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私はあの日恋を知った。
ぺぺ
ヒロイン
翠(すい)
図書室や図書館が好きなおとなしくて可愛い女の子(高二)
主人公
りょうま
やんちゃで元気な男の子(高二)
学校の図書室はいつも静かだ。
みんなの歩く音、本を取る音、本のページをめくる音だけが聞こえる。
やっぱり図書室はいいわね。いつも静かで落ち着くわ。
ふー....もうすぐ授業がまた始まるわね。
教室に帰りましょうか。
コツコツコツ
長い廊下を渡る。
コツコツコツ
長い階段をあがる
「わっはっはっはーwww」「wwww」「やっべぇなぁww」
あぁ....聞こえてくる。私のクラスはやんちゃな生徒が集まっている。
だから階段をあがる途中から声が聞こえるのだ。
あぁ....これだから教室に帰るのはいやなんだ。
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休み時間は絶対に図書室にいるようにしている。
やはり図書室は静かで・・・ん?
「ふーんここが図書室か・・・静かだなぁ・・・えーと頼まれた本はどこだ・・・あ・・・あれか」
な....なんであいつがここに!?さっき喋ってたやつはクラスの中でもやんちゃの中のやんちゃもの。
図書室にはめったにこない。な...なんであいつが.....
「よいっしょと。ふへー重いなぁこれ・・・これを職員室までもっていくってやべぇだろ」
めっちゃ喋ってる!あの人図書室でめっちゃ喋ってる!
これは注意しなちゃ....
「あ....あの!ここは図書室なんです。静かにしてください」
私は小声で言う。
「ん?あぁわりぃわりぃwwそうだこの本の山をさ職員室までもっていくんだけど手伝ってくんない?」
「だから声をもっと小さく...」
「んえ?なんて?なんて言ってんの?」
「だ・か・ら!・・・もういいよぉ・・・わかった手伝うから・・・」
「お...お前いいやつだな!」
---
あれからあいつは図書室にくるようになった。
あいつの名前は"りょうま"。先生から雑用係として図書室の本を運んだりしているそうだ。
・・・なんだろうこの気持ち。あいつといると胸がドキドキするの。
なんで....なんで....なんで??
私自身もわからない。なんだろう...病気かな...
図書室の本で調べてみようかな...
えーとある人といると胸がドキドキする本・・・本・・・
あ...これかな?
「好きな人といると胸がドキドキするのはどうして?」
っていうタイトルか....って!好きな人!?私りょうまが好きってこと!?
いやないないないないない!
ぜーったいないな!うん!
「んお翠じゃないか。なに横に首降ってるんだ」
「ひゃぁ!」
私はびっくりして思わず大きな声を出してしまった。
周りからの視線が痛い。
「ご....ごめんなさい💦」
私は急いで謝る。
「んでなにしてんだお前」
「あなたには関係ないことです!私は忙しいのでこれで」
そう言い自主学習室にいった。
そうだ。ネットで調べてみよう。
えーと「とある人と一緒にいると胸がドキドキ なんで」
検索っと・・・
「恋をしていたら胸がドキドキするのはなんで?」
「どうして恋をしていると胸がドキドキするのだろうか」
「ドキドキする原因。それは恋かも」
だめだ。どうやって調べても"恋"ってでてくる...
本当に私はあいつのことが好きなのだろうか。
自分でもわからない・・・
でもあいつといるとドキドキする。これが恋ってやつなのだろうか。
私は恋をしたことがない。誰かを好きになったことない。
だから恋と言うものを知らない。
ードキドキー
またドキドキしてる。
私は胸をぎゅっとつかむ。
「ッ....!」
やっぱりこれは・・・恋なのかな・・・
---
あれから一年がたった。相変わらずりょうまといると胸がドキドキする。
でも私は気づいてしまった。やっぱり私はりょうまのことが好きになってるんだ。
それはいいことなのか悪いことなのか私には分からない。
でもこれだけはわかる。私は・・・私は・・・
一年前のあの日。
--- 私はあの日恋を知った。 ---
ここまで読んでくれてありがとうございます😭
R指定なしのラブコメって難しいんですね😰
まずこれがラブコメと言えるかわかりませんが😅
読み切りなどはリクエストでお待ちしております。
好評だったらシリーズ化するかもです。
シリーズの小説は毎週土曜日に更新予定です。
それではまた次回の小説でお会いしましょう。
ばいばーい😊
追記
リクエスト箱で「どっかのグループ入らないんですか?」などと来ましたが入るつもりはございません。
それでは今度こそばいばーい