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第十四話
如月「最近掃除の依頼があったら教えてーってこと?」
三鷹「まあ、念の為、くらいよね。そう簡単に証拠なんて残しそうにないし」
如月「意外と、この生首ちゃん運んできた人が犯人だったりして」
三鷹「………いや、作者が死体配達人を読んでいても、流石にそれはないんじゃない?」
如月「そう?…てか、三鷹ちゃんもメタいね」
三鷹「うるさい」
黒宮「掃除の依頼はなかったそうだ。何もないと思うが、一応、段ボールの指紋を取ってみるか」
如月「三鷹ちゃんファンデーションある?」
三鷹「専用キット持ってるわよ。あとファンデーションでは取れないから」
伝票やガムテープ、箱の側面からは指紋が出たが、指紋が登録されている業界の人間に該当者はいなかった。
三鷹「運送会社で仕分けしたときについた可能性が高いから、きっと無関係。これで振り出しね」
如月「あ、宮ちゃん、生首ちゃん…じゃない、砂海ちゃんの写真って持ってる?」
黒宮「いや」
如月「ま、卒アルとかないしねぇ」
三鷹「死体の写真でいいじゃない。スマホ貸して」
如月「俺のアルバムに死体の写真残さないでよ!」
三鷹「アタシのアルバムにも残したくないわよ!!」
黒宮「私が撮る」
2、3枚写真を撮り、アプリに読み込ませると次々に写真が現れる。
監視カメラに写ったものだ。
如月「最後は…神戸?」
三鷹「自宅を出てちょっと行ったところが最終ね」
如月「深夜に…買い物かなぁ」
黒宮「買い物?」
如月「『スズキ乾物店』ってのが映ってるから」
三鷹「渋い趣味…」
黒宮「砂海のスマホか何か手に入れば手掛かりがあるかもしれないな…」
如月「流石にもう処分されちゃってるでしょ〜」
三鷹「処分……。処分する前に、業界の誰かに頼んで解析してもらったりしたかも。アタシたちもよくやるじゃない」
黒宮「有り得るな。問題は、誰に解析してもらったか、だが…心当たりがある」
如月「さすが宮ちゃん、変な方向に顔が広い!!」
黒宮「褒めてるのか、それ」
如月「めっちゃ褒めてるよ」
黒宮は通信アプリを開き、スマホを三鷹に渡した。
三鷹「『イツキ』?」
如月「あ、知ってる。確か、情報屋ちゃんのライバル…的な人だったよね」
三鷹「あの子にライバルいたんだ。なんか意外ね」
如月「情報屋ちゃんは、調べる専門。イツキちゃんは、壊して作る専門」
三鷹「壊して作る?…工事現場みたいね」
如月「確かに〜。んで、単純にスマホを開くだけなら、パスワードを調べるよりパスワード壊した方が早いから、イツキちゃんに依頼がいってる可能性が高いってことでしょ?」
黒宮「まあ、それもある」
三鷹「へえー。…で、何て送るの?」
黒宮「昨晩から早朝にかけて、スマホの解析を依頼してきた人物を聞いてくれ」
三鷹「OK。でも、そう簡単に依頼人のこと教えてくれるの?長崎さんとか、情報屋ちゃんは教えてくれそうだけど」
如月「宮ちゃんと仲良い人、宮ちゃん信頼しすぎだよねぇ笑 宮ちゃんが裏切ったら〜とか、この情報で自分に不利にならないか〜とか考えないんだ」
三鷹「そういうアンタも、アタシもクロミヤちゃんに本名と住所教えてるじゃない」
如月「そうだった笑」
数十秒後に、返信が来た。
三鷹「『なんかあった?』だって」
黒宮「死体の写真でも送るか…」
三鷹「『気色悪いもん見せるな馬鹿』って来たわよ」
黒宮「ごもっとも…」
大まかな事情を説明すると、対価と引き換えに情報を教えてくれると返してきた。
如月「対価…やっぱお金かなぁ」
三鷹「一番手取り早いしね」
黒宮「一つ問題があるんだが」
三鷹「何?」
黒宮「誰が金を払うんだ?そもそも、なんで砂海にそこまで拘らなきゃならないんだ」
如月「アッ」
三鷹「砂海ちゃん、そこそこ腕が良かったんでしょ?なんで殺されたか気になるし、アタシにわざわざ送った理由も知りたいから。お金はアタシが払うし」
黒宮「わかった」
三鷹「20万までならいける」
如月「オークション?笑 てか三鷹ちゃんお金持ちだね」
三鷹「殺し屋業だけでも儲かるのに、モデルもやってるから」
如月「いざとなったら養ってくれない?」
三鷹「嫌だね」
今後の展開に悩んでおります
テキライに人が来なくて寂しいです
厨二病だからかな