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日常について
ぺりかん系:小説書いてますが、しょぼいです
難解では無いので、安心してお読みください。
日常に関する話です。
何をしても変わらぬ、貴方の顔を見て、喜ばしい。怒りを覚える。哀しみに暮れる。楽に、なれる。
ただひとつ、貴方の顔を見るとぞっとすることが多いのだ。難しいものだ。。顔にすら映らない気持ちが私に分かるのは異常だ。
「僕は貴方を一生愛します。」と、私は今日も貴方に申した。貴方よ、貴方よ。苦しまずにいてください。貴方は、許してくれる。私が取って付けたような礼儀で接しても、顔1つ変えない。なんてのは当たり前か?でもその貴方の「気」はあまり変わらないのだ。何故ならば、貴方が気を変える時は、初めてのことがあった時だけだから。その時だけは、貴方は周囲を自分の気だけで囲い込む。私の様な、変わった人間が自分のもとに来た時は、もっと、もっと、圧倒されてしまいそうな程の気が出てくるのだ。
実際、私が初めて来た時もそうだった。あの時は私が小さかったこともあって、更に大きく感じたのかもしれないが、小さき私は、迷って「この場所」に来てしまった時、凄まじい気の量に、呼吸すらままならなくなった。貴方様は私を「身体、即ち、【器】の大きい。そして、可笑しい心を持つ人が来た」だと勘違いした。と予測している。さあ、なんの紛れだったのだろうか。
そんな私は、まだもう一つ、異常な気の量を体感したことがある。それは、私の様な体験をするべき者が、この場所に足を踏み入れた時だ。私が、いつものように祈りを捧げているとき、彼はガラガラと扉を開けて入ってきた。彼の言った言葉はこうだったはずだ、
ハァ、もうこんなところ人間が来るべきじゃない。どこの地域なんだ
と。私がゆっくりと、この場所について説明しようとした時、貴方様は、大きな気を、回りにぶちまけるように放った。気の出る時間は短かったかもしれない。彼は、頭痛を訴えた。私は彼にも聞こえるように説明した。
「君は選ばれた者かもしれない。私はこの方に、毎日祈りを捧げているのだ。この方の気持ちが、分かるだろうか。わかるものには素質があるらしいのだ。」
と、丁寧に何度も説明した。結果的に、彼は私がこの場所に来る時間とは合わないものの、毎日と言っていいほどこの場所に来ているという。あまりにも大きい気で、少し興奮していた。
さて、今日はもう祈リも終わったし、帰ることにしようか。と、私はゆっくりと、この場所を出た。
ガアンゴオン
この場所は毎日、夕方に鐘を鳴らす人がいる。そうっと私の頭に忍び寄ってくる、この音が好きだ。でも、もう急いで帰らなければならない。この音をこんなに近くで聞くのは久しぶりだ。そういえば、もう夕飯を考えなければならない時間かな?今日は食べることの出来るであろう山菜もみつけたし、その山菜の揚げ物、なんかで良いかな。米はまだ余っているものを炊くことにしよう。こんな感じで私の食事は質素である。それも、貴方様の、ため。貴方様に認められれば、貴方様の声が、笑う顔が、温かみのある手が、私の脳にしっかりと刻まれる、貴方の本当が見れるんだ。生きている中で、一番の幸福なのかもしれない。これほどしっかりとした人生を遅れているのは貴方様のおかげだ。
依存していることなどわかっている。何故ならば、依存は私の人生で必要なものの最低限だから。これ以上は、考えたこともない。私には見当がつかない。
難しいことは、苦手かもしれない。と思い始めた。私の家は近づいてくる。もう、そろそろというところで、
今
貴方は私に近づいてきているのがわかった。何だろうか、久しぶりに興奮したかもしれない。何年振りだ。教えてくれないか。この私が共鳴するように可笑しく、貴方様を感じている理由、を。
今すぐ、あの場所に戻ろうとした。
さんびかのおと