち着いた?♥ じゃ、君も望んでるみたいだし、次の問題にいこうか♥」
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第二問目……。たしか、高そうな布がかけられた物体かすごい安そうなぼろぼろの布がかけられた物体のどちらの物体を壊すか、だったはず。
「そう!♥ それに、壊すときに使うのは、金属バットだったよね?♥ はい、どうぞ!♥」
第一問目と同じように、いつの間にか地には金属バットが握られていた。感覚は、なかった。
「うん♥ なかなか壊れにくい物体だから金属バットじゃないと壊れないんだよね~♥ 二つとも♥ なかなかしぶとそうだからさ♥ これくらいしないとぉ♥」
そして、いつの間にか、目の前には、ハムスターの死骸がなくなっていて、問題文とまったく同じ物体があった。
怖い。さっきみたいになったら……。
ブンブンと首を横に振る。
さっきのは、偶然だ。そんなこと、あっていいはずない。
目の前にある、布がかけられた物体のうち、安そうなほうを手に持っているもので殴る。
何度も。何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も。
ぶん殴るたびに聞こえる叫び声なんて無視して、殴り続ける。あの声が不快で。バットを振り下ろした時に、安そうな布がずれた。ずっと動かしていた手を止める。そして、叩いていた、バットで殴っていた物体の真実を知る。
そこには――。
「と、透也? 透也……なの?」
一番の友達である、|奇埜埼透也《きのさきとうや》が、変わり果てた姿になっていた。
あの美しい顔立ちも血だらけで原形をとどめていない。本当に、あの奇埜埼透也なのかを疑ってしまう。
それくらい、酷い顔になってしまった。そういう顔に、してしまった。
罪悪感が、襲う。
「あ……あ゛あ゛あ゛‼‼‼‼‼‼」
嘘……。透也を。また、命を。これ、殺した……のか?
え、えへへへへへへへへ。
なんかの夢だ。これは、本当じゃない。夢だ。夢だ夢だ。そうだよ。本当に死んでるわけないじゃないか。本当に殺したわけではないんじゃないか?
「……♥ 今は、そういうことにしておいたほうが、後が楽だね♥ それにしても、哀れだな~♥ ま、そういうのが見たかったんだけどっ♥ アハハハハハハハハハッ♥」
透也。透也。透也。透也。透也。透也。
そうだ。透也は、一番初めにできた友達で、一番仲がいい友達だったんだ。そんな、自ら殺すなんてこと、普通するはずないよなぁ。
なんでこんなことになったんだろう。
なんで二択問題なんかやてるんだろう。
どれくらい時間がたったんだろう。
どうしておなかがすかないのだろう。
どうして眠くならないのだろう。
こんな場所、嫌だ。
「……はぁ♥ 今頃そんなこと考えても無駄なんだけど?♥ ていうか、そんなの、もうすでに解決してあるんだけど?♥ 普通に考えて、ここは、仮想世界なんだ♥ ボクが作ったんだ♥ すなわち、ボクがすべて操作しているんだよ?♥ 君以外は♥ もうそんなこと考えなくていいんだよ♥ わかったらさっさと問題にいこうね♥」
こんな気持ちで、次の問題に行けるわけないじゃないか。大切なものを、二つ失っているんだ。
「それ、大切だったんだね♥ まあいいや♥ 次、第三問目♥ 物体をバイクで轢く問題だったね♥ たしか、君の半分くらいの大きさの物体か君と同じくらいだけど、少し大きいくらいの物体のうちの、小さいほうだった気がする!♥」
そして、近くにバイクと、二つの物体が出現した。
バイクの免許は、まだない。それに、バイクなんて、興味がない。
とりあえず、乗ってみる。
もう、心がなくなってきた。
もう、物体の正体が何だって、どうでもよくなってきた。
勢い良く、小さいほうの物体にバイクを発進させた。
バイクに乗ったことないのに、運転ができている。これも、あいつの力か。そんな力にも別に、それほど驚かなくなってしまった。慣れとは恐ろしいものだ。
とりあえず、轢くか。
そのまま小さいほうの物体に直進した。
物体に乗り上げる。
不快な感覚がする。
ボキボキボキボキボキと嫌な音がした。
乗り上げた時に、勢いが少しなくなってしまったが、スピードを上げて、何とか轢ききることができた。
後ろを、振り向きたくない。
もう、何が起こったか、なんとなくわかる。
これは………。
轢いたものを見ようと、振り返ると、そこには――。
ここで終わりました! 続きは、次回っす! 主人公が狂ってるの書くとき、ニヤケが止まんなかったっすよ~アハハハハハハハハハwwwwww
主人公が振り返った先には…………⁉
何があったのでしょう?
考察してくれた人おったんだけど、めっちゃうれしかった。
これからも、頑張ります!
さて、この主人公は、何歳なんでしょう? そして、名前は……? (多分)これから明かされる。のだと思う。
! とか、♥ の後ろにスペース いれると、読みやすいらしいです! 褒められちゃいました! やったー!