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未来
これは、二人の少女の最期のお話です。
自殺等が含まれているため、閲覧の際には注意してください。
(この物語はフィクションです。)
カンカンカンカン…
踏切の音がする。
『電車が通過します』
もうすぐ特急の電車がホームを通過する。
この日この時、私は人生を終わらせるため、片道の切符を買ってホームに来た。
その向かい側の先の世界を想像して、私は目を瞑る。
痛い、痛い、痛い。
思い出せは出すほど痛い。
何もできなかった。何も役に立てなかった。
家族も友人、全ての関係を終わりにしたい。
私が生きていることでいいことなんてない。
生きてていいんだよの一言の中で少し救われた自分に嫌気がさす。
何かを怖いと思った自分に嫌気がさす。
生きる気力もないくせに足掻こうと必死だった自分
努力しても無駄だった自分
裏側で自分を唆す自分
そんな人生はもう終わらせたかった。
踏み込んだ。
逃げるように、私は走った。
飛び込んだ。
その瞬間、私は思った。
嗚呼、この世界はなんて残酷なものだったのか。
ここが地獄だったのではないかと__
声がする。
「行かないで!」
嗚呼、そして私はまた人を不幸にしてしまった。
この先の世界を思いながら、私は___________
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ずっと前から決めていた。ずっと考えてきた。
カンカンカンカン…
階段を登る音が響く。
それはまるで、私の人生のカウントダウンのように打ち付けられた。
私は足を止めた。目の前に現れた壁。
その壁__‘’扉‘’は、私に
もう戻れない、と問いかけてきた。
引き返せすわけにはいかない。
終わらせないといけない。
意外にも、少し細工をすればその扉は簡単に開いた。
その扉を開ければ、私の髪は揺れた。
ビルの隅々の風が、私の熱った体を冷やす。
手すりに手を伸ばした。
街の都会の高層ビル、コンクリートジャングルが見える。
ここが、私の最期を飾る場所。
私は逃げたかった。
ここではないどこか遠くへ行きたい。
私は終わらせなければいけなかった。
こんな場所にいたら頭がおかしくなりそう…
いや、この社会に出ているのならばきっと誰一人として正常な人はいないのだろう。
そもそも正常か異常かの定義さえ曖昧なこの世界では、
何かを区切りとして何かを決めつけているだけである。
この世界から早く逃げ出して、私は救われたかった。
無論、逃げることが救いに直結するだなんて甘い考えなどはない。
でもこの世界から逃げることで少しでもその重みを減らしたかった。
手を伸ばして天を仰いだ。
流石のコンクリートジャングルでは、綺麗な星空など見ることはできない。
田舎でも良かったかなぁと思いながらも、景色に目を向けた。
こんな人工物の集合体を綺麗と呼べる人になりたかった。
私は笑った。
おそらく人生で1番笑った日だった。
その酔いが覚めると、私はすぐに目を伏せた。
そして上げた。
もう迷いはなかった。
足をかけた。
思い残すことなど言って仕舞えば山ほどある。
けれどそれらは私にとっての重圧であり、圧力であった。
バランスを少し崩しかけて、私はなんとか立ち上がれた。
今こう見ると改めて、この世界には何億もの人がいて、それらが全てこの世界を創ったと思うと、関心よりも先に憐れみを感じた。
ここよりもいい場所には正直私は行くことはできないと思う。
けれど、この世界よりも単純で、失うものがない世界というのはどうにも神秘的で綺麗だった。
深呼吸をした。
おそらくこれがちゃんとした最後の呼吸なのだろう。
もうそれで良かった。
足を宙に浮かせる。
この浮遊感が生きてた中で1番楽しかった。
私は逆さになった。
嗚呼、なんて素晴らしい世界なんでしょう!
最期に思い浮かんだ言の葉はそれだった。
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