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鏡の向こうに
鏡がわーってなっておわりましたよね?!!そうですよね!?ね!?
「えっ…なに!?」
私の体が光に包まれるように、鏡の中へと入っていったような気がした。
気がつくと何もない世界にいた…。
そして、私は前世の時の姿だった。
私は少し歩いてみた、歩いても歩いても出口は見つからない…。
私は大きな不安と恐怖で胸がいっぱいだった。
しばらくすると、コツン…と、何かが足に当たった
「なに…これ、」
それは、宝石の破片ような石だった。真っ暗なはずだったのに、その石だけは鮮やかな赤色を輝かせていた。
私は、歩き続けた。石を見つけては拾い、ポケットに入れた。
何個集めただろうか…何個目かの石を拾いポケットに入れた、その瞬間、石を入れているはずのポケットが光り出した。
「っ!え?はー…と?」
ポケットに入れてたはずなのに、目の前に浮いてた。その石は組み合わされて、綺麗なハート型の宝石になっていた。
私はその石に触れてみた。すると…
石から、沢山の光が出てきて、色んな写真や動画のようなものが出てきた。"アリス"の思い出だ、
本を読み聞かせてもらっている思い出、妹と花を摘んでいる思い出、そして…馬車が転落した時の思い出まで…
今まで真っ黒だった背景が全て"アリス"の思い出で埋め尽くされた。
ということは…さっきのハート型の宝石は、「アリスの心」って…こと…?
バラバラに砕かれたアリスの心…
それよりも…私がアリスの体の中にいるってことは、本物のアリスはどこ?
ここがアリスの思い出ならっ…!
「アリス?そこにいるのでしょう?いるのなら返事をして!」
私は歩き回った…
そして、ついに、ついに見つけた。"アリス"を…
アリスは目を瞑ったまま、座っていた…寝ているのか、意識がないのか、わからない。
アリスの口が少しだけ動いた、なにを言っているのか、聞き取れなかった。ただ、唯一聞き取れた言葉は
「…助けて」
私が、アリスを、たすける?一体どうやって?そうかんがえているうちに、またさっきのような光に包まれるような気がした。
いつの間にか、私は"アリス"になっていて、アリスの部屋に戻っていた…。
「さっきのはなんだったんだろう…」
なんで見ず知らずの私に助けを求めるんだろう…
アリスの身になにが…もしかしたら、私にアリスの運命を変えてほしいってことかもしれない。
私はしばらく考えることにした…。
短くてごめんなさい!!!